タイトル:ベラルーシから来た子どもたちの甲状腺腫瘍および血液サンプル中のp53遺伝子における多型
著者:S. ヒレブラント、C. ストレッファー、E. P. デミドチク、J. ビコ、C. ライネルス
典拠:変異研究/変異導入の基本および分子メカニズム、381(2)、201‐207頁、1997年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0027-5107(97)00169-3
概要:我々は、ベラルーシの子どもたちから得られた70の甲状腺腫瘍および40の血液サンプルのグループ内におけるp53遺伝子の変化を提示する。3つの甲状腺腫瘍はエクソン6(213コドン)で多型を示し、5つの腫瘍はイントロン6において多型、エクソン7の5’側末端に上流37塩基対を示している。1人の患者だけ、p53タンパク質におけるアミノ酸置換をもたらすエクソン7(258コドン)に変異を示している。…イントロン6における一つの多型も、ベラルーシの健康な小児30名のグループで見られた。腫瘍中に見られたp53の配列の相違がそれらの患者の血液中にも見られたという事実は、それらが放射線照射によって誘導された多型ではないことを示している。我々が発見した多型が放射線誘発がんの素因と関連しているか否かを決定するのは困難である。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0027510797001693
タイトル:環境放射線被ばくに関連した健康リスク
著者:S. デイヴィス
典拠:放射線防護のジャーナル、32(1)、N21-N25頁、2012年3月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0952-4746/32/1/N21
概要:チェルノブイリといった事故や福島のような自然災害は、環境放射線被ばくによる健康リスクについて詳細を学ぶ他にない機会を提供してくれる。しかし、複雑な現地調査のあらゆる面を計画・実施するのに必要なインフラと専門知識を確立するのはいたって困難な課題といえる。本稿は、成功裏に進められた環境放射線被ばくの主な研究から主要な調査結果をまとめたものである。このような研究は、多くの場合、実施するのは非常に困難であり、生態学的設計によって制限され得るものであるが、リスク評価をする上では有益でありうる。開始された全ての新しい環境調査は特殊な状況に焦点を当てるべきであり、追加的な生態学的研究は望ましくない。
URL:http://iopscience.iop.org/0952-4746/32/1/N21/
タイトル:散発性乳頭状癌とは対照的な放射線誘発甲状腺腫瘍におけるBRAF変異の低有病率
著者:M. N. ニキフォロヴァ、R. キアンピ、G. サルヴァトーレ、M. サントロ、M. ガンディー、J. A. ナウフ、G. トーマス、…Y. E. ニキフォロフ
典拠:がん通信、209(1)、1-6頁、2004年6月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.canlet.2003.12.004
キーワード:甲状腺がん、BRAF変異、RET/ PTC再配列、放射線被ばく
概要:近年BRAF遺伝子の点突然変異は甲状腺乳頭がんにおける高い有病率を説明してきた。しかしこうした分子改変は放射線誘発甲状腺腫瘍においては研究されていない。我々は、82の散発乳頭癌と比較しての、チェルノブイリ後の55の乳頭がんにおけるBRAFの点突然変異およびRET/ PTC再配列の有病率について分析した。散発的な乳頭癌は、BRAF変異を保有する腫瘍が37%、そしてRET/ PTC再配列が20%、と明らかに異なるパターンを見せた。こうした結果は散発性および放射線誘発甲状腺腫瘍の分子遺伝学的プロファイルに有意差があることを示している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304383503008334
タイトル:照射と二次がん。適例としての甲状腺
著者;M. シュルンベルジェ、A.-F. カイユ、H. G. スアレス、F. ド・ヴァテール
典拠:科学アカデミー紀要、シリーズⅢ、ライフサイエンス、322(2-3)、205-213頁、1999年2月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0764-4469(99)80045-6
キーワード:照射、甲状腺腫瘍、チェルノブイリ、RET再編成
概要:…医療目的のために使用される放射性ヨウ素131(I-131)は成人の甲状腺に対しては腫瘍形成効果はほとんどない。チェルノブイリ事故の結果、小児期のI-131の被ばく後の甲状腺癌リスクが深刻であり、そうした被ばくはヨウ化カリウムで予防することによって防止されることが明らかとなった。RET/ PTC再配列は乳頭がんの60〜80%、また放射線被ばく後に生じた腺腫の45%において見られた。それらは乳頭がんの5~15%で見られ、放射線被ばくなしで発生した濾胞腺腫には見られなかった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0764446999800456
タイトル:チェルノブイリ事故による放射線被ばく
著者:M. バロノフ、A. ブヴィル
典拠:環境衛生百科、2011年1月。
ISBN:9780444522726
キーワード:背景放射、セシウム137、チェルノブイリ事故、実効線量、環境への影響、環境転送、被ばく経路、外部線量、健康への影響、内部被ばく線量、ヨウ素131、放射性核種、甲状腺線量
概要:…チェルノブイリ事故などによる被ばく…チェルノブイリ事故に関わる経路…環境…、チェルノブイリ事故などにより…事故…子どもにおいて上昇した甲状腺がんの発生率…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780444522726000866
タイトル:世界保健機関(WHO)と笹川記念保健財団の共同プロジェクト:健康テレマティクスの開発と実施を通じたチェルノブイリ事故の影響を受けた子どものための医療救済
著者:M. N. レパチョリ、高村昇、G. N. ソウチケヴィチ
典拠:国際会議シリーズ、1234、135-140頁、2002年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0531-5131(01)00604-5
キーワード:チェルノブイリ、遠隔医療、健康テレマティクス、甲状腺がん
概要:世界保健機関(WHO)と笹川記念保健財団(SMFH)が、ベラルーシ共和国の保健省と協力し、甲状腺疾患の早期診断を改善し、放射性降下物によって甲状腺がんを悪化させた患者をフォローアップするために、「健康テレマティクスの開発と実施を通じたチェルノブイリ事故の影響を受けた子どものための医療救済」と銘打ったプロジェクトをを確立、推進してきた。本稿では、プロジェクトの開発と現在の状況を紹介する。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0531513101006045
タイトル:チェルノブイリによる放射線恐怖症と結核罹患率
著者:高村昇、N. クリシェンコ、V. マシャキン、玉城英彦、山下俊一
典拠:ランセット、356(9225)、257頁、2000年7月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0140-6736(05)74513-X
概要:…この現象に対して…。3 チェルノブイリ原発事故後、有意の…幼年期の甲状腺疾患の発症率の増加が見られた。それは特にベラルーシのゴメリ州で顕著で、そこでは甲状腺がんの発症率が100倍以上に…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S014067360574513X
タイトル:甲状腺と放射能(ウクライナ・アメリカ甲状腺プロジェクト
著者:M. D. トロンコ、O. O. ボビリョヴァ、T. I. ボグダノヴァ、O. V. エプシュテイン、I. A. リフタリョフ、V. V. マルコフ、V. A. オリュヌク、… P. ヴェルキー
典拠:国際会議シリーズ、1258、91-104頁、2003年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0531-5131(03)01216-0
キーワード:チェルノブイリ、放射性ヨウ素、甲状腺、がん
概要:1998年~2002年の期間、ウクライナ・アメリカ甲状腺プロジェクトにおいて、チェルノブイリ事故時に0歳から18歳だった被験者に対して医療スクリーニング検査が行われてきた。チェルノブイリ事故後大きな影響を受けたキエフ、チェルニーヒウ、ジトミル州の8地区に住み、事故から数週間以内に甲状腺のガンマ線量を直接測定された者たちである。1998年~2000年の期間に13227名のコホートの被験者はスクリーニングを受け、2001年から2002年に反復スクリーニングを実施した。スクリーニングの結果、64の甲状腺がんが同定されたが、うち43は初回スクリーニング、21は2回目のスクリーニングで…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0531513103012160
タイトル:放射線誘発による甲状腺変化:後向きおよび前向き考察
著者:M. マッシミーノ、L. ガンドラ、F. マッタヴェッリ、N. ピーチ、E. セレグニ、F. パロッティ、F. スプレアフィコ、(…) P. コリニ
典拠:ヨーロッパがんジャーナル、45(14)、2546-2551頁、2009年9月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.ejca.2009.06.009
キーワード:小児放射線治療、第二の腫瘍、医原性甲状腺機能低下症、甲状腺結節、甲状腺後期効果
概要:…その後…患者の甲状腺に対する放射線量…用量における…癌の症例26が維持されている。より高い…二次癌の発症は中央値が10年であった…チェルノブイリ後に文書化された。その他の…として28…思春期後の一次性甲状腺腫瘍に当たる…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0959804909004389
タイトル:チェルノブイリ事故の免疫学的影響
著者:D. バズィカ
典拠:環境医学百科、2011年1月。
ISBN:9780444522726
キーワード:12-HETE、急性放射線症候群、チェルノブイリ、イミュニティ、リンパ球、放射線、幹細胞、T細胞受容体
概要:…1) 最初のがんのケースが…診断された…細胞やチェルノブイリ被災者の放射線被ばく後のがんの誘導、しかし…甲状腺への取り込みが…甲状腺に近接する…に影響を与える可能性があり、重大な…発展…。チェルノブイリ後、その兆し…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780444522726000830