1992年と2001年のウクライナ、ジトームィル州ステパニフカ村における食品の放射能汚染
タイトル:1992年と2001年のウクライナ、ジトームィル州ステパニフカ村における食品の放射能汚染
著者:ティーヒーV.
典拠:原子炉実験所、京都大学、2002年7月。
キーワード:汚染、食品、ジトームィル州、ウクライナ
概要:チェルノブイリ事故で汚染された村において食品サンプル中の放射性汚染測定が1992年と2001年の2度に渡って行われた。ステパニフカ村はチェルノブイリ原発の西120キロに位置し、その周辺地域はセシウム137の表面汚染の典型的レベル(3 – 5 Ci/km2)にえる。調査は、ウクライナのNGO「グリーンワールド」、グリーンピース・インターナショナルおよび国際ルネサンス財団が合同設立したキエフの独立環境研究所によって実施された。2001年のミルクにおけるセシウム137汚染は1992年よりも9倍低かったが、野生のキノコとベリーにおけるセシウム137汚染は同レベルにとどまっていた。食品や水を介したステパニフカ村の人々のセシウム137の年間摂取量は、2001年は1992年よりも3倍低かった。セシウム137の傾向とは逆に、ミルクと乾燥ベリー中のストロンチウム90の放射能は1992年と比べて2001年は有意に高かった。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm
コメント