カテゴリー「生態・環境」
タイトル:チェルノブイリ周辺放射能汚染地域のツバメの羽にいる微生物
著者:G. A. ツィリヤク、A. P. メラー、T. A. ムソー、P. ヒーブ
典拠:微生物生態学、60(2)、373‐380頁、2010年8月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1007/s00248-010-9716-4
キーワード:
概要:チェルノブイリ事故によって、生体系における低レベル環境放射線の生態学的および進化的影響を研究する貴重な機会が与えられた。マクロ生物に対する環境放射線の否定的影響については最新の研究が数々あるにも拘らず、微生物の多様性と存在量に対する放射能汚染の影響についてはほとんど知られていない。我々は、地表面の環境放射線レベルと関連させ、チェルノブイリ周辺における一貫培養できる細菌および菌類の存在量のパターン、そしてツバメ (Hirundo rustica)とスズメ目の群生渡り鳥の羽に存在して羽を劣化させる細菌のサブセットの存在量について調査した。
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20640571?dopt=Abstract
タイトル:放射線生態学
著者:I. L. ブリスビン・ジュニア、C. E. ダラス
典拠:生態学百科、2008年1月。
デジタルオブジェクト識別子: http://dx.doi.org/10.1016/B978-008045405-4.00632-7
キーワード:原子力、生物濃縮、チェルノブイリ、生態毒性学、食物網、原子力発電、放射線、放射性同位元素、放射性セシウム、放射線生態学
概要:放射線生態学という分野では環境中の放射性汚染物質のあり方や影響を扱う。それは放射線生物学および基礎生態学の原理に依存・貢献しており、環境毒性学一般中の特殊分野である。影響研究は個体群、共同体、生態系を扱い、自然の植生群落の多様性内における放射線源の確定にも関わってきた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780080454054006327
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域内で慢性的に放射線にさらされたウマゴヤシ属の植物の小結節中における窒素固定細菌による菌体外多糖の産出
著者:ナタリー・パヴリキ‐ジュリアン、ベルナール・クールトア、ピオン・ミシェル、ルシュル・デヴィッド、アン・ル・フレス‐マテオス、ジャン‐クロード・ラベシ、ナディア・ゴンチャロヴァ、ジョジアン・クルトワ
典拠:微生物学研究、161(2)、101‐108頁。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.resmic.2009.12.009
キーワード:チェルノブイリ立入禁止区域、菌体外多糖、窒素固定バクテリア、腸内細菌、ウマゴヤシ、多様性
概要:チェルノブイリ原子力発電所から10㎞以内の地域に育ったウマゴヤシ属の植物の根瘤から分離した窒素固定細菌は、新しい水溶性酸性菌体外多糖の産出のために選ばれていた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0923250810000045
タイトル:湖に投入した高濃度セシウムの魚における蓄積:実験用システムとチェルノブイリの影響を受けたシステムとの比較
著者:J. E. パインダー三世、T. G. ヒントン、F. W. ウィッカー、J. T. スミス
典拠:環境放射能誌、100(6)、456‐467頁、2009年6月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.jenvrad.2009.03.004
キーワード:セシウム137、セシウム133、魚、接種率、損失率、最高濃度、池4、チェルノブイリ
概要:米国サウスカロライナにある池に実験用セシウム133を加えた後、3種類の魚におけるセシウム133の摂取および損失のパターンを調べるため、接種パラメータ u (L kg−1 d−1) および損失率パラメータ k (d−1) を推算した。これらの u と kのパラメータを、他の実験湖およびチェルノブイリによってセシウム137が堆積した湖の魚を対象とした同様の推算と比較した。魚における最大セシウム濃度は、水柱における初期セシウム濃度によって主に決定した。こうして得られた魚における最大濃度および最大値を示すまでに要した時間は、魚の消費による人間のリスク評価の有用な指標となる可能性を持っている。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X09000411
タイトル:チェルノブイリ事故から得た生態学的教訓
著者:J. N. B. ベル、G. ショー
典拠:国際環境、31(6)、771‐777頁、2005年8月。
デジタルオブジェクト識別子: http://dx.doi.org/10.1016/j.envint.2005.05.026
キーワード:チェルノブイリ、放射性セシウム、イライト、泥炭、トランスファー因子、植生、 英国高地の生態系、羊、放射能汚染
概要:1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故はウクライナとベラルーシにおいて今日まで続く深刻な生態学的問題を引き起こしたばかりでなく、北半球の高緯度地域の広い範囲の汚染の原因となった。本研究では、事故から約17年たってもいまだ生態的問題が残るイギリス高地の状況について取り上げられている。
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16005971?dopt=Abstract
タイトル:事故から20年経ったチェルノブイリにおける放射能と関連する昆虫とクモの減少
著者:A. P. メラー、T. A. ムソー
典拠:生物学書簡、5(3)、356‐359頁、2009年6月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1098/rsbl.2008.0778
キーワード:トンボ、生態系、バッタ、花粉媒介、クモ
概要:低線量放射線の動物の個体数に対する影響についてはよく知られていない。我々は標準的なスポットセンサス法とライントランゼクト法を用いて、バックグランド放射線量が4桁違うチェルノブイリ周辺の森林地域でマルハナバチ、蝶、バッタ、トンボ、クモの巣の調査を行った。無脊椎動物の個体数は放射線量が多いと減少することが、土壌タイプ、生息地、植物の高さといった要因を統制した後でも認められた。こうした影響は地域全体を通してというより、放射線量が異なる区画の間でより強く見られ、チェルノブイリ事故で放出された放射線の動物に対する環境的影響はこれまで考えられていたよりも大きいことが示唆されている。
URL: http://rsbl.royalsocietypublishing.org/content/5/3/356
タイトル:第三章 環境にとってのチェルノブイリ災害の意義
著者:アレクセイ V. ヤブロコフ、ワシリー B. ネステレンコ、アレクセイ V. ネステレンコ
典拠:ニューヨーク科学アカデミー年報、1181(1)、221‐286頁、2009年11月
デジタルオブジェクト識別子:10.1111/j.1749-6632.2009.04830.x
キーワード:チェルノブイリ、放射性核種、放射線分解、土壌、水の生態系、生物蓄積、移行率、放射能形態形成
概要:
Abstract:
URL: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1749-6632.2009.04830.x/abstract
タイトル:チェルノブイリの鳥の脳はより小さい
著者:A. P. メラー、A. ボニソリ‐アルクアティ、G. ルドルフセン、T. A. ムソー
典拠:Plos ONE、6(2)、2011年2月4日。
デジタルオブジェクト識別子:10.1371/journal.pone.0016862
キーワード:
概要:チェルノブイリの放射物質によって汚染された地域に住む生物は増加する酸化ストレスと抗酸化物質の低レベル化に苦しんでいる。そのため、神経システムの正常な発展が危険にさらされており、そのことは 発達段階におけるエラーの頻度の高さ、脳サイズの縮小、人における認識能力の減少に反映されていた。あるいは、心理的影響と放射能の関連が人における心的外傷後ストレス障害のためとみなされてきた。
URL: http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0016862