タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域のコウモリにおけるストロンチウム90とセシウム137の放射能濃度
著者:ガスチャクS., ベレスフォードN. A., マクシメンコA., ヴラシチェンコA. S.
典拠:放射線と環境生物物理学、49(4)、635-644頁、2010年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s00411-010-0322-0
キーワード:
概要:コウモリは保護種であり、環境の放射線評価における保護の対象となる。しかしこれまでコウモリ種に関する放射生態学の研究は少ない。本論文では、チェルノブイリ区域内で集められた10種のコウモリにおけるストロンチウム90とセシウム137の測定結果140を提供する。ストロンチウム90の堆積増加を伴う転送の減少の兆候がいくらか見られたが、それは種によって異なり、観測された変動を説明するものではなかった。どちらの放射性核種の転送においても雌雄のコウモリ間に差はなかった(土壌中のものに対する全身の放射能濃度の比として表された)。すべての種のグループを通しての転送にはかなりのばらつきがあった。十分なデータを得られた2つの地点においては、コウライクビワコウモリが他の種よりも高い転送を有することが判明した。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20714905?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ原発事故のスペイン、バレンシアの環境への短中期効果
著者:モレノA., ナヴァッロE., セネントF., バエザA., ミロC., デル・リオM.
典拠:環境汚染と毒性学紀要、46(1)、14-21頁、1991年1月。
キーワード:
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2001484?dopt=Abstract
タイトル:フクシマとチェルノブイリにおける動物の豊富さに対する放射線の影響の違い
著者:メラーA. P., 西海功、鈴木博義、上田恵介、ムソーT. A.
典拠:生態学的指標、24、75-81頁、2013年1月
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.ecolind.2012.06.001
キーワード:動物、バイオ指標、突然変異の蓄積、放射線、放射能毒性
概要:►様々なレベルの放射線をもつチェルノブイリと福島の1198の地点で動物を調査した。►動物の豊富さは福島よりもチェルノブイリの放射線において減少していた。►豊富さに対する放射線の影響はチェルノブイリと福島の間で異なっていた。►鳥やマルハナバチに対する放射線の影響は地域間で差がなかった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1470160X12002324
タイトル:チェルノブイリおよびフクシマの事故後の放射性降下物における放射性核種の組成物の比較分析
著者:コテンコK. V., シンカレフS. M., アブラモフIu. V., グラノフスカヤE. O., ヤツェンコV. N., ガヴリリンIu. I., マルグリスU. Ia., (…) ホシM.
典拠:医療作業と産業エコロジー、(10)、1-5頁、2012年1月。
キーワード:
概要:福島第一原子力発電所(NPP)における原子力事故(2011年3月11日)はチェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)と同様、INESのレベル7に関連している。両事故後の放射性降下物における放射性核種の組成物の分析を行うことは興味深いことである。分光測定結果をその比較解析に使用した。チェルノブイリ事故後の次の二地域を考慮の対象とした。すなわち、(1)放射性降下物に近いゾーン―チェルノブイリ原子力発電所の周辺60キロの中心部のペラルーシ部分、そして(2)放射性降下物から遠いゾーン―破壊された原子炉の北北東200キロを中心とする「ゴメリ・モギリョフ」地点である。フクシマ事故の場合は約60キロゾーンまでを対象とした。比較分析は難治性の放射性核種(95Zr, 95Nb, 141Ce, 144Ce)ならびに、中間および揮発性の放射性核種(103Ru, 106Ru, 131I, 134Cs, 137Cs, 140La, 140Ba )に関して行い、その比較結果について検討した。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23210176?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所周辺の30キロエリアの環境における界面活性物質(生態学的側面)
著者:セルデュクA. M., ムドリイI. V., ラエツカヤE. V., ゴレンコヴァL. G.
典拠:医療報告書/ウクライナ保健省、(10-12)、24-27頁、1993年10月。
キーワード:
概要:チェルノブイリの30㎞圏の土壌および水における界面活性物質(SAS)の測定結果が発表された。放射性核種、重金属および他の化合物の塩の移動および転座に影響をおよぼし得るアニオン性のSASによる土壌汚染度のデータが示された。それによって複数の村の井戸水の汚染と共にプリピャチ川における陰イオン性界面活性剤の堆積が明らかになった。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8030299?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリの雪中のトラックを使った哺乳類の豊かさと捕食者と被食者のインタラクションに対する放射線の影響評価
著者:メラーA. P., ムソーT. A.
典拠:生態学的指標、26、112-116頁、2013年3月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.ecolind.2012.10.025
キーワード:種間の相互作用、数値応答、雪のトラック
概要:放射能汚染は哺乳類の豊かさを低減させているかどうか、種によって放射線に対する感受性が異なるかどうかをテストするため、2009年2月にチェルノブイリ周辺の161,100メートルのライントランセクトに沿った雪中のトラックを調査した。哺乳類のトラックの豊富さとバックグラウンド放射線のレベルとの関連はあまり見られず、その3分の1が放射線の影響の統計モデルとは合わなかった。放射線の影響は種間で有意に異なった。捕食者の豊かさと獲物の豊富さとの間に正の相関関係があったが、バックグラウンド放射線のレベルによって変化したのは、高レベルの放射線のもとで捕食者の数が被食者の数に対して不釣り合いに増加したためである。これらの発見は、特に被食者が高レベルの放射線にさらされた場合、捕食哺乳類が被食者が豊富な獲物地域に集約することを示唆している。本調査は、哺乳類の豊富さと捕食者と被食者のインタラクションに対するバックグラウンド放射線レベルの影響が否定的であることを示している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1470160X12003767
タイトル:チェルノブイリ事故後のイタリア北部の環境における放射性核種の分布
著者:ベルゼロA., ボロニP. A., オドネM., クレスピV. C., ジェノアN., メローニS.
典拠:アナリスト、117(3)、533-537頁、1992年3月。
キーワード:
概要:チェルノブイリ原発事故の直後、パヴィア(北イタリア)のエアーポンプ・ステーションが警告を受けた。数日間、空気微粒子中の放射性核種濃度の急速な増加が観察された。そこで環境放射能監視プログラムが開始され、土壌、草、野菜や牛乳といった複数の素材の直接ガンマ線分光分析が行われた。放射能分布とその経時変化が提示され、検討され、他の利用可能なデータと比較された。検出限界、精度および正確さも報告され、土壌中のセシウム137の深さ分布が提示され、土壌品質パラメータとの相互関係が示された。チェルノブイリの放射性降下物の残留物の探索において土壌中の環境放射能の調査が実施され、イタリア北部の広い地域におけるセシウム137の分布のマップが提示され、検討された。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1580396?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ地域で栽培された大豆が、重金属耐性が増し、炭素代謝が修正された肥沃な種子を生産する
著者:クルビコヴァK., ダンチェンコM., スクルテティL., ベレジナV. V., ウヴァチコヴァL., ラシドフN. M., ハイダックM.
典拠:PLOS ONE、7(10)、e48169頁、2012年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1371/journal.pone.0048169
キーワード:
概要:チェルノブイリの放射性地域では植物が生育し再生産されているが、それらの動きに関する包括的な特性評価は行われていない。そこで、この放射性環境において特定の方法でダイズ種子プロテオームの発展的変化が導かれ、その結果、低脂肪、βコングリシニン種子貯蔵タンパク質を含む肥沃な種子が生産されていること報告する。ダイズ種子は、チェルノブイリ地域における非放射性および放射性の敷地で成長した植物から、開花後4週間、5週間、6週間、そして成熟期に採取した。211のタンパク質の存在量が測定された。その結果、プロテオームにおける変化は重金属ストレスおよび種子貯蔵タンパク質の動員への適応を含むという、以前のデータが確認された。またその結果により、細胞質と色素体における炭素代謝への調整がなされており、トリカルボン酸回路の活性が増加し、脂肪酸生合成中のマロニル、アシルキャリアタンパク質の凝縮が減少していることも示された。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23110204?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ閉じ込めシェルター付近における放射性核種の垂直移動
著者:ファルファンE., ジャンニクT., マッラJ.
典拠:保健物理ジャーナル、2011年10月。
キーワード:チェルノブイリ、放射性核種の移送、放射性降下物、移動
概要:レッドフォレスト実験サイト内のチェルノブイリ原子力発電所 (ChNPP) の5kmゾーンにおける、チェルノブイリ由来の放射性核種の垂直移動に関する調査が完了した。窓にベリリウムを使用した高純度ゲルマニウム(HPGe)検出器を使ったガンマ分光方法によって測定が行われた。プルトニウムの同位体のアルファ線放出は、そのウラニウムの子孫核種のX線測定によって決定された。30cmの深さに至るすべての土層でコバルト60、セシウム134、137、ユウロピウム154、155、アメリシウム241の存在が観察された。セシウム137とアメリシウム241の存在は、自成土を含む地域において60㎝の深さまでみとめられた。さらに、テストサイトにおける上位の土層が、アメリシウム243とキュリウム243を含むことがわかった。過去10年間に渡り、実験サイトの土壌におけるアメリシウム241/セシウム137の比率は3.4倍、単独の放射性崩壊に基づいて予測されるほぼ倍に増加した。これは、チェルノブイリ閉じ込めシェルターから発せられる「新鮮な」放射性降下物による可能性がある。
URL:http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=1024190
タイトル:チェルノブイリ事故の結果としてのアメリシウム241による環境の放射能汚染
著者:イヴァノフE. A., ラムジナT. V., ハミャノフL. P., ヴァシリチェンコV. N., コロトコフV. T., ノソフスキーA. V., オスコルコフB. Ya.
典拠:原子力、77(2)、629-634頁、1994年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/BF02407438
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2FBF02407438