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タグ「ベラルーシ」

チェルノブイリ 1986年4月26日~1991年12月

 

著者:V.I.アダムシュコ、M.A.アレイニコヴァ、N.E.カレスニク、K.A.ナルシェヴィチ

典拠:ベラルーシ・ナショナル・アーカイヴ、2006

ISBN: 985-6372-45-3

キーワード:汚染の原因、セシウム、ストロンチウム、プルトニウム、アルカリ性金属、安全対策

概要:原発事故発生当日から1991年12月までの、ベラルーシにおける事故処理の歴史

URL: http://www.archives.gov.ua/Publicat/Chornobyl.php

チェルノブイリ事故の被害が最も深刻であったベルゴロド地域における放射能汚染

著者:V.I.ヴィチコフ、G.D.コバリェンコ、S.A.クングルツェフ、N.A.チェカノフ

典拠:雑誌“環境保護のシステムと計画、2010

ISSN:2072-9952

キーワード:ベルゴロド地域、チェルノブイリ事故、セシウム137の放散

概要:時間の経過による土壌汚染の変化。セシウム137の土壌における浸透の平均速度は3mm/年である。汚染が最も深刻であった地域における状況は徐々に安定を見せている。

URL: http://elibrary.ru/item.asp?id=13001569

チェルノブイリ事故後に汚染されたベラルーシの集落におけるヨウ素129とヨウ素131の地上沈着密度の相関

タイトル:チェルノブイリ事故後に汚染されたベラルーシの集落におけるヨウ素129とヨウ素131の地上沈着密度の相関
著者:星正治、ステパネンコV. F., ガヴリリンY. I., ヴォルコフY. M., マカレンコヴァI. K., 高田純、シェフチュクV. E., スコルツォフV. G., ペチンD. V., ヤスコヴァE. K., コンドラショフA. E., イヴァンニコフA. I., エルマコヴァN. M., チュニヒンL. N.

典拠:国際学会シリーズ、1234巻、2002年5月、115-120頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0531-5131(01)00601-X

キーワード:チェルノブイリ事故、ヨウ素129、ヨウ素131、甲状腺線量

概要:長寿命のヨウ素129は、チェルノブイリ事故後の短寿命のヨウ素131フォールアウトの証と考えられている。ヨウ素の堆積密度に関するデータは、ヨウ素131の地表堆積密度情報が明らかになっていない多くの汚染地域の住民の甲状腺線量の評価に役立つ可能性がある。
本パイロット研究の目的は、2000年に測定されたヨウ素129の地表堆積密度と1986年に測定されたヨウ素131びそれの相関関係を調査することである。
ヨウ素129の測定は、βとxの一致を使ったヨウ素の分離およびヨウ素129の崩壊の登録によって行った。ベラルーシの汚染された三州において(12集落における14地点)土壌サンプルを集め、ヨウ素129、セシウム137の地表堆積密度を測定した。12集落中10集落については、1986年の事故後の第一週目の間のヨウ素131とセシウム137の分光測定データが入手できた。
2000年のヨウ素129およびセシウム137の測定の結果はヨウ素131/セシウム137比の再構築に利用した。再構築されたヨウ素131/セシウム137比と1986年に直接測定によって得られたヨウ素131/セシウム137比の比較はよく一致した。相関係数は0.69、線形回帰係数は(±SD)は2.36(0.88±)であった。この調査によって、ヨウ素129地表堆積濃度のデータを、ヨウ素131の照射に起因する甲状腺吸収線量の推定を改善するためにさらに応用できる可能性が確認された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S053151310100601X

2000年から2005年にかけてベラルーシで行われた農業保護活動の放射能生態学的な評価

タイトル:2000年から2005年にかけてベラルーシで行われた農業保護活動の放射能生態学的な評価

著者A.G.ポドリャク、I.M.ボグデヴィチ、V.Yu.アゲイェツ、S.F.ティモエイェフ

所収雑誌名:雑誌“放射能生物学。放射能生態学”、(ロシア語: “РАДИАЦИОННАЯ БИОЛОГИЯ. РАДИОЭКОЛОГИЯ “), 2007

ISSN:0869-8031

キーワードベラルーシ、農業保護活動、セシウム137、ストロンチウム90、2000年〜2005年

概要:チェルノブイリ事故によって汚染された農業地域の保護活動の評価。ストロンチウム90とセシウム137の活動の法則。事故処理の評価。

URL:http://elibrary.ru/item.asp?id=9516611

ベラルーシ ミンスク地方での潜在的な甲状腺がん 215人の患者の検死研究

Title: Occult thyroid carcinomas in the region of Minsk, Belarus. An autopsy study of 215 patients.

Author: Furmanchuk AW, Roussak N, Ruchti C.  Research Institute for Oncology and Medical Radiology, Minsk, Republic of Belarus.

Reference: Histopathology. 1993 Oct;23(4):319-25.

doi:

Keywords:

Abstract: Thyroid glands from 215 patients, aged 19 to 88 years, without known thyroid disease, were serially sectioned at 2-3 mm intervals and microscopically examined for occult disease. Glands were normal in 32.5%, while nodules were observed in 60% and adenomas in 13%. Carcinomas were found in 20 cases (9.3%): occult papillary carcinomas in 19 (8.8%) and one medullary carcinoma. No carcinomas were found in the thyroids of 15 patients less than 40 years of age. There were no significant differences in frequency of occult carcinomas between female and male patients and, for patients over 40 years, with increasing age. Of the 19 papillary tumours more than one focus was found in six cases (a total of 28 foci). The diameter of 27 of these tumours was less than or equal to 5 mm (96.4%), with one exception (diameter 6.3 mm). These findings were compared with those obtained in 86 thyroid glands of children surgically resected for carcinomas between 1986 and 1991. Only 10 of these tumours (11.6%) were less than or equal to 1 cm. These tumours, however, were significantly larger than the occult papillary carcinomas and their morphological features were quite different. Our results are discussed with regard to the possible role of factors other than irradiation due to the nuclear accident at Chernobyl, and the observed sharp numerical increase of thyroid carcinomas in children of the Republic of Belarus after this event.

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8300067

チェルノブイリ原発事故以降の甲状腺癌-1991~1992年ベラルーシ共和国の病理学的研究84の症例

タイトル:チェルノブイリ原発事故以降の甲状腺癌-1991~1992年ベラルーシ共和国の病理学的研究84の症例

著者: ニキフォロフ、グネップ

典拠:Cancer.- 1994

doi:

キーワード:

概要:ベラルーシ共和国では、1990年から急激に甲状腺癌が増加。ベラルーシ共和国の5~14歳の形態的・臨床的な84の症例。腫瘍の潜伏期間-4~6年(平均5.8年)。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8033057

ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故後の甲状腺の直接測定から得られた甲状腺線量推定値に対する全身に分布する放射性核種の影響

タイトル:ベラルーシにおけるチェルノブイリ事故後の甲状腺の直接測定から得られた甲状腺線量推定値に対する全身に分布する放射性核種の影響

著者:ウラノフスキーA., ドロズドヴィチV., ボーヴィレA.

典拠:放射線防護線量測定、112、405-418頁、2004年。

キーワード:

概要:甲状腺線量の再構築は甲状腺の直接測定の結果がもっとも正確であるが、その際甲状腺に存在する放射性核種および体の残りの部分において放出されたガンマ線は、首に押し付けられた放射線検出器によって記録される。こうした測定が1986年6月にベラルーシにおいて多数行われた。ヨウ素131の短い半減期とセシウム放射性同位元素(主にセシウム134と137)の摂取と蓄積により、1986年6月初旬以降に行われた甲状腺測定による甲状腺線量はこれまで信頼性がないと主に考えられてきた。甲状腺におけるヨウ素131の放射能測定を行う機器によって記録されたシグナルに対するセシウムの放射性同位体の影響を評価するために、モンテカルロ法が機器の較正係数を計算するのに使われた。それらの計算は6つの年齢基準(新生児、1歳、5歳、10歳、15歳、成人)の男性について行われた。較正係数はヨウ素131とセシウム放射性同位元素の時間依存的摂取関数の見積もりと合致した。甲状腺におけるヨウ素131による器具指標の分画は、測定された被験者の年齢および事故から経過した時間の関数としてこうして算出された。1986年5月に行われた甲状腺測定値を処理する際にこの情報を使用することで、甲状腺線量推定値の精度が改善され、1986年6月に行われた甲状腺測定の大部分を活用することが可能になると考えられる。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15494363

チェルノブイリ事故後のベラルーシの住民の甲状腺線量再構築用放射生態学モデル

タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシの住民の甲状腺線量再構築用放射生態学モデル

著者:クルクJ. E., プルルG., ケニスバーグJ. I.

典拠:放射能環境生物製剤、43、101-110頁、2004年。

doi:10.1607/s 004-0241-z

キーワード:ベラルーシ

概要:放射生態学のモデルがチェルノブイリ事故後のベラルーシの住民における甲状腺被ばくを推定するために開発された。モデルの入力内容には、チェルノブイリ事故の間に堆積した単位面積あたりのセシウム137の放射能、ベラルーシ各地の降雨データ、沈殿物におけるヨウ素131/セシウム137の比率、1986年4月/5月のベラルーシにおける放牧期間の開始といった広範囲なデータのセットが含まれている。モデルの出力は新鮮な牛乳に伴うヨウ素131の摂取による年齢依存性甲状腺被ばくである。年齢依存平均甲状腺線量はベラルーシの選択された地域について評価を行った。最大甲状腺線量は、今回対象とされた州の中で最も堆積が高かったゴメリ州の住民について推定された。最低線量は、堆積が最低レベルだったビテブスク州について推定された。グロドノ、ミンスク、モギリョフおよびブレスト州の平均曝露量は極めて近かった。その結果を人間の甲状腺におけるヨウ素131の測定に基づく甲状腺被ばくの推定と比較すると、それらはよく合致した。このモデルはベラルーシにおけるヨウ素131測定ができない地域における甲状腺線量を評価するのに使用することができる。

URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s00411-004-0241-z%23

ベラルーシの子どもにおけるチェルノブイリ関連の甲状腺がん症例対照研究のための個別甲状腺放射線量評価-パート1:ヨウ素131、短命な放射性ヨウ素(ヨウ素132、ヨウ素133、ヨウ素135)、短命な放射性テルル(テルル131m、テルル132)

タイトル:ベラルーシの子どもにおけるチェルノブイリ関連の甲状腺がん症例対照研究のための個別甲状腺放射線量評価-パート1:ヨウ素131、短命な放射性ヨウ素(ヨウ素132、ヨウ素133、ヨウ素135)、短命な放射性テルル(テルル131m、テルル132)

Voillequé, Paul‡‡;

著者:ガヴリリンY., フロウチV., シンカレフS., ドロズドヴィチV., ミネンコV., シェミャキナE., ウラノフスキA., ブーヴィレA., アンスポーL., ヴォイレクエP., ルッキャノフN.

典拠:保険物理学、86、565-585頁、2004年。

キーワード:チェルノブイリ、甲状腺がん、子ども

概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発における事故の間に大量の放射性ヨウ素が大気中に放出された。ベラルーシの子どもたちの間で観察された甲状腺がんがチェルノブイリ事故による放射線被ばくによって引き起こされたかどうかを調べるために、ベラルーシ、ロシア、アメリカの科学者チームが、推定甲状腺線量に応じて症例と対照を比較する症例対照研究を行った。本論文の主な目的は、ヨウ素131の摂取による推定甲状腺線量に関する詳細な情報を提示することであるが、それは症例対照研究で使用された。107の症例と214の対照におけるヨウ素131の甲状腺線量の範囲は0.00002~4.3Gyに渡り、症例の中央値は0.2Gy、対照の中央値は0.07Gyだった。さらに、短命な放射性ヨウ素(ヨウ素132、ヨウ素133、ヨウ素135)および短命な放射性テルル(テルル131m、テルル132)の摂取に起因する甲状腺線量が推定され、ヨウ素131による線量と比較された。症例と対照における短命な放射性核種による推定甲状腺量とヨウ素131からの推定甲状腺線量の比は0.003~0.1の範囲で、症例および対照共に中央値は約0.02だった。

URL:http://journals.lww.com/health-physics/Abstract/2004/06000/INDIVIDUAL_THYROID_DOSE_ESTIMATION_FOR_A.2.aspx

ベラルーシにおけるチェルノブイリ放射能の社会的側面

タイトル:ベラルーシにおけるチェルノブイリ放射能の社会的側面

著者:マルコM. V.

典拠: [PDF-75K]、2002年8月、ベラルーシ国立科学アカデミー物理・化学放射線問題研究所

キーワード:ベラルーシ

概要:チェルノブイリ事故はベラルーシ、ロシア、ウクライナの環境に大きな影響をもたらした。またそれは旧ソ連の傘下にあった共和国の経済状況の深刻な悪化、および大規模な地域における社会生活の崩壊、汚染地域に住む人々の間の不安と恐怖の増大、事故の影響を受けた人々のあらゆる種類の深刻な医学的影響の原因となった。ソ連当局は当初からチェルノブイリ事故による放射能状況の深刻さを知っていた。しかし事故当時、ソ連は深刻な経済危機の状態にあり、事故の放射能影響を緩和するために必要な措置を実施することができなかった。それが、ソ連が事故についての正確な情報とその帰結をソ連の人々から隠蔽した理由の一つであった。ソ連で起きた不快な出来事の全データを隠蔽するというソ連の伝統的政策がここでも重要な役割を果たしたのである。ソ連の崩壊によって、ベラルーシ、ロシア、ウクライナにおけるチェルノブイリの影響を軽減するための適切な政策を展開する可能性が公式のものとなった。しかし、必要とされる資材や金融手段の欠如により、この政策の実施は限定的なものとなっている。こうした問題およびその他の問題が本レポートのテーマである。

URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Malko3.pdf

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