カテゴリー「生態・環境」
タイトル:トルコにおける原子力の事例:チェルノブイリからアックユ原子力発電所へ
著者:アクチャイB.
典拠:エネルギー源 パートB:経済学、プランニング&政策、4巻、4号、347-355頁(9頁)、4、2009年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1080/15567240701621182
キーワード:アックユ、チェルノブイリ、原子力エネルギー、発電所、トルコ
概要:トルコにおいて電力源の追加が緊急に必要とされていることは疑問の余地がない。現在は、電力不足を補うためにグルジア、ブルガリア、イランといった隣国から電力を輸入せざるをえない。天然ガス、水力、石炭による電力供給は、この問題を解決する上で重要な役割を果たす。さらにトルコ政府が計画したのは原子力発電の導入である。本論の目的は、トルコ政府と環境団体という二つの対立する視点から、トルコにおける原子力について経済性、安全性および環境を踏まえて議論することである。
URL:http://web.ebscohost.com/ehost/external?sid=adf6e2d5-37f9-400c-85ee-097673aa7d31%40sessionmgr13&vid=7&hid=25
タイトル:化学療法薬に対する耐性における環境上の低線量放射線の影響
著者:ハウエルE. K., ガスチャクS. P., グリフィスK. D. W., ロジャースB. E.
典拠:環境毒性学&化学、2011年3月、30巻、3号、640-649頁(10頁)。
デジタルオブジェクト識別子:10.1002/etc.423.
キーワード:チェルノブイリ、化学療法、低線量放射線、放射線適応、キクビアカネズミ
概要:1986年4月ウクライナのチェルノブイリで起こった原子力事故は多彩なレベルにおいて環境に影響を与え続けている。事故以来、放射線の影響に関する興味深い結果を示す疫学的、環境的、遺伝的影響に関する多くの研究が行われてきた。長い尾をもつ野ネズミであるキクビアカネズミがチェルノブイリ周辺のさまざまな土地から集められ、現在臨床的に用いられている化学療法剤ブレオマイシン(BLM)およびビンブラスチン(VBL)、また免疫調節リポ多糖(LPS)に対する生体内での反応について評価が行われた。3種の異なるがん剤の最大耐用量が、3つの異なるライフスタイルを持つげっ歯類(放射性環境に住み・繁殖した地元のマウス、非汚染地域に住み・繁殖した地元のマウス、化学物質に対する感受性についてはテスト済みの実験用に飼育されたマウス(Mus musculus BALB/c))に対して投与された。
URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/etc.423/abstract
タイトル:チェルノブイリ後の環境状況
著者:ワーナーF.(客員教授、生物学・化学科、JTB、エセックス大学、コルチェスター、UK)、アップルビーL. J.(主任研究官、生物学・化学学科、JTB、エセックス大学、コルチェスター、UK)
典拠:MCB UP Ltd.、1996年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1108/09566169610112926″>10.1108/09566169610112926 (Permanent URL)
キーワード:エコロジー、環境、放射線、ソ連
概要:人工放射性核種の最も重要な源と環境経路がSCOPE(環境の問題に科学委員会)ユニットの後援の下に始まったRADPATH(人工放射性核種の生化学的経路)プロジェクトによって近年検討されてきた。放射性核種の放出を促した1986年のチェルノブイリ原発事故によって、様々な環境区画内の物質の移動に関する予期しないデータソースが提出された。特にチェルノブイリ事故に焦点を当てたSCOPE-RADPATHプロジェクトの調査結果のいくつかの概要においては、大気、陸域、水生及び都市環境についても触れられている。
URL:http://www.emeraldinsight.com/journals.htm?articleid=871185
タイトル:チェルノブイリ周辺におけるエアロゾルの移行:長期データおよびモデリング
著者:羽田野Y., 羽田野N., 天野H., 上野T., スホルチキンA. K., カザコフS. V.
典拠:大気環境、32(14-15)、2587-2594頁、1998年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S1352-2310(97)00511-6
キーワード:大気汚染、チェルノブイリ、エアロゾルの移行、フラクタル、再懸濁
概要:汚染地域からの浮遊粒子は周辺住民への長期的な健康被害をもたらす可能性がある。しかしエアロゾル移行の長期予測が成功したことはなかった。本論では、最近提案されたモデル(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231097005116#BIB9, 羽田野、羽田野、1997年、大気環境、31、2297–2303頁)がチェルノブイリ付近で十年間に渡って測定されたエアロゾル濃度データの再生に成功したことを紹介する。再懸濁のファクターの時間依存性も極めて正確に再現された。我々の理論式をデータに当てはめるにおいては、事故からの核種の放出量および除去プロセスに関する重要な情報を提供してくれるフィッティングパラメータ値を入手した。事故後2200日間測定すれば、10年後の空気中の濃度を予測するのに十分であることを、我々は示した。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231097005116
タイトル:熱イオン化質量分析法(TIMS)とフィラメント浸炭によるチェルノブイリからの環境参考資料およびサンプル中のプルトニウム240/プルトニウム239、プルトニウム241/プルトニウム239およびプルトニウム242/プルトニウム239の同位体比の決定
著者:ヤコピッチR., リヒターS., キューンH., アレグベY.
典拠:原子スペクトル分析ジャーナル、25(6)、815頁、2010年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1039/b925918j
キーワード:環境分析、同位体分析、定量的有機分析、プルトニウム
概要:核保障措置、環境モニタリング、核鑑識といったさまざまな分野で精密で高感度かつ正確なプルトニウム分析が必要とされている。環境中のプルトニウム汚染の異なるソースを明らかにする上で、プルトニウム同位体比は「フィンガープリント」として使用される。本研究では、チェルノブイリの4つの異なる資料およびサンプルにおけるプルトニウム240/プルトニウム239、プルトニウム241/プルトニウム239およびプルトニウム242/プルトニウム239の同位体比を、複数のイオン計数(MIC)およびフィラメント浸炭と組み合わせた熱イオン化質量分析法(TIMS)によって決定した。サンプルを8M HNO3で浸出させた後、プルトニウムをCaC2O4上で共存沈殿させ、陰イオン交換及び抽出クロマトグラフィー(TEVA仕様)によって、干渉する放射性核種および行列要素から分離させた。
URL:http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2010/JA/b925918j
タイトル:チェルノブイリ原子炉事故後の環境におけるヨウ素129濃度の測定
著者:ポールM., フィンクD., ホロスG., カウフマンA., クッチェラW., マガリッツM.
典拠:物理研究セクションBにおける原子力機器と方法:素材と原子のビーム相互作用、29 (1-2),、341-345頁、1987年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/0168-583X(87)90262-X
キーワード:
概要:1986年4月26日に起こったチェルノブイリ原子炉事故は大気中に大量の放射性核種のパルスを送り込んだとされる。その後の放射性降下物中のいくつかの放射性核種の活動は、ガンマ線とベータ計数によってヨーロッパ全域各地で測定された。我々がここで提示するのは、原子炉事故後にイスラエルとヨーロッパで採取された環境資料中における長寿命の放射性核種ヨウ素129濃度の測定結果である。測定は、14UDレホヴォト・ペレトロン加速器を使用した加速器質量分析によって行われた。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0168583X8790262X
タイトル:バルト海北部へのチェルノブイリ放射性降下物に当てはまる海洋環境における放射性核種の一次元拡散モデル
著者:リッベJ., ミュラー-ナヴァラS. H., ニーズH.
典拠:環境放射能ジャーナル、14(1)、55-72頁、1991年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/0265-931X(91)90015-8
キーワード:
概要:バルト海はチェルノブイリの放射性降下物の影響を最も受けた海洋生態系である。水面での「ホットスポット」の発生は汚染の特徴である。汚染事故後の最初の6ヶ月間は、一次元の垂直分散モデルが、ボスニア海中央の水柱におけるセシウム137とセシウム134といった放射性核種の分布を説明するのに用いられた。物理的分散処理に加え、放射性核種の特定の化学特性が考慮された。6ヶ月の期間にセシウム137とセシウム134の5%が堆積物中に閉じ込められ、一方プルトニウム239/240の放射能の50%が堆積した。しかし、水柱におけるプルトニウムの放射能濃度は検出限界に近かった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0265931X91900158
タイトル:チェルノブイリ原発事故地域における自然環境の放射能汚染による生態学的影響
著者:ソコロフスキーV. G., ソコロフV. E., ヴェトロフV. A., ディボベスI. K., トルソフA. G., リャボフI. N., (…)ボルジロフV. A.
典拠:ソヴィエト原子力、64(1)、33-47頁、1988年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/BF01124005
キーワード:
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2FBF01124005
タイトル:チェルノブイリ事故後のクロアチア北部における放射性降下物および大気中の放射性セシウム長期調査
著者:フラニッチZ., セガK., ペトリネックB., マルコヴィッチG.
典拠:環境モニタリングと評価、148(1-4)、315-323頁、2009年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s10661-008-0162-4
キーワード:
概要:チェルノブイリ事故後の期間(1986-2006年)ザグレブ市において、クロアチアの人間環境の放射能汚染の拡張監視プログラムの一環として、大気と放射性降下物中のセシウム137の放射能濃度の長期挙動調査が行われてきた。空気中の年平均セシウム137の放射能濃度および年間総沈着フラックス(湿性プラス乾性)は1986年9月の2.8 x 10(-4) Bq m(-3)から2006年最後の四半期の3.0 x 10(-6) Bq m(-3)まで 、また1986年の6,410 Bq m(-2) year(-1)から2006年の2 Bq m(-2) year(-1) までそれぞれ減少した。測定されたセシウム137の放射能濃度を理論曲線に適合させることにより、チェルノブイリ事故直後時期の大気と放射性降下物中のセシウム137の生態学的半減期はそれぞれ0.46年と0.54年と見積もられたが、その後5.52年と3.97年に上昇した。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18278563?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリのヨーロッパアカマツにおけるゲノムの過剰メチル化—放射線適応のためのメカニズムか?
著者:コヴァルチュクO., バークP., アルヒポフA., クチマN., ジェームズS. J., コヴァルチュクI., ポグリブニーI.
典拠:変異研究/変異誘発の基本と分子機構、529(1-2)、13-20頁、2003年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0027-5107(03)00103-9
キーワード:チェルノブイリ、放射線、マツ、ストレス反応、グローバルなゲノムのメチル化
Keywords:Chernobyl; Radiation; Pine; Stress response; Global genome methylation
概要:適応とは、生物集団が恒久的な遺伝的変化によって長期的な環境ストレスに応じる際に生じる複雑なプロセスである。本稿では、チェルノブイリ事故後の手付かずの「オープンフィールド」における放射線適応実験からのデータを提示し、真核生物のスコットランド松(ヨーロッパアカマツ)の慢性放射線被ばくへ適応におけるエピジェネティックな変化の関与を示す初の証拠を示す。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0027510703001039