カテゴリー「脳神経学」
著者:V.G.ベベシュコ、D.A.バズィカ、A.Yu.ロマネンコ、K.M.ロガノフスキー
典拠:ウクライナ医学アカデミーの広報、2011
概要:ウクライナを代表する専門家による著書。放射線に対する安全対策、健康保護、生態学、神経精神医学、内分泌学の観点から分析。ウクライナ語による全文がウェブ上に掲載されている。
URL: http://archive.nbuv.gov.ua/portal/chem_biol/jamn/2011_2/Bebeshko.pdf
著者:N.B.ホロドヴァ、L.A.ジャヴォロンコヴァ、B.N.リジョフ、G.D.クズニェツォヴァ
典拠:Успехи геронтологии(老年学の進歩)、2007
詳細については出版社へお問い合わせください。http://www.gersociety.ru/contacts/
Title: Health status of children exposed to the Chernobyl accident in utero: observations in 1989-2003 and the implications for prioritizing prophylactic programs
Author: Nataliya A. Korol, Yoshisada Shibata
Reference: Radiation Health Risk Sciences, 2009, pp 271-276
doi: 10.1007/978-4-431-88659-4_35
Keywords: Chernobyl accident, Exposed in utero, Somatic diseases, Neurotic disorders, Prophylactic programs
Abstract: To elucidate the health effects of exposure in utero to the Chernobyl accident, we compared the health status of 406 children (201 boys and 205 girls) born from women pregnant at the time of the accident (exposed group), and 406 children matched for gender and year of birth (control group) born from mothers who had been living in the same district of Kiev as mothers of the exposed group since before the accident, on the basis of biennial checkup results from 1989 through 2003. Prevalence was significantly higher in the exposed group than in the control group in bronchitis, liver system disorders, and stomach disorders observed in 1995– 2003 and in vegetative nervous system disorder and cardiovascular disorders observed in 1997–2003. The prevalence of neurotic disorders was significantly higher in the exposed group than in the control group in 1989–1997; it increased dramatically until 1993, then decreased dramatically in 1995–1997, and the difference diminished in effect in 1999–2003. The results of the present study suggest the effectiveness of the massive psychosocial support programs launched in 1993 by national and international nongovernmental organizations (NGOs) for those exposed in utero as a “social target group.” People exposed in utero are still in need of prophylactic intervention with the emphasis on bronchitis, stomach disorders, liver system disorders, cardiovascular disorders, and vegetative nervous system disorder.
URL: http://link.springer.com/chapter/10.1007%2F978-4-431-88659-4_35
タイトル:チェルノブイリ事故と認知機能:幼児避難者の19歳時におけるフォローアップ調査
著者:タオルミナD. P., ロゼンブラットS., グエイL. T., グルズマンS. F., カールソンG. A., ハヴェナーJ. M., ザホジャV., コトフR., ブロメットE. J.
典拠:Psychol Med.、2008年4月、38(4)、489-97頁。
doi: 10.1017/S0033291707002462
キーワード:チェルノブイリ事故、神経心理学、放射線、ウクライナ、ヤングアダルト
概要:チェルノブイリでのメルトダウン後に放射能被ばくした幼児における認知学的および学術的影響については盛んに議論されてきた。欧米による調査では有害な影響は生じでいないというが、地元の研究では被ばくしていない子どもと比較すると、被ばくした子どもにおいては認知機能障害の増加が報告されている。我々の初期研究では、11歳時においては、幼児もしくは胎児の時にキエフに避難してきた300名の子どもたちの学校の成績と神経心理学的性能は300名の同級生対照群と類似していたが、避難してきた母親たちの多くは自分の子どもに記憶障害があると確信していた。本研究では、19歳児における子どもたちの行動および学力について再調査を行った。
URL:http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=1775156
タイトル:胎児期にチェルノブイリ原子力発電所の放射線により被ばくしたベラルーシのこどもの精神発達
著者:コロミンスキーY., イグムノフS., ドロズドヴィッチV.
典拠:J Child Psychol Psychiatry、1999年2月、40(2)、299-305頁。
doi:10.1111/1469-7610.00444
キーワード:情緒障害、特定の学習障害、出生前、放射線、社会的要因、教育
概要:本研究では、1986年チェルノブイリ事故の際に出生前放射線被ばくを被った6-7歳および10-11歳の138名の子どもたちの精神発達について検証した。これらの子どもたちを、ベラルーシの非汚染地域の同年齢の122名の子どもたちから成る統制群と比較した。この検査には、神経学的および精神医学的検査、知的評価、両親の臨床心理学的研究、および子宮内甲状腺被ばくの評価も含まれている。統制群と比較すると、被ばくグループにおいては心理的障害の相対的増加が明らかに見られ、特定の言語発達障害(6-7歳:18.1%対8.2%、 10-11歳:10.1%対3.3%)そして情動障害(6-7歳:20.3%対7.4%、 10-11歳:18.1%対7.4%)の有病率が高かった。被ばくグループの平均IQは統制群のそれより低く、境界域IQ(IQ = 70-79)がより多く見られた(6-7歳:15.9%対5.7%、 10-11歳:10.1%対3.3%)。子宮内被ばくした子どもたちのヨウ素1310.4Gyの甲状腺線量の平均値を計算した。6-7歳および10-11歳児の個々の甲状腺線量とIQの間に相関関係は見られなかった。子どものIQとその親の教育レベルの間には一定の相関関係が積極的に認められた。両親における高い個人的不安と子供の情緒障害の間には一定の相関関係があった。結論としては、親の低い教育レベル、汚染地域からの避難や移転後に生じたミクロ社会的コンタクトの破たんや順応困難といった望ましくない社会的心理的、社会文化的要因が、被ばくした子どもたちのグループにおける境界的知的機能の発生、特定の言語発達障害、言語および学力スキル、そして情緒障害において重要な役割を果たしているといえる。
URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/1469-7610.00444/abstract;jsessionid=C471A830E8A31F0CA0296DFA675419F3.d01t02
著者:V.M.ポストレルコ
典拠:博士論文、ウクライナ医学アカデミー・放射線医学研究所、2010
URL: http://info.odmu.edu.ua/lib/catalog/78581
認知能力におけるEEGコヒーレンスの空間周波数ポスト放射能障害(チェルノブイリ事故の余波)(英語あり)
著者:L.A.ジャヴォロンコヴァ、T.P.ラヴロヴァ、A.V.ベロストツキー、N.B.ホロドヴァ、I.G.スコリャティナ、V.P.ヴォロノフ
典拠:ЖУРНАЛ ВЫСШЕЙ НЕРВНОЙ ДЕЯТЕЛЬНОСТИ ИМ. И.П. ПАВЛОВА(I.P.ポポフ高次神経活動誌)、2006
キーワード:EEG,空間周波数、認知機能
概要:健康体13人とチェルノブイリ・リクビダートル23人に、認知作用によるEEGコヒーレンスの空間周波数の変化を確認。健康体の場合、算術および視空間認知時に、アルファならびにベータEEGリズムとコヒーレンスに上昇が確認された。一方、リクビダートルの患者の場合には、EEGの時空間認識に著しい障害が確認された。特に前頭葉とアルファ・ベータリズムなどに重大な損傷が見られた。
URL: http://elibrary.ru/item.asp?id=9193503
著者:A.I.ニャグ、K.N.ロガノフスキー、N.Yu.チュプロフスカヤ 他
典拠:Український медичний часопис(ウクライナ医学誌)、1997
概要:詳細については出版社へお問い合わせください。
出版社:«МОРИОН»
住所:02140, Kiev, prosp. Bazhana 10A (ウクライナ)
電話番号:380(44)585-97-10
URL: http://www.umj.com.ua/
著者:I.V.ペルチュク
典拠:Проблеми радіаційної медицини та радіобіології.(放射線医学の問題と放射線生物学)、2010
概要:ウェブ上に情報無し。詳細については編集者にお問い合わせください:vkpand@ukr.net
ウクライナ語のタイトル:Біоелектрична активність головного мозку у персоналу при виконанні робіт на об’єкті «Укриття»