甲状腺がんを持つ子供たちに見られる感情的・行動的障害と精神発育の特徴 臨床学的・線量学的分析
著者:S.A.イグムノフ
典拠:Український медичний часопис(ウクライナ医学誌)、1998
キーワード:甲状腺がん、感情的・行動的障害、精神発育
著者:S.A.イグムノフ
典拠:Український медичний часопис(ウクライナ医学誌)、1998
キーワード:甲状腺がん、感情的・行動的障害、精神発育
著者:L.L.ズドレンコ、K.N.ロガノフスキー
典拠:Український медичний часопис(ウクライナ医学誌)、2002
キーワード:精神作業能力、精神衛生、リクヴィダートル、ARS,器質性精神障害
概要:作業員106人の精神作業能力(急性放射線障害の患者48人を含む)を臨床的、心理測定学的、精神生理学的に調査。人格障害、感情・意志障害、認知障害による精神作業能力の低下を確認。精神作業能力の要因となる各要素の重大度:急性放射性障害(36%)、社会的・経済的因子(27%)、心理病理(15%)、身体的・神経的病理(13%)、年齢(9%)。国家レベルでの社会的・心理学的リハビリテーションシステムの構築が必要である。(ウェブ上にロシア語全文掲載)
URL: http://www.umj.com.ua/wp-content/uploads/archive/30/pdf/741_rus.pdf?upload
著者:T.S.メリニコヴァ、V.N.クラスノフ、M.M.ユルキン 他
典拠:Журн. невропатол. и психиатр. им. С.С. Корсакова (S.S.コルサコフ神経病理学・精神医学誌)、2010
キーワード:チェルノブイリ事故処理作業員、精神・器質性症候群、EEGコヒーレンス解析
概要:外因性有機起源の非精神病性精神障害を持つチェルノブイリ作業員170人を調査。
患者を5つのグループに分類:1.無力症状(104人)、2.自律生涯(37人)、3.神経病のような複雑な病状(10人)、4.うつ病(10人)、5.認知機能生涯。コントロールグループの人数は150人の健康的な人々。コヒーレンスに使用するのはNEURO-CM (Russia)。病気の初期段階では、統合的なリンクは左半球の側頭皮質領域において減少した…中脳間脳の機能不全、精神・器質性症候群など、様々な病理の発生源を研究。
(ウェブ上にロシア語の全文掲載)
著者:A.K.グシコヴァ
典拠:Журнал неврологии и психиатрии им.С.С.Корсакова(S.S.コルサコフ神経学・精神医学誌)、2007
キーワード:神経学、精神医学
概要:被ばく者の神経疾患を評価する上で起きるエラーと困難は、主に実践において見られる。客観的な証拠と、一部の研究者達の知識の不足がこのことを証明している。また、環境に存在する多様な自然放射線や、本来人体に存在する放射性物質に関する教育が不十分で、人工的な影響を考える際に、これらの要素が考慮されていないケースが見受けられる。
著者:I.V.グリゴリエヴァ、S.A.イグムノフ
典拠:Медико-биологические и социально-психологические проблемы безопасности в чрезвычайных ситуациях(非常事態における安全の医学生物学的および社会心理学的問題)、2009
キーワード:心理療法、臨床心理学
概要:今日の心理療法と臨床心理学においては、疾患の内部描写が非常に重要である。甲状腺がんによって生活水準が著しく低下した人々においては、身体的、心理感情的、社会的に重大な変化が確認された。本研究は、患者集団に内在する問題を心理的・心理病理学的に観察し、彼らへの心理的支援策を講じるものである。
タイトル:小説「Worse Than Radiation」と7つの奇妙なチェルノブイリ物語
著者:ミルヌィS., ウィリアムスF.編、イリインI., カリニチェンコA., ミルヌィS., ウィリアムスF., イェヴメモフV.訳
典拠:ブダペスト:Bogar Kiado、2001年、77頁。
キーワード:チェルノブイリ、物語、小説、リクビダートル
概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故後の数日、数週間、数か月間、チェルノブイリの破壊された4号炉を閉鎖し、周辺の田園地帯の除染を行う中で数知れぬ市民と軍人が放射能中毒に苦しみ、そして亡くなった。この無計画で危険な除染作業を直に目撃した人の中に作家、科学者、そして元小隊司令官Sergii Mirnyiがいた。彼の短編小説「Worse Than Radiation」は、細心の注意を払ってチェルノブイリ原子力発電所付近の放射性降下物を記録する偵察小隊の奮闘を描いた二部作である。プロパガンダで描かれるような英雄的リクビダートルの物語とは異なり、これは犠牲と無私の行為の物語ではなく、「ゾーン」の労働者の生活にありがちな日常的作業を描いた物語である。
URL:https://www.scholarworks.iu.edu/journals/index.php/aeer/article/view/2001/1972
http://www.mirnyi.arwis.com/book_1/content_hr_e.html
タイトル:チェルノブイリ原子力事故から25年後のソ連英雄神話との和解:Aleksandr Mindadzeの実存的アクション映画「イノセント・サタデー」の解釈
著者:リンドブラッドJ.
典拠: The Anthropology of East Europe Review、30巻、1号、2012年。
キーワード:ロシア、ウクライナ、ソ連、映画、反応、チェルノブイリ」、原発事故、Mindadze、イノセント・サタデー、英雄神話、実存主義、バフチン、存在の非アリバイ
概要:本論では、チェルノブイリ原発事故から丁度25年後に公開れた、ロシア人ディレクターAlexandr Mindadzeの長編映画「イノセント・サタデー」の分析を行う。ロシア語話者と非ロシア語話者のこの映画に対する反応の比較研究においては、チェルノブイリを「壮大な」歴史的、技術的事故としてではなく、それが人々の心と感情にいかに影響を与えたかという哲学的観点がロシア人の反応において主要なテーマとなっていたのに対して、非ロシア語話者の反応においては程度の差はあれ欠如していたことを明らかにした。こうした反応の分裂を踏まえ、さらにこの作品の解釈学的分析においてはソ連英雄のテーマを探求した。結論としては、Mindadze氏は「逃げない」ヒーローを描きつつ、「あなた自身からの逃避」の実存的不可能性を提示したのであり、こうしてアクション映画の定石のみならず、旧ソ連でいまだ政治的に激しい議論の対象となっているソ連英雄神話に異議を投げかけたのである。
URL:http://scholarworks.iu.edu/journals/index.php/aeer/article/view/2002/1965
タイトル:テキストとイメージにおける虚空―チェルノブイリへのアプローチ
著者:ジンクA.
典拠: The Anthropology of East Europe Review、30巻、1号、2012年。
キーワード:ドキュメンタリー(芸術作品)、(不適切な)比較、質問、パープレキシティ、無
概要:たとえわずかであっても、どうしたら最悪のシナリオである原発事故を芸術的に表現することができるか?チェルノブイリは作家、ビジュアルアーティストや映画制作者たちに等しく問題を提起した。事故後の最初の数日から数週間は万事多事多端だったが、今ではそこには生活や活動が欠けているかのようだ。それにも拘らず、ドキュメンタリー作家Jurij Ščerbakと Svetlana Aleksievich、写真家Robert Polidori、ドキュメンタリー映画監督Nikolaus Geyrhalterは、1986年4月26日の出来事とその結果をテキストとイメージに取り込むことができた。何より彼らが伝えるのは事故後を支配した衝撃や無力感である。モノローグを駆使し、影響を受けたものの孤立を強調し、ありがちな比較(例えば第一次世界大戦との)を覆し、慎重に計算された沈黙を通して存在の空虚を際立たせることで、彼らはそれを実現した。
URL:https://www.scholarworks.iu.edu/journals/index.php/aeer/article/view/2007
タイトル:目に残るチェルノブイリ:個人の記憶の基礎として神話と「チェルノブイリの子ども」の社会的虚数
著者:ボドルノヴァS.
典拠:The Anthropology of East Europe Review、30巻、1号、2012年。
キーワード:文化の神話化、社会の神話、チェルノブイリ事故、チェルノブイリの子どもたち、社会的記憶
概要:1986年のチェルノブイリ事故から5~7年経った頃、「チェルノブイリの子どもたち」を援助する社会的気運が放射性降下物の影響を受けたほとんどの地域で盛り上がり、欧米諸国における赤十字や国のチャリティーといった国際的慈善団体の存在によって加速した。「健康旅行」で外国を旅したベラルーシの子どもたち世代にとって、この活動は積極的な意味を持つと同時にトラウマともなる異文化体験であり、チェルノブイリ神話やサブカルチャーの成長を促した。ドイツ、フランス、イタリアを5度旅した著者の個人的記憶、ドイツやイタリアの旅についてインタビューされた友人や親戚による証言、並びに最大のロシア語圏ソーシャルネットワーク「Vkontakte」のオンラインコミュニティの内容を検証してみると、国内外の有力者から特別なケア(「人道的支援」も含め)の対象となったチェルノブイリ被害を受けた地域における生活のあらゆる面は、「ゾーン」の若い住民たちが「チェルノブイリの時代精神」を構築する上で大きな役割を果たしたチェルノブイリ神話に(程度の差こそあれ)基づいているといえる。
URL:https://www.scholarworks.iu.edu/journals/index.php/aeer/article/view/1994
タイトル:日常の悲劇:ベラルーシの歴史教科書におけるチェルノブイリ事故に関する集合記憶の「ペレストロイカ」
著者:ドゥドチクA., ファブリカントM.
典拠:The Anthropology of East Europe Review、30巻、1号、2012年。
キーワード:チェルノブイリ事故、ペレストロイカ、ベラルーシ、ディスコース、ナラティブ、生政治、集合記憶
概要:本稿は、「ペレストロイカ」という歴史的遺産のより一般的なナラティブの枠組み内におけるチェルノブイリ事故のベラルーシ人たちの集団記憶を構築するために歴史教科書の書き手たちが用いた漠然とした戦略に焦点を当てる。1995年から2011年の間の5つの中学校と9つの大学の関連する章におけるディスコースとナラティブの分析によって、一般的なナラティブの枠組みにおける2つの異なる漠然とした戦略が明らかになった。第一は、ベラルーシ人の遺伝子プールへの脅威としてのチェルノブイリという「臓器病説者」的ディスコースであり、それによってバイオパワーと生政治的ディスコースにおける民族主義の社会生物学的解釈が生まれる。この戦略は受動的被害者としての集合記憶という保護装置を浮き上がらせる。第二の対極にある戦略は、チェルノブイリ事故を先行する歴史的時間の結果というよりは初期状況の一つとして捉える見方で、懸命に困難を克服していく者のイメージを当てる。これらの戦略が共に歴史的連続性のひとつの形態としての悲劇の集合記憶を構築するのである。
URL: https://www.scholarworks.iu.edu/journals/index.php/aeer/article/view/1998