タグ「ベラルーシ」
タイトル:ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故後アルファ放射超ウラン同位体で汚染された地域の予後予測
著者:クナトコV. A., アシモヴァV. D., ヤヌシュA. E., ゴリコフYu. N., イヴァシュケヴィチI. I., コウズミナL. A., ボンダルYu. I.
典拠:環境放射能ジャーナル、83巻、1号、2005年、49-59頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2004.07.005
キーワード:チェルノブイリ事故、238, 239, 240プルトニウムおよび241アメリシウム、ベラルーシ
概要:チェルノブイリ事故の結果、ベラルーシのいくつかの州はプルトニウムの同位体である238、239、240、241プルトニウムで汚染された。アルファ放出放射性核種の環境への影響の重要性を考慮し、ベラルーシにおける238,239、240プルトニウムおよび241アメリシウム(後者は241プルトニウムの崩壊生成物である)によって汚染された地域の予後予測を行った。計算は、被害を受けた州の約600集落の土壌サンプルにおける238,239、240プルトニウム濃度の測定値とA(241Am)/A(238,239,240Pu)の推定放射能比を使って行った。2006年のアルファ放射超ウラン同位体による地域汚染の予測を1986年の評価と比較した。その結果、238,239、240プルトニウムおよび241アメリシウムの汚染が740Bq/m2のしきい値レベルを超える人口集中地区の面積は2006年までに3.7倍増加し約3.5×10 3 平方キロメートルに達する見込みである。このうち、約20%が1850~3700Bq/m2の汚染レベルになると考えられる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X05000640
タイトル:チェルノブイリ事故とかかわりのあるベラルーシでのこどもの病気の発生率
著者:ロマトL., ガルバートG., クァステルM. R., ポリャコフS., オケアノフA., ロジンS.
典拠:環境健康展望、105、別冊6、1529-32頁、1997年。
キーワード:こども、ベラルーシ
概要:ベラルーシにおける癌および他の疾患の小児期の発症率の研究は、現在の不安定な環境状況ゆえに非常に重要である。チェルノブイリ事故の結果、共和国の約20%の子どもが様々なレベルで被ばくした。1987年以降たいていの種類の病気の発生率の増加が報告され、それには甲状腺がんの発生も含まれていた。1987年から1995年の間424名の子どもたちが甲状腺がんと診断され、その発生率は1995年には0.2から4.0/10(5)まで増加した。1996年の予備データでは81件の小児期のがんが報告されている。1995年においては、内分泌および皮膚科疾患や精神疾患の発生率の増加も見られた。1987年から1995年の間、あらゆる病気の発生率の有意な増加が、チェルノブイリ・レジストリに記載されている子供たちの間で観察された。最も高い発生率は、疎開児童および汚染地域に居住する子どもたちの間で見られた。それらの子どもたちにおいては甲状腺および消化器疾患の発生率増加も見られ、さらに慢性扁桃炎や咽頭炎の有病率の高さも観察された。1990年以降自己免疫性甲状腺炎の増加が観察されている。造血組織疾患の最も高い割合は事故後に被ばくした両親から生まれた子どもたちの間で見られる。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9467077
タイトル:チェルノブイリ原発事故後のベラルーシにおける甲状腺がん発生率の時間的傾向
著者:ハイデンライヒW. F., ケニクスバーグJ., ヤコブP., ブグロヴァE., ゴウルコG., ペレツケH. G., デミドチクE. P., ゴロヴネヴァA.
典拠:放射線影響学会、151、617-25頁、1999年。
キーワード:幼年期の甲状腺癌、ベラルーシ
概要:1986年から1995の間にベラルーシで観察された幼年期の甲状腺癌の発症率は、被爆後の時間、被爆時の年齢および性別の関数として捉えられる。結論は過剰な絶対的な危険関数のために出された。被ばく後最低でも約3年の潜伏期間の後、このリスク関数は少なくとも6年間直線的増加を示した。年齢の平均投与量の依存性を補正した後では、ゴメリにおける放射線誘発甲状腺絶対リスクは、被ばく時に10歳以下だった子供の方がそれより年上の者たちより3倍高い。これは部分的には、異なるケース・コレクション品質に起因する。加えて、被ばく時に10歳以下だったグループにおいては、絶対スケールの男子の甲状腺と比べ、女子の甲状腺は放射線に対して約1.5倍敏感であった。外部被ばくによるリスク推定値はゴメリのリスク推定値と一致し、過剰の場合の増加はすぐにプラトーに達すると想定される。
URL:http://www.jstor.org/discover/10.2307/3580038?uid=3738328&uid=2129&uid=2&uid=70&uid=4&sid=21101947514301
タイトル:チェルノブイリ災害時の甲状腺の照射を刺激する可能性因子としてのベラルーシの子供のヨウ素欠乏
著者:ゲンビツキM., ストジャロフA. N., アリンチンA. N., モスチクK. V., ペトレンコS., ハマラI. M., バヴェルストックK. F.
典拠:環境保健展望、105、別冊6、1487-90頁、1997年。
キーワード:子どもたち、ベラルーシ
概要:チェルノブイリ原発事故の10年後ベラルーシの500人以上の子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる。15歳以下の子どもたちにおける甲状腺がんの高い発病率の主な原因は、主として放射性ヨウ素の同位体を伴う事故による汚染物であることが分かった。もう一つの重要な要因としては環境中のヨウ素欠乏が挙げられよう。甲状腺腫の罹患率およびヨウ素欠乏の調査のための全国規模のプログラムが、ヨーロッパ世界保健機関事務所の支援を受けてベラルーシ共和国に設立された。このプログラムは、地方および都市部の30の学校の6歳から18歳にいたる子どもおよび青年1万1千人の検査を監督することになっている。 824の小児および青年からなるグループにおいて得られた結果(試験段階)は深刻なヨウ素欠乏症および適度な甲状腺腫風土性に典型的なものであった。現在の状況がチェルノブイリの大惨事時の状況を正確に反映していないことは明らかである。しかし、事故前に長年に渡って行われていた疫学的研究のデータは汚染地域における高い甲状腺腫の罹患率を示しており、大災害時のヨウ素欠乏症の有病率は現在のものにより以上に類似していた。こうした仮定は観察された甲状腺病変のより良い理解を導く可能性を持っている。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9467069
タイトル:ベラルーシのこどものチェルノブイリ関連甲状腺がん:症例対照研究
著者:アスタホヴァL. N., アンスポーL. R., ビーベG. W., ブーヴィルA., ドロズドヴィチV. V., ガーバーV., ガヴリリンY. I., クローチV. T., クヴシンニコフA. V., クズメンコフY. N., ミネンコV. P., モシチクK. V., ナリフコA. S., ロビンスJ., シェミャキナE. V., シンカレフS., トチツカヤS. I., ヴァツワフィフM. A.
典拠:放射能リサーチ、150、349-56頁。放射線医学研究所、保健省、ミンスク、ベラルーシ。
キーワード:子ども、ベラルーシ
概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電所における事故によって、ヨウ素131およびその他の放射性ヨウ素同位体約2EBqが放出され、ベラルーシ南部を重度に汚染した。1992年に報告されたチェルノブイリ事故による甲状腺がんの増加はおそらく集中的スクリーニングによる結果として疑問視された。我々は、チェルノブイリ事故が甲状腺がん増加を引き起こしたという仮説をテストするための症例対照研究を開始した。1992年のミンスク国立療法センターの幼年期の甲状腺がん記録によって病理診断がなされ、インタビュー可能な107名が挙がった。診断に至った経緯としては、(1)63名においては日常的な内分泌スクリーニングによって、(2)25名においては拡大もしくは結節性甲状腺の出現によって、(3)19名においては偶然的発見、であった。一方は診断経緯が一致し、他方は重度の放射性降下物を蒙った領域を代表する2組の対照群が選ばれたが、共に年齢、性別、1986年時点における地方/都会居住が一致するようにした。甲状腺へのヨウ素131の放射線量はセシウム137の地表堆積、ヨウ素131の地表堆積、1986年甲状腺放射線測定値のデータバンク、アンケートやインタビューから推定した。症例と対照群(両組)との間で線量に関して高度に有意な差が観察された。その違いは、診断に至る経緯、性別、年齢、診断年および土壌中のヨウ素のレベルにおいても持続されており、ゴメリ州南部において最も顕著であった。症例対照比較によって、甲状腺がんとチェルノブイリ事故による推定放射線量の間に強い関係があることが示された。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9728663
タイトル:チェルノブイリ事故の結果としてのベラルーシにおけるヨウ素131の堆積評価のための土壌中のヨウ素129とセシウム137の利用
著者:ミロノフV., クドリャショフV., イユF., ライズベックG. M.
典拠:環境放射能ジャーナル、59巻、3号、293‐307頁、2002年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00080-7
キーワード:チェルノブイリ、ヨウ素129、ヨウ素131、セシウム137、土壌
概要:ヨウ素131とセシウム137の放射能測定値とヨウ素129の核化分析(NAA)および加速器質量分析(AMS)を利用して、ベラルーシの土壌における131I/137Csおよび129I/137Csの比率を測定した。ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故前の129I/137Csの比率は核兵器の放射性降下物から予想された値よりもはるかに大きいということが分かった。チェルノブイリ事故について、この結果は放射性雲の移行と堆積中のヨウ素とセシウムの分画が比較的少なかったという仮説を支持するものである。137Cs >300 Bq/kgを示す地点においては、ヨウ素129によってチェルノブイリによるヨウ素131の堆積のより信頼性の高い遡及推計を得られる可能性がある。しかし、この結果が示しているのは、セシウム137によっても適切に(±50%)ベラルーシにおけるヨウ素131の見積りを出すことができるということである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01000807
タイトル:ベラルーシとチェルノブイリ:籾殻から分離する種子
著者:ヨッフェルG.
典拠:[PDF-360K]、2009年11月。
キーワード:ベラルーシ
概要:チェルノブイリ事故の際に排出された放射性核種の70%がベラルーシに堆積した。チェルノブイリの悲劇は放射能汚染の原因となった他に、国の政治制度強化につながる、国家の強力な保護に対する集団依存といった、社会文化的現象においても影響を及ぼした。文献レビューに基づき、ベラルーシのある専門家が、チェルノブイリによるものとされる健康被害と、災害による心理的、社会的·政治的な影響とを分けることを目指した。
URL:http://gioffe.asp.radford.edu/images/pubpdfs/chernobyl.pdf
タイトル:ベラルーシ、ゴメリ州における甲状腺疾患の医学的スクリーニング
著者:ヴォロベイV. S., マシャキンV. B., アルヒペンコV. N., パナシュクG. D., ヂェルジツカヤY. V., バタォロヴァY. N.
典拠:国際会議シリーズ、1234、49-55頁、2002年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0531-5131(01)00594-5
キーワード:医学的スクリーニング、甲状腺疾患、ベラルーシ
概要:…子どもたちの甲状腺がんに観察される…チェルノブイリ笹川プロジェクト…子どもたちにおける甲状腺がんの診断…チェルノブイリ笹川国際…の期間…子どもたちにおける甲状腺がんケースの約16%…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0531513101005945
タイトル:ベラルーシのチェルノブイリの被害者に関する疫学研究の現状
著者:マツコV. P.
典拠:[PDF-101K]、2002年8月。
キーワード:
概説:本報告は、科学研究機関および保健省の諸機関で公表されたデータに基づいて、チェルノブイリ原発(ChAPS)事故の後遺症についてのベラルーシの疫学研究の結果を分析したものである。共和国内における被災者のための衛生対策の特別なシステムおよびその統計結果により、この集団の異なるコホートの年間の罹患率と死亡率のデータを取得できた。被災者および共和国の全人口の健康は共に、個々の行動、医療や衛生状況と関わる経済的、環境的(すなわち自然と社会中の)要因の影響を受けている。被害を受けた人々の間で発病率が高いことは、ある程度、ChAPS事故のみによるのではなく、衛生システムが確立され、診断の質が改善されたことによって説明することができる。一方、算定されたデータは長期観察、傾向の評価、さらなる研究における優先度の方向の選択の基礎として重要である。算定された資料は、共和国の人口、特にChAPS事故による被災者の健康状態の悪化を示している。被害を受けた人々における高い病気の発生率(総人口の5分の1を占める)によってベラルーシ全体の罹患率が増加していることは疑いない。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Matsko2.pdf
タイトル:チェルノブイリの陰で─チェルノブイリ事故の放射線影響に関する欧州委員会、ベラルーシ、ロシア連邦およびウクライナの初の国際会議の報告書、1996年3月18-22日、ベラルーシ、ミンスク。
著者:ストームH. H.
典拠:ヨーロッパがんジャーナル、32(11)、1864-1865頁、1996年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/0959-8049(96)00159-1
キーワード:
概要:…小児および青年において飛躍的に増加した甲状腺がんリスク…驚きは甲状腺の発生ではなく(放射性ヨウ素による…事故の…今後50年間の甲状腺がん減少させる…。心理的…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0959804996001591