タグ「ポーランド」
タイトル:ポーランド南部および北東部の人間の骨中のプルトニウム、ストロンチウム90、アメリシウム241
著者:ブルデッキK., ミテルスキJ. W., アンチケヴィツR., ゴレッチE. B., トマンケヴィッツE., クジマK., ザグロツキP., ゴレッチJ., ノヴァクS., シェギエルE., ダキヴィッツZ.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、299巻、3号、1379-1388頁。
DOI: 10.1007/s10967-013-2850-y
キーワード:プルトニウム、アメリシウム、ストロンチウム、チェルノブイリ、質量分析、Puの同位体比、人骨
概要:本稿では、中央ヨーロッパ出身の88名の個人サンプルで実施した人骨中の238Pu、239Pu、240Pu、90Sr濃度
調査の結果を報告する。骨組織サンプルは手術で股関節インプラントを導入時に取得された。実施手術はポーランドの南部も北部もカバーする傾向があった。南部のサンプルにおいてのみグローバルフォールアウトが見られることが予測されたが、他のものにおいてもグローバルフォールアウトとチェルノブイリのフォールアウトが混ざったものの反応があった。アルファ分析は238Pu、239+240Pu、241Amの放射能濃度を得るために適用され、一方、液体シンチレーションスペクトロメトリーは90Srに、質量分析は240Pu/239Pu質量比を得るのに使われた。驚いたことに、また予測とは反対に、調査対象間においてPuの放射能においてもプルトニウムの質量比においても有意差を見いだすことができなかった。双方の集団でチェルノブイリのフラクションは限界を示した。90Sr、241Amの結果は二つの調査グループの間で類似性がみとめられた。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2850-y
タイトル:ルブリン地域(ポーランド東部)の様々な土壌タイプにおけるプルトニウム垂直移動速度に関する研究
著者:オルジェルJ., コモサA.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2014年1月、299巻、1号、643-649頁。
DOI: 10.1007/s10967-013-2774-6
キーワード:プルトニウムの同位体、アルファ分析、移行率、土壌プロファイル
概要:ルブリン地域のプルトニウム239+240Puの土壌汚染レベルをアルファ分光法を用いて決定した。それらの結果を15年前に行われた研究の同様のデータと比較した。トータルの239+240Pu濃度の減少およびチェルノブイリ画分の削減(1%というほぼ無視できる値まで)が土壌の上層内に観察された。土壌断面層におけるプルトニウム239+240濃度の測定によって、コンパートメント移行モデルを適用してプルトニウムの垂直移動速度を計算することができる。その結果、プルトニウム239+240の移動速度は、フルヴィソルで0.58cm year-1にポドソルで0.29cm year-1と土壌の種類によって異なることがわかったが、平均値は0.5 cm year−1だった。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2774-6
タイトル:チェルノブイリの解決 vs. 誘導結合プラズマ質量分析法によって測定されたプルトニウム原子比を用いてのポーランドの土壌中のグローバルフォールアウトの寄与
著者:ケトラーM. K., ハファーK. M., ミエテルスキJ. W.
典拠:環境放射能ジャーナル、73巻、2号、183-201頁、2004年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.09.001
キーワード:チェルノブイリ、汚染、プルトニウム、ポーランド、土壌、同位体比、誘導結合プラズマ質量分析法
概要:ポーランドの森林土壌およびBór za Lasem 泥炭地中のプルトニウムは、チェルノブイリと、予め調製したNdF3α分光測定ソース中のα240Pu/239Puと241Pu/239Pu原子比の誘導結合プラズマ質量分析によるグローバルフォールアウトの寄与の間で解決される。グローバルフォールアウトと比較すると、チェルノブイリのプルトニウムは240Puと241Puの高い存在量を示している。森の中での240Pu/239Puおよび241Pu/239Puの比率はそれぞれ0.348~0.186、0.0029~0.0412の範囲で共変動する(241Pu/239Pu=0.2407×[240Pu/239Pu]−0.0413; r2=0.9924)。二成分混合モデルが239+240Puと241Puの放射能を配分するために開発された。森林土壌におけるチェルノブイリに由来する239+240Puの割合の様々な見積もりはサンプルセットで10%から90%の範囲である。240Pu/239Pu–241Pu/239Pu原子比混合ラインをチェルノブイリのソースタームの241Pu/239Puと241Pu/239+240Puの放射能比率を推定するために外挿する(0.123±0.007; 83±5; 1986年5月1日)。241Puの放射能のサンプル、既存のアルファ分析法を用いて算出された239+240Puの放射能、240Pu/239Puおよび241Pu/239Pu原子比はこれまでの液体シンチレーション分光測定と比較的よく一致した。チェルノブイリのプルトニウムはポーランド北東部のロケーションにおいて最も顕著である。241Puの放射能および/または241Pu/239Puの原子比は、ポーランド南部で見つかったチェルノブイリによる239+240Puの少量のインプットを検出した際における240Pu/239Puまたは238Pu/239+240Puの放射能比率よりも感受性が高い。質量分析データが示しているのは、ポーランド南部における241Puの放射能の40~62%はチェルノブイリ由来であり、ポーランド北部におけるその58~96%はチェルノブイリによるものである。 ポーランド南部のOrawsko-Nowotarska渓谷にあるBór za Lasem 泥炭地(北緯49.42°、東経19.75°)はグローバルフォールアウトのプルトニウムからできている。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X03002522