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カテゴリー「脳神経学」

チェルノブイリ事故の精神神経的影響:エヴィデンスの現状

著者:ロガノフスキー K.N.

典拠: Укр. мед. часопис. (ウクライナ医学ジャーナル)、6(68) –  XI/ XII2008

キーワード:チェルノブイリ事故、神経精神医学的効果、電離放射線、脳の放射線感受性、脳放射線マーカー、国家メンタルヘルスケアシステム

概要:チェルノブイリ事故の精神神経医学的影響は、最も重大な医学的および社会的問題であるが、しかしその原因については未だ議論の余地がある。チェルノブイリ事故の生存者救済のため、および将来の放射線事故やテロ攻撃への対策として国営のメンタルヘルスケアシステムを開発し、実装する必要性が高まっている。脳は放射線感受性が高い器官であり、感受性の態様は多様である:放射脳による損傷は、主に新皮質、皮質-大脳辺縁系と優位半球に局在している。

URL:http://www.umj.com.ua/article/2205/nejropsixiatrichni-naslidki-chornobilskoi-katastrofi-suchasnij-stan-dokaziv#ru

チェルノブイリ事故により病原性放射線生態的影響および社会心理的影響を受けた母親から生まれた子供たちの知的発育および神経的・行動的障害の特徴

著者:イグモフ S.A.、 ドロズドヴィチ B.B.

典拠:雑誌”Радиация и риск ”(放射線とリスク)(国立放射線疫学レジストリ)、1999

キーワード:知的発達、精神障害、行動障害、子供、母親、病原因子の影響、放射線生態学的影響、社会心理的影響、妊娠

概要:1986年のチェルノブイリ事故当時、”立入禁止区域”で出生前に胎内放射線被曝した6~11歳の子供187人を研究対象とした。

URL:http://cyberleninka.ru/article/n/intellektualnoe-razvitie-osobennosti-psihicheskih-i-povedencheskih-rasstroystv-u-detey-materi-kotoryh-podverglis-vozdeystviyu

チェルノブイリ事故の清算人の生活の質を改善するための合理的なアプローチおよび心理精神障害のストレス誘発性内因性危険因子

タイトル:チェルノブイリ事故の清算人の生活の質を改善するための合理的なアプローチおよび心理精神障害のストレス誘発性内因性危険因子

著者:スシュケヴィチ、アントン・ゲナヂェヴィチ

所収雑誌名:モスクワ、2006

キーワード:清算人 (リクビダートル), 治療とリハビリセンター, 精神神経疾患, オブニンスク市, 病態生理学, 生活の質, ストレス

URL:http://www.dissercat.com/content/stress-indutsirovannye-endogennye-faktory-riska-neiropsikhicheskikh-rasstroistv-i-ratsional-0

チェルノブイリ事故の清算人の家族に生まれた小児の神経精神疾患の形成における放射線の役割と診断と治療予防処置に関する対策の正当化

タイトル:チェルノブイリ事故の清算人の家族に生まれた小児の神経精神疾患の形成における放射線の役割と診断と治療予防処置に関する対策の正当化

著者:ゾトヴァ、スヴェトラーナ アルカヂェヴナ

所収雑誌名:モスクワ、2007

キーワード:小児, 神経系, 神経心理衛生, 小児科, 治療・ リハビリサービス

URL:http://www.dissercat.com/content/rol-radiatsionnogo-faktora-v-formirovanii-nervno-psikhicheskikh-narushenii-u-detei-rodivshik

フクシマ 活かされないチェルノブイリの教訓

著者:ロガノフスキー K.N.、ロガノフスカヤ T.K.
典拠:Укр.Мед.Часопис (ウクライナ医学誌)、2011
キーワード:福島、心理学、神経精神医学、チェルノブイリ

概要:三重の悲劇、すなわち震災と津波、そして原発事故の結合はそれまで世界が経験したことのないものであった。2011年4月12日、悲劇から1ヶ月が経過して、日本政府は放射線被害の危険性を高く評価し、チェルノブイリ事故と同様のレベル7とした。福島の事故が起きた際に、チェルノブイリの教訓と国際社会の経験は、人々の精神衛生を保護する上で適用されたのだろうか?

URL:http://www.umj.com.ua/article/11295/nevostrebovannye-fukusimoj-psixologicheskie-i-nejropsixiatricheskie-uroki-chernobylya?pdf

欧州18ヵ国におけるチェルノブイリ放射能汚染による中枢神経系奇形の頻度への影響の初期評価

典拠:Paediatric and Perinatal Epidemiology(小児/周産期疫学)、1988
キーワード:母乳、ヨウ素131、放射性ヨウ素

概要:6分野にわたる奇形(異常)を研究した:神経管欠損、無嗅脳症、小頭症と脳の減少、水頭症、無眼球体と小眼症、先天性白内障。研究地域においては、チェルノブイリ事故による先天性障害や自然流産への影響は認められなかった。

URL: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3016.1988.tb00216.x/abstract

幼少期および思春期に発症した悪性腫瘍の生存者における精神病のホスピタライゼーション

典拠:The New England Journal of Medicine. ― 2003. ― Vol. 359, № 7. ― P. 650–657.

キーワード:デンマーク癌登録簿、脳障害、脳腫瘍、うつ病

概要:幼少期および思春期に発症した悪性腫瘍の生存者における精神病の発生を研究。生存者3710人のうち88人が精神病を発症。一般人口と比較。他の腫瘍疾患と精神病の関連性は確認されなかったが、脳腫瘍の生存者においては発症率の向上が見られた。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12917301

原爆によって胎内被曝した生存者における放射線関連の重大な精神遅滞のしきい値:再分析

著者:M.オオタケ、W.J.シュル、S.リー

典拠:Int. J. Radiat. Biol. — 1996. — Vol.70, № 6. — P. 755–763.

キーワード:排卵後8~25週間、精神的効果

概要:排卵後8~25週目にイオン化放射線被曝した人々の発達脳において放射線の重大な影響を確認。特に8~15週目の被曝の影響は、重大な精神遅滞の発生率の著しい向上として現れる。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8980673

放射線、遅滞と発達脳:重要な変数は時間である

著者:R.S.ノヴァコフスキー、N.L.ヘイズ

典拠:Acta Pædiatrica. — 2008. — Vol. 97. — P. 527–531.

キーワード:胎内被曝、認知傷害、脳障害

概要:最近の研究は、妊娠8~25週目の胎児が受ける潜在的なダメージが、16~18年後に認知障害を発症させるを裏付けている。この長期的な影響は、以前は有害とみなされていなかったレベルの放射性降下物の比較的短いパルスによって引き起こされると考えられる。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18394093

X線胎内低線量被曝後における初期成人マウスの脳に見られるニューロンの欠損

著者:H.コル、H.トルステン・ローデ、J.ベンダース 他

典拠:Int. J. Radiat. Biol. — 2001. — Vol. 77, № 5. — P. 567–580.

キーワード:胎内低線量被曝、海馬ピラミッド細胞

概要:低線量の胎内X線被曝による核DNAおよびミトコンドリアDNAへの長期的な影響、ならびにこれらの影響とニューロンの減少の関係はあまり知られていない。神経変性と統合失調症の関連性などについて議論。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11382335

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