タイトル:チェルノブイリ事故:放射性プルームのヨーロッパ一帯への分散のモデル化と空気活性の測定との比較
著者:アルバーゲルA., マーティンD., シュトラウスB., グロJ.-M.
典拠:大気環境(1967)、22巻、11号、1988年、2431-2444頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0004-6981(88)90475-1
キーワード:長距離、モデリング、放射性同位元素、セシウム、チェルノブイリ、核、事故、軌道、分散
概要:チェルノブイリ原発事故による放射性核種の放出後、長距離移行および堆積のモデルがヨーロッパ一帯のプルーム分散を説明するのに使われている。本研究の目的は、高速Lagrangjanモデルの検証と、初期のプルーム上昇といったいくつかのメカニズムの相対的な影響のよりよい理解である。諸結果とセシウム137の測定放射能の比較について、空間的・時間的変化に応じて議論されている。925、850および700mbにおいて取られた初期プルーム上昇が考慮されている場合にのみ、多くの測定を説明できることが分かった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0004698188904751
タイトル:チェルノブイリ付近でのエアロゾル濃縮のフラクタル変動
著者:羽田野裕子、羽田野直道
典拠:大気環境、31巻、15号、1997年8月、2297-2303頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S1352-2310(97)00017-4
キーワード:エアロゾル、チェルノブイリ、フラクタル、相関、理論モデル、拡散
概要:フラクタルとエアロゾルの移行、もしくは風速の自己相似変動の単純なモデルを提示する。本研究の目的は、ガーガー他によってチェルノブイリ近くで毎日測定された空中の放射性核種濃度のフラクタル変動を説明することである。濃度変動に関する我々の理論予測は測定されたデータときわめてよく一致する。また、λが放射性崩壊の速度や化学反応速度といった一次反応速度の定数の合計を表すような場合、平均濃度が時間内に減少することを予測した。このモデルに現れる変動の特徴は大規模大気汚染にとって一般的なものである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231097000174
タイトル:森林と林業:特にチェルノブイリ事故ゾーンに関する放射線防護対策
著者:ティホミロフF. A., シチェグロフA. I., シドロフV. P.
典拠:全体環境科学、137巻、1‐3号、1993年9月2-4日、289-305頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(93)90395-M
キーワード:チェルノブイリ、放射線防護、対策、森林の管理
概要:旧ソ連のチェルノブイリ事故で汚染された地域の大部分が森林に覆われており、適切な汚染後管理とクリーンアップ手法を検討するに当たり特有の問題が提示された。これらの問題は、放射能汚染のソースとシンク双方としての森林の役割に関連している。森林地域における再懸濁が隣接地への汚染の二次供給源を提供する可能性があるという指摘もあるが、クイシトゥイムおよびチェルノブイリ事故後に収集されたデータは、森林生態系もまた最初の堆積点から広がる汚染の更なる拡大を制限するのに有効であり、その効果は時間の経過とともに増加することを示している。そうした証拠は、放射性核種の環境への放出直後の挙動に影響を与える際のこれらの生態系の重要性をさらに強めている。1986年以来採られている森林地域の管理慣行が記され、事故後の初期の期間にわたって実施された工学に基づく対策への批判的評価が挙げられた。これらは、森林環境から汚染物質を大量に除去することを意図したものであった。しかし、木と林床の落葉層の自己汚染除去の自然のプロセスの方が十分に迅速であり、チェルノブイリ事故後の最初の2年間に取られた技術に頼ったアプローチに思い切った変化が必要であることが示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979390395M
タイトル:かつての放射性地域における農業回復:Ⅱ.修復されたチェルノブイリ地域における亜麻の種子開発の体系的プロテオミクス特性評価
著者:クルビコヴァK., ダンチェンコM., スクルテティL., ベレジナV. V., フリコヴァA., ラシドフN. M., ハイダックM.
典拠:プロテオミクス・ジャーナル、74巻、8号、2011年8月12日、1378-1384頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jprot.2011.02.029
キーワード:亜麻、アマ、プロテオミクス、タンパク質プロファイル、修復、チェルノブイリ、放射線、質量分析
概要:かつて放射性だったが修復した地域で成長した作物植物の分子の特徴づけによって、同様の地域の将来的な農業利用のためのフレームワークを確立することができる。近年、チェルノブイリの集落の修復場所で収穫された成熟したアマ(亜麻)の種子タンパク質の定量参照マップを確立した。本稿ではこのテーマに関する現在進行中の調査結果について述べ、同じ場所で収穫された開発中の亜麻の種子のプロテオミクスに基づく特徴付けを挙げる。2次元電気泳動(2-DE)とタンデム質量分析に基づく定量的アプローチにより、種子の発生を通して3792-DEスポットのための発現プロファイルが得られた。亜麻のゲノムリソースの不足にもかかわらず、102タンパク質の同一性が確実に測定された。これらのタンパク質は11の代謝機能クラスに分類された。未知の機能のタンパク質は最大グループを構成し、種子の発生を通して減少した豊富さのパターンを示した。代謝タンパク質クラスの複合発現プロファイルの分析は、種子発生時の特異的な発現パターンを明らかにした。たとえば、種子の発生時の糖分解酵素の存在量の全体的な減少があった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1874391911000856
タイトル:海洋生態系における放射性物質の分散のための三次元モデル。チェルノブイリ事故後のバルト海への応用
著者:トスカーノ·ヒメネスM., ガルシア·テノリオR.
典拠:海洋工学、31巻、8-9号、2004年6月。999-1018頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.oceaneng.2003.11.003
キーワード:三次元モデル、拡散スケール、セシウム137、チェルノブイリ、バルト海
概要:3-Dの分散モデルが海洋生態系における核の汚染物の分散をシミュレートするために開発された。このモデルは、高い空間分解能を提示すること、汚染物質の一部の沈降の可能性を考慮すること、元のアプローチを用いて拡散処理を策定を特徴とする。このモデルはシナリオとしてバルト海に応用・検証され、拡散を経た物質としてチェルノブイリ事故によって発生したセシウム137を使用した。バルト海におけるセシウム137の一年の拡散シミュレーション(チェルノブイリ事故直後)が行われた。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0029801804000046
タイトル:チェルノブイリ放射性降下物地域の湖におけるヨウ素129と環境に対する意味合い
著者:ブラグリオN., アルダハンA., ポスナートG.
典拠:応用放射線・同位体、55巻、5号、2001年11月、715-720頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0969-8043(00)00353-5
キーワード:加速器質量分析(AMS)、ヨウ素、堆積、チェルノブイリ、再処理施設
概要:チェルノブイリ事故による放射性降下物がさまざま量(セシウム137が2-120 kBq/m 2)で堆積した地域である、スウェーデン中央部の淡水湖におけるヨウ素129の季節別の結果を提示する。湖沼のヨウ素129濃度は、リットルあたり2.1~15.0×10 8の範囲であり、チェルノブイリの放射性降下物の程度が高かった地域にある湖で高濃度が示されるということはなかった。つまり調査地域は、降水量の再処理施設から放出されたヨウ素129の影響を強く受けているということである。土壌や堆積物からのヨウ素129の脱着または再懸濁は、湖におけるヨウ素129の濃度を高めるのに効果的なプロセスではないと考えられる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804300003535
タイトル:英国、ワイ川流域におけるチェルノブイリ由来の放射性セシウムの移行と河川への再配布
著者:ロワンJ. S., ウォーリングD. E.
典拠:全体環境科学、121巻、1992年6月30日、109-131頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(92)90310-O
キーワード:ワイ川、チェルノブイリ、放射性セシウム、土砂関連、再分配
概要:英国内にチェルノブイリ由来の放射性セシウムを再配布する河川移行プロセスの長期的な見通しについては比較的関心が向けられてこなかった。中央ウェールズのワイ川流域における調査によって、セシウム134を1500Bq m -2と過剰に含む、盆地の西の中央地帯に位置する南北帯に集中した堆積のバルクと共に、流域スケールでの放射性降下物の複雑な分布が示された。この物質の河川移行と再配布は、ワイ川によって運ばれた浮遊砂の放射性セシウムの含有量(≈30–50 mBq g −1のセシウム137)がチェルノブイリ以前のレベルより3-5倍の高さを示していた1988年~89年の冬期の河川サンプリングによって提示された。氾濫原への到達は、二次汚染の可変レベルを示し、放射性セシウムと地元の形態学的コントロールの上流の供給に依存していた。したがって、流域におけるセシウム134の最も高いインベントリ(>6000 Bq m −2)は急速に降着する氾濫原地域と関連していた。これらの場所の多くは大気による直接的な放射性降下物を限られた量蒙っていた。二次汚染のメカニズムとしての河川再分配の重要性が、このようにはっきりと示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979290310O
タイトル:チェルノブイリ・ストロンチウム90のドニエプル川から黒海への流入
著者:ポリカルポフG. G., リビングストンH. D., クレバキナL. G., ビューセラーK. O., ストコゾフN. A., カッソS. A.
典拠:河口、沿岸および浅瀬の科学、34巻、3号、1992年3月、315-320頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0272-7714(05)80087-3
キーワード:チェルノブイリ、ストロンチウム90、ドニエプル川、黒海
概要:1986年4月のチェルノブイリ事故後、特に国会における水生系における放射性核種一般の研究は放射性降下物による直接的な沈着物の運命や挙動に主に焦点を当ててきた(ビューセラー他、印刷中;リビングストン他、1998年;ポリカロフ他、1991年)。本稿では、河川におけるストロンチウム90のインプットの評価、チェルノブイリからの浅瀬の水の循環研究のためのトレーサーとしてのその利用について取り上げた。1986年~89年のドニエプル川におけるストロンチウム90の計測により、いかにその後のストロンチウム90の黒海の北西への流入量とタイミングを決定することができたかについて述べられている。1988年にドナウ川で出された測定値とこれらのデータの比較は、ドニエプル川から黒海へのストロンチウム90の流動がドナウ川のそれより一桁高いことを示している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0272771405800873
タイトル:チェルノブイリ・データによる長距離分散モデル評価研究
著者:デジアート
典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、26巻、15号、1992年10月、2805-2820頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(92)90018-G
キーワード:チェルノブイリ事故、長距離分散、モデル評価、感度分析
概要:チェルノブイリ事故によって、長距離大気拡散のリアルタイム推定の性能を改善する必要性が示され、ヨーロッパ中で収集された放射線データに対して数値モデルをテストする機会が提供された。ENEA-DISPでの偶発的放出時影響評価システム(ARIES)において最近活動中のアポロモデルが、IAEA/ CEC/ WMO共同の大気輸送モデル評価研究(ATMES)の期間およびその後に使用可となった気象と放射線データに基づいてテストされた。本稿では、混合の深さと水平拡散パラメータ化に関するモデル評価と感受性試験について提示する。検証に含まれる数量は、空間と時間からなるセシウム137の空気中濃度、時間積分濃度および各地域での雲の到着時間である。その結果、スペースの処理と混合深度の時間変動はモデル推定値を向上させ、観測されたと値と計算された値との間の散乱という面では、水平分散係数の時間の線形トレンドは平方根のトレンドよりも良い結果を出す、ということが分かった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869290018G
タイトル:チェルノブイリフォールアウトの一時的変異のインジケーターとしてのプランクトン
著者:ラヴェラO., ジアンノニL.
典拠:全体環境科学、172巻、2-3号、1995年11月30日、119-125頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04821-9
キーワード:プランクトン、放射性核種、チェルノブイリ、モナーテ湖、イタリア、コマッビオ湖、イタリア
概要:本稿では、チェルノブイリ事故による放射性雲の存在時からその後の期間(1986年4月30日から9月3日)に北イタリアの二つの湖(モナーテ湖、コマッビオ湖)で採集されたネットプランクトンや水サンプルにおける放射性核種(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ルテニウム106)の活動のパターンを取り上げた。その結果、短期寿命のため、プランクトンは環境汚染の日々の変化の良好な指標であることが分かった。プランクトンの汚染レベルは、放射性核種のスペシエーションや生物学的役割、水のコミュニティ構造や化学的特性といった様々な要因に依存している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795048219