カテゴリー「生態・環境」
タイトル:セシウム137を中心とするスウェーデンにおけるガンマ放射線環境に関する研究
著者:アルムグレンS.
典拠:イェーテボリ大学、物理学科、2008年
キーワード:ガンマ放射線、セシウム、セシウム137、沈殿、遊走、現場沈殿、CDE、NWF、チェルノブイリ、土壌サンプリング、フィールド測定、線量測定、線量率、TLD、自然放射線、クリギング
概要:今日、環境中のガンマ線は主に自然に存在する放射性核種に由来するが、ある地域ではセシウム137といった人工放射性核種に由来している。核兵器(NWF)または事故による放射性降下物といった場合における人口の被ばくを評価するために、環境における外部ガンマ線と放射性核種濃度の知識とモニタリングは重要である。この目的で、スウェーデン西部に34のサンプリングサイトを設置し、土壌サンプリングと現場のガンマスペクトロメトリーを繰り返し、線量率の測定を行った。異なるサンプリングによる放射能の変化がきわめて大きいことが分かった。自然発生による放射線核種が屋外の線量率の主な源であった。ウランとトリウムの崩壊系列は同様に総線量に貢献していたが、カリウム40に由来するものがやや高かった。
URL:https://gupea.ub.gu.se/handle/2077/17691
Title: RADIOACTIVE WASTE MANAGEMENT IN THE CHERNOBYL EXCLUSION ZONE – 25 YEARS SINCE THE CHERNOBYL NUCLEAR POWER PLANT ACCIDENT
Author: Farfan, E. / Jannik, T.
Reference: HEALTH PHYSICS JOURNAL, 2011
Keywords: Radioactive waste, Chernobyl, ChNPP accident, Chernobyl Exclusion Zone
Abstract: Radioactive waste management is an important component of the Chernobyl Nuclear Power Plant accident mitigation and remediation activities of the so-called Chernobyl Exclusion Zone. This article describes the localization and characteristics of the radioactive waste present in the Chernobyl Exclusion Zone and summarizes the pathways and strategy for handling the radioactive waste related problems in Ukraine and the Chernobyl Exclusion Zone, and in particular, the pathways and strategies stipulated by the National Radioactive Waste Management Program. The brief overview of the radioactive waste issues in the ChEZ presented in this article demonstrates that management of radioactive waste resulting from a beyond-designbasis accident at a nuclear power plant becomes the most challenging and the costliest effort during the mitigation and remediation activities.
URL: http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=1024196
Title: Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment
Author: Dreicer, Mona
Reference: Environmental Health Perspectives, 118 (11), p.A500-A500, Nov 2010
Keywords:
Abstract: As we near the 25th anniversary of the Chernobyl accident, there is still significant disagreement on the degree of long-term adverse impacts in the region and the world, despite decades of environmental and heath effects research. As scientific research continues, assessments of the impacts have resulted in revisions of the earlier reports of large-scale impacts. According to the authors, Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for the People and the Environment was written to provide a “brief and systematic” documentation of consequences of the accident.
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2974725/
タイトル:福島事故後のブラチスラバ(スロバキア)におけるエアロゾルの放射能記録―グローバルフォールアウトとチェルノブイリ事故との比較
著者:ポヴィネックP. P., シコラI., ホーリーK., ゲラM., コヴァチクA., ブレスチャコヴァL.
典拠:環境放射能ジャーナル、114、81-88頁、2012年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.05.008
キーワード:大気放射能、エアロゾル、グローバルフォールアウト、放射性核種、福島事故
概要:福島事故後のブラチスラバのエアロゾル中の放射能測定の結果、ヨウ素131、セシウム137の活動比によって示されるように、少なくとも3つの放射性プルームがブラチスラバに到着したことが分かった。ブラチスラバ局で使用可能なチェルノブイリの結果と比較すると、福島の放射性核種レベルはヨウ素131およびセシウム137の最大値がそれぞれ0.5および0.07mBq/mとほぼ5桁低い。ヨウ素131およびセシウム137に対するベリリウム7のエアロゾルの放射能記録によれば、ヨウ素131とセシウム137の放射能濃度の増加はベリリウム7の増加を伴っており、双方の放射性核種の水平および垂直移送が観測された放射性核種濃度の原因であったことが示めされている。また他の研究者が報告しているようにセシウム134とセシウム137の放射能比は1に近かった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12001221
タイトル:チェルノブイリの放射線に関連した種の豊かさとや森林の鳥の豊富さ
著者:メラーA. P., ムソーT. A.
典拠:生物学書簡、3(5)、483-486頁、2007年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1098/rsbl.2007.0226
キーワード:センサス、生態系への影響、個体群密度、チェルノブイリでの放射線、種の豊かさ
概要:動物の豊富さに対する低レベル放射線の影響は、生態系とその機能に対する影響のようには十分に知られていない。チェルノブイリの放射線の動物に対する影響に関する最近の国連チェルノブイリ・フォーラムの結論および一般的なメディアのレポートによると、チェルノブイリ立入禁止区域は増加した希少種に満ちた繁栄した生態系であるかのような印象を受ける。驚くべきことに、放射線に関連する一般動物の標準センサスは存在せず、放射線の生態系への影響については未解決のまま疑問が残されている。我々は、異なる3つのバックグラウンド放射線レベルをもつチェルノブイリ周辺の森林地域に繁殖する鳥について標準的なポイントカウントを行った。種の豊富さ、繁殖する鳥の豊富さと個体群密度は、土壌の種類、植生の生息地と高さといった潜在的な交絡因子の影響を統計的に制御した上でも、放射線レベルの増加と共に減少していた。この影響は、最も汚染された表土層に住む土壌無脊椎動物を食べる鳥に顕著である。これらの結果が示しているのは、動物に対するチェルノブイリの生態学的影響はこれまで考えていたよりもかなり大きいということである。
URL:http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/3/5/483
タイトル:イングランド高地におけるチェルノブイリの放射性セシウムの流域スケールの堆積および再分配
著者:ヒギットD. L., ローエンJ. S., ウォーリングD. E.
典拠:イングランド高地におけるチェルノブイリの放射性セシウムの流域スケールの堆積および再分配、「国際環境」、19(2)、155‐166頁、1993年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/0160-4120%2893%2990366-P
キーワード:
概要:1986年4月のチェルノブイリ原発事故による放射性降下物により、イングランド高地の多くの地域において放射性セシウムが有意に増加した。1950年代および1960年代の核実験に由来するセシウム137は、土壌浸食を監視する土砂トレーサーとして広範に使用されてきた。チェルノブイリの放射性降下物の存在により、高地の土壌における放射性セシウムのインプット後の短期の挙動を検査し、高地システムにおける土砂移動調査にとっての可能性を評価する機会が提供された。北ウェールズのヴィリンウィ湖の集水域でのサンプリングを行い、異なる土壌タイプでの放射性セシウムの垂直分布、チェルノブイリの放射性降下物沈着の集水域全体のバリエーション、いろいろな斜面やさまざまな環境からの堆積物における放射性セシウムの含有量について検討した。基準となる存在量が確実に推定できなかったため、短期的な土砂動態の詳細な理解には至らなかったものの、堆積物の再分配によって、より長い時間をかけて集水域の特定部分においてチェルノブイリ放射能が蓄積されうることが明らかとなった。
URL:http://eprints.lancs.ac.uk/22633/
タイトル:チェルノブイリ事故後のロシアのブリャンスク州の数村の住民における長期の外部および内部放射線被ばくの測定
著者:・ベルンハルトソンC., ズヴォノヴァI., レーフC., マットソンS.
典拠:全体環境科学、409(22)、4811-4817頁、2011年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.scitotenv.2011.07.066
キーワード:チェルノブイリ、長期、実効線量、内部、外部
概要:►ブリャンスク(ロシア)の農村におけるチェルノブイリの放射性降下物による実効線量。►近年に焦点を当てると長期的傾向(18 Y)。►外部および内部線量の異なる時間変動。►将来的な総実効線量は内部線量によって決定されると予測される。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969711008230
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域の大気接地層におけるセシウム137の放射能濃度の予測
著者:ガルゲルE. K., クズメンコYu. I., ジッキンガーS., チーァシJ.
典拠:環境放射能ジャーナル、110、53-58頁、2012年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.01.017
キーワード:大気放射能、セシウム137、モデル開発、予後、検証
概要:►大気の放射能の予測モデルが開発された。►そのモデルはチェルノブイリ立入禁止区域で正常に適応した。►4.5y以上の大気中のセシウム137の放射能濃度の最初の測定値を使用した。►予測は一致率の高い後の測定値と比較した。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12000288
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域のコウモリにおけるストロンチウム90とセシウム137の放射能濃度
著者:ガスチャクS., ベレスフォードN. A., マクシメンコA., ヴラシチェンコA. S.
典拠:放射線と環境生物物理学、49(4)、635-644頁、2010年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s00411-010-0322-0
キーワード:
概要:コウモリは保護種であり、環境の放射線評価における保護の対象となる。しかしこれまでコウモリ種に関する放射生態学の研究は少ない。本論文では、チェルノブイリ区域内で集められた10種のコウモリにおけるストロンチウム90とセシウム137の測定結果140を提供する。ストロンチウム90の堆積増加を伴う転送の減少の兆候がいくらか見られたが、それは種によって異なり、観測された変動を説明するものではなかった。どちらの放射性核種の転送においても雌雄のコウモリ間に差はなかった(土壌中のものに対する全身の放射能濃度の比として表された)。すべての種のグループを通しての転送にはかなりのばらつきがあった。十分なデータを得られた2つの地点においては、コウライクビワコウモリが他の種よりも高い転送を有することが判明した。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20714905?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ原発事故のスペイン、バレンシアの環境への短中期効果
著者:モレノA., ナヴァッロE., セネントF., バエザA., ミロC., デル・リオM.
典拠:環境汚染と毒性学紀要、46(1)、14-21頁、1991年1月。
キーワード:
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2001484?dopt=Abstract