ヘッダー画像

チェルノブイリ発電所周辺の近位ゾーンにおけるヨーロッパアカマの組織学的変化

タイトル:チェルノブイリ発電所周辺の近位ゾーンにおけるヨーロッパアカマの組織学的変化

著者:スクテルードL., ゴルツォヴァN. I., ノイマンR., シッケランドT., リンドモT.

典拠:全体環境科学、157巻、1997年12月、387-397頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90602-5

キーワード:組織学、マツ、放射線量、影響、放射能、チェルノブイリ

概要:1990年9月に、1986年のチェルノブイリ原発(NPP)事故による放射性降下物で異なるレベルで被ばくした3つの場所にあるヨーロッパアカマツから木材や樹皮のサンプルを採取した。最も被ばくした場所の木材の断面では1986年の年輪における明らかな組織学的変化、4月26日の事故の結果が見られた。年輪の幅は事故後に減少しており、年輪における秋材の相対的な幅は1986年に一時的に増え、その後1987年には減少した。1987年には、場所ごとの汚染に関連して垂直樹脂管の数の増加が観察され、放射線数はより汚染度が高い二か所で減少していた。樹皮中の放射性核種の含有量は木材中の損傷の程度と相関していることが分かった。様々なタイプの放射能汚染からの寄与についていくつかの仮説があるが、結果は「クラウドγ」および堆積放射能(βとγ)双方が重要であることを示した。本研究は、異なる線量率や質の異なる放射線への被爆後の線量・影響関係の詳細な研究によって、In situにおける電離放射線の時間記録微分線量計としての松の有用性を立証できる可能性を示唆している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906025

エピソード・シミュレーションにおける操作使用のための高速長距離移行モデル。チェルノブイリ事故への応用

タイトル:エピソード・シミュレーションにおける操作使用のための高速長距離移行モデル。チェルノブイリ事故への応用

著者:ボネリP., カロリG., フィンジG.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、26巻、14号、1992年10月、2523-2535頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(92)90104-S

キーワード:長距離、モデリング、軌道、分散、放射性同位元素、チェルノブイリ、核、事故

概要:単純なラグランジュパフ軌道モデルおよびそのソフトウェアの実装であるSTRALEについて記した。標準気象データが、3次元大気移行および点源によって放出された汚染物質分散のシミュレーションのためのインプットとして使用された。垂直拡散と混合層との相互作用を説明するために採用された方式が、チェルノブイリ原発事故のセシウム137放射能のシミュレーションおよび実測値の比較に基づいて説明されている。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869290104S

セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の特質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

タイトル:セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の性質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

著者:サンジャロヴァN. I., フェセンコS. V., アレクサヒンR. M., アニシモフV. S., クズネツォフV. K., チェルニャイェヴァL. G.

典拠:全体環境科学、154巻、1号、1994年9月1日、9-22頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90609-2

キーワード:チェルノブイリ原子力発電所、放射性核種、土壌中のフォーム、アベイラビリティー、移行係数、生態学的半減期

概要:土壌中の交換性および酸可溶性セシウム137の含有量のダイナミクス、および自然植生に対するセシウム137の移行係数について、1986年の事故後のチェルノブイリ原子力発電所周辺50Kmゾーン内のさまざまな場所で調査した。偶発的な放射性物質放出後6年に渡る土壌中のセシウム137の形態変化、およびその時のこの放射性核種の植物に対するアベイラビリティーは放射性降下物(燃料粒子、さまざまに分散したエアロゾル)の性質と土壌タイプに依存していた。事故後の土壌中のセシウム137のさまざまな異なる種の時間的な形質転換が観察された(燃料粒子の破壊、セシウム137の老化および土壌固相のセシウム137の吸着強度の変化)。「近辺」および「遠隔」ゾーン内のセシウム137の挙動は異なっていた。土壌中の交換性セシウム137の含有量は事故後減少した。草の群落中に含まれるセシウム137の平均半減期は「遠隔」ゾーンの乾燥した草原では3.5年だが、事故後の第2(より緩慢な)期間ではセシウム137の半減期は約17年に達すると考えられる。泥炭沼沢土壌のセシウム137の移行係数は、一連の自形の土壌のものより3.7から6.6倍高い。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906092

チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分を示す放射性核種による領土の汚染

タイトル:チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分を示す放射性核種による領土の汚染

著者:カシュパロフV. A., ルンディンS. M., ズヴァリチS. I., ヨシチェンコV. I., レフチュクS. E., ホムティニンY. V., マロシタンI. M., プロトサクV. P.

典拠:全体環境科学、317巻、1-3号、2003年12月30日、105-119頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0048-9697(03)00336-X

キーワード:チェルノブイリ事故、汚染の地上密度、プルトニウム、放射性降下物、燃料粒子

概要:一連の実験を経て得られたデータは、チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分の放射性核種の活動の相関関係を特定し、チェルノブイリの30Kmゾーンの154Eu、238Pu、239+240Puおよび241Am (2000年1月1日付け)による汚染の地上密度マップを作成するために使用された。2000年には、ウクライナのチェルノブイリ30Kmゾーン(放射性廃棄物のストレージおよび冷却池の放射能を除くチェルノブイリ原発工業用地外)における上部30cm土壌層における燃料成分の放射性核種の総インベントリは以下のように見積もられた。すなわち、90Sr—7.7×10 14Bq、137Cs—2.8×10 15Bq、154Eu—1.4×10 13Bq、238Pu—7.2×10 12Bq、239+240Pu—1.5×10 13Bq、241Am—1.8×10 13Bqである。これらの値は、事故の瞬間におけるチェルノブイリ原発4号炉におけるそれらの量の0.4~0.5パーセントに相当する。現在の推定値は以前広く引用された推定値よりも3倍低い。燃料成分の放射性核種のインベントリは、30Kmゾーン内およびその外における他の対象についても推定された。このことによって、チェルノブイリ原発工業用地外の事故時の燃料粒子(FP)マトリックス中の放射性核種の相対的放出の大きさに関するより正確なデータが得られるようになった。それは、原子炉内におけるそれらの放射性核種の1.5±0.5%に達し、以前の推定値よりも2倍低い。FPにおいて放出された放射性核種の三分の二がウクライナの領土の上に堆積した。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896970300336X

チェルノブイリから放出された放射性物質の経験的掃気係数

タイトル:チェルノブイリから放出された放射性物質の経験的掃気係数

著者:ジュラK.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、25巻、2号、1991年、263-270頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(91)90297-K

概要:チェルノブイリ、放射性降下物、湿潤掃気係数、気象レーダー、フィンランド

概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパの大部分がそれに関連する放射線汚染の影響を受けた。本稿では、降水掃気係数λ (s−1) の降雨強度R(mm h −1) への依存性について、フィンランド南部における事故後の放射能とレーダー雨量測定に基づいて調査を行った。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869190297K

EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

タイトル:EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

著者;ハスH., メンメシャイマーM., ゲイスH., ヤコブスH. J., ローベM., エベルA.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、24巻、3号、1990年、673-692頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(90)90022-F

キーワード:予測、偶発的放出、チェルノブイリ、長距離輸送、堆積、放射性核種

概要:EURADはチェルノブイリ事故後1週目のヨーロッパにおける放射性物質の長距離輸送(LRT)と堆積を研究するために使用されている。重点は、おそらくこうした出来事の後すぐなされるであろう予測モードにおけるモデルシステム使用に置かれている。こうして、気象分野がPSU/ NCARのメソスケールモデルMM4で予測される。予測気象分野を使いつつ、多層オイラーモデルCTM(化学輸送)がセシウム137とヨウ素131の輸送および堆積を計算するために適用されている。しかし、事故シナリオは公表されたデータを用いて推定された。モデルの結果とパフォーマンスについて、観測との比較によって議論されている。モデルは放射性雲の観察された一定の特性、すなわち、表面の空気中濃度の推移、到着時間と湿性沈着パターンを再現することができることが実証された。このことは、EURADシステムの予測能力は、いくつかの単純なアプローチが使用されたという事実を考慮すると比較的高いレベルを有していることを示している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869090022F

チェルノブイリ事故起源の放射性粒子の移行

タイトル:チェルノブイリ事故起源の放射性粒子の移行

著者:プルラネンR., ヴァルカマI., トイヴォネンH.

典拠:大気環境、31巻、21号、1997年11月、3575-3590頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S1352-2310(97)00156-8

キーワード:チェルノブイリ事故、放射性粒子、長距離移行。粒子移行

概要:チェルノブイリ事故後、サイズが大きく強い放射性粒子がいくつかの欧州諸国で発見された。空気動力学径>20 μmの粒子はプラントから数百キロメートル運ばれたが、急性健康被害を引き起こすに十分なほどそれらの放射能は強かった(>100kBq)。ここでは、粒子の軌道モデルは大きな粒子フォールアウトの領域を識別するために使用される。それらの移行に関わる粒子の効果的な放出高度と大気現象について、発見された粒子を軌道計算によって与えられた場所と比較することによって調査された、計算によってチェルノブイリ事故において最大有効リリースの高さは以前報告されていた(>2000m)よりもかなり高い必要があり、移行の際には対流の暖かい空気の流れが放射性物質を上方に持ち上げている可能性があることが分かった。大きな粒子は小さな粒子や気体種よりも他の地域に移送されていた。放出プルームの粒状性は分散と以降の分析において考慮する必要がある。気塊流跡線のみでは放射性物質の降下物の領域を特定するには必ずしも十分ではない。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231097001568

チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅲ.ベステルノルランド県

タイトル:チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅲ.ベステルノルランド県

著者:ロゼンK., ハークE., エリクソンÅ.

典拠:全体環境科学、209巻、2-3号、1998年1月19日、91-105頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0048-9697(98)80100-9

キーワード:放射性セシウム、放射性ヨウ素、チェルノブイリ、放射性降下物、草、穀物

概要:1986年にスウェーデン北部にあるベステルノルランドの郡内のチェルノブイリ被害を受けた多くの農家で、草や穀物への放射性セシウムの移行について調査が行われた。1986年に土壌表層(0〜5センチ)が、1986-1996年に収穫物が分析された。目的は、短期的および長期的視点においてセシウム137の移行の感受性に対する土壌と作物ローテーションの影響を調査することであった。1986年の放射性降下物における草への移行は穀物に対するよりも通常かなり高かった。この年の草への移行は二回目の刈り取りにおいてよりも、最初の刈り取りにおいて通常はるかに高かった。年と共の移行の減少は大きかったが土地柄と作付順序によってむらがあった。耕起は作物へのセシウム137の移行を減少させるのに有効であった。1986年に耕作地における穀物わらへの移行は成熟期よりも遅い茎伸長(LSE)において大きかった。意外なことに、作物へのセシウム137の移動といずれかの土壌特性の間に明確な関係はなかった。1986年における草や穀物へのヨウ素131の移行についても一部の農場で調査された。チェルノブイリ放射性降下物の2か月後、その結果はセシウム137の移行と比較された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969798801009

チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅱ.イェムトランド県内の周縁的、半自然的地域

タイトル:チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅱ.イェムトランド県内の周縁的、半自然的地域

著者:ロゼンK.

典拠:全体環境科学、182巻、1-3号、1996年4月5日、135-145頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)05059-0

キーワード:放射性セシウム、草、放射性降下物、チェルノブイリ、汚染

概要:1986年にイェムトランド県のチェルノブイリ被害を受けた2地域、山岳地域と渓谷地域で、放射性セシウムの挙動と草への移行に関して調査された。9つの一時的草原地帯と8つの永久的牧草地帯において1986年と1989年に土壌表層(0〜10センチ)が、1986-1994年に草のサンプルが分析され、個別に説明された。調査の目的は、チェルノブイリ放射性降下物後の短期および長期的視点における、異なる土壌タイプの感度、セシウム移行における通常の農法、耕作とK施肥の影響を調査することである。予測通り、草へのセシウム137の移行は一時的草地におけるよりも永久牧草地において通常高かった。しかし双方の草地タイプで年によって移行にかなりの異なる変化があった。放射性降下物があった1986年における草への移行は草地の厚みと傍受能力に大きく依存していた。その後の数年では、それはまた、粘土鉱物へのセシウム固定容量、K施肥、植物摂取によるK除去の逆過程に依存していた。汚染された表面層の耕起と鉱質土壌とセシウムの混合は移行減少に有効だった。1986~1994年の間、移行は大幅に減少し、(0.1–177.3 m 2/kg d.w.) × 10 −3の範囲を示した。予測された年間の半減期Tarは放射性降下物後の数年間で減少した。耕作とK施肥という双方の対策が草の汚染を減少させる潜在的な価値を有することが明白に示された。双方の対策が取り入れられたところでは、78%〜95%の範囲における減少が耕起後の年に見られた。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795050590

チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅰ.イェヴレボリ県

タイトル:チェルノブイリ事故後のスウェーデンにおける繊細な農業環境における放射性セシウムの移行。Ⅰ.イェヴレボリ県

著者:ロゼンK., エリクソンÅ., ハークE.

典拠:全体環境科学、182巻、1-3号、1996年4月5日、117-133頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)05056-6

キーワード:放射性セシウム、チェルノブイリ、放射性降下物、穀物、草

概要:1986年にイェヴレボリ県のチェルノブイリ被害地域の15の農場で、草や穀物への放射性セシウムの移行調査が行われた。1986年には土壌表層(0〜5センチ)が、1986-1994年には収穫物が分析された。その目的は、長期的な視点におけるセシウム137の移行の感受性に対する場所柄と土壌特性の影響を調査することであった。移行は穀物よりも草に対して非常に高かった。しかし、双方の収穫物についてはかなりの年間減少があった。草、特に放射性降下物があった1986年の草においては、移行は刈り株や草地の傍受容量、土壌肥沃度とK施肥、また作物の成長による希釈に依存していた。その後の数年は、草への移行の年間減少は2~100倍低下した。表面層の耕起と土壌と放射性セシウムの混合は共に、農作物への放射性セシウムの移行減少に貢献している。草原地帯の密集した刈り株と草が、高い持続的移行の遅延期間の主な理由である。年間減少は鉱物土壌より有機土壌において低かった。作物への移行の減少の計測について、農業環境におけるセシウム137の長期挙動を評価するための新しい概念に関連して議論されている。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795050566

▲ページの先頭へ戻る