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ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故後の甲状腺の直接測定から得られた甲状腺線量推定値に対する全身に分布する放射性核種の影響

タイトル:ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故後の甲状腺の直接測定から得られた甲状腺線量推定値に対する全身に分布する放射性核種の影響

著者:ウラノフスキーA., ドロズドヴィチV., ボーヴィレA.

典拠:放射線防護線量測定、112、405-418頁、2004年。

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概要:甲状腺線量の再構築は甲状腺の直接測定の結果がもっとも正確であるが、その際甲状腺に存在する放射性核種および体の残りの部分において放出されたガンマ線は、首に押し付けられた放射線検出器によって記録される。こうした測定が1986年6月にベラルーシにおいて多数行われた。ヨウ素131の短い半減期とセシウム放射性同位元素(主にセシウム134と137)の摂取と蓄積により、1986年6月初旬以降に行われた甲状腺測定による甲状腺線量はこれまで信頼性がないと主に考えられてきた。甲状腺におけるヨウ素131の放射能測定を行う機器によって記録されたシグナルに対するセシウムの放射性同位体の影響を評価するために、モンテカルロ法が機器の較正係数を計算するのに使われた。それらの計算は6つの年齢基準(新生児、1歳、5歳、10歳、15歳、成人)の男性について行われた。較正係数はヨウ素131とセシウム放射性同位元素の時間依存的摂取関数の見積もりと合致した。甲状腺におけるヨウ素131による器具指標の分画は、測定された被験者の年齢および事故から経過した時間の関数としてこうして算出された。1986年5月に行われた甲状腺測定値を処理する際にこの情報を使用することで、甲状腺線量推定値の精度が改善され、1986年6月に行われた甲状腺測定の大部分を活用することが可能になると考えられる。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15494363

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