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チェルノブイリの解決 vs. 誘導結合プラズマ質量分析法によって測定されたプルトニウム原子比を用いてのポーランドの土壌中のグローバルフォールアウトの寄与

タイトル:チェルノブイリの解決 vs. 誘導結合プラズマ質量分析法によって測定されたプルトニウム原子比を用いてのポーランドの土壌中のグローバルフォールアウトの寄与

著者:ケトラーM. K., ハファーK. M., ミエテルスキJ. W.

典拠:環境放射能ジャーナル、73巻、2号、183-201頁、2004年。

デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.09.001

キーワード:チェルノブイリ、汚染、プルトニウム、ポーランド、土壌、同位体比、誘導結合プラズマ質量分析法

概要:ポーランドの森林土壌およびBór za Lasem 泥炭地中のプルトニウムは、チェルノブイリと、予め調製したNdF3α分光測定ソース中のα240Pu/239Puと241Pu/239Pu原子比の誘導結合プラズマ質量分析によるグローバルフォールアウトの寄与の間で解決される。グローバルフォールアウトと比較すると、チェルノブイリのプルトニウムは240Puと241Puの高い存在量を示している。森の中での240Pu/239Puおよび241Pu/239Puの比率はそれぞれ0.348~0.186、0.0029~0.0412の範囲で共変動する(241Pu/239Pu=0.2407×[240Pu/239Pu]−0.0413; r2=0.9924)。二成分混合モデルが239+240Puと241Puの放射能を配分するために開発された。森林土壌におけるチェルノブイリに由来する239+240Puの割合の様々な見積もりはサンプルセットで10%から90%の範囲である。240Pu/239Pu–241Pu/239Pu原子比混合ラインをチェルノブイリのソースタームの241Pu/239Puと241Pu/239+240Puの放射能比率を推定するために外挿する(0.123±0.007; 83±5; 1986年5月1日)。241Puの放射能のサンプル、既存のアルファ分析法を用いて算出された239+240Puの放射能、240Pu/239Puおよび241Pu/239Pu原子比はこれまでの液体シンチレーション分光測定と比較的よく一致した。チェルノブイリのプルトニウムはポーランド北東部のロケーションにおいて最も顕著である。241Puの放射能および/または241Pu/239Puの原子比は、ポーランド南部で見つかったチェルノブイリによる239+240Puの少量のインプットを検出した際における240Pu/239Puまたは238Pu/239+240Puの放射能比率よりも感受性が高い。質量分析データが示しているのは、ポーランド南部における241Puの放射能の40~62%はチェルノブイリ由来であり、ポーランド北部におけるその58~96%はチェルノブイリによるものである。 ポーランド南部のOrawsko-Nowotarska渓谷にあるBór za Lasem 泥炭地(北緯49.42°、東経19.75°)はグローバルフォールアウトのプルトニウムからできている。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X03002522

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