チェルノブイリと環境
著者:S.I.スピリドノフ、R.M.アレクサーキン、S.V.フェセンコ、N.I.サンジャロヴァ
典拠:雑誌“放射能生物学、放射能生態学”、2007
doi:10.1134/S0869803107020099
キーワード:放射性核種の移動、生物相への影響、生態系、市民の被曝
概要:生物相への影響を分析しつつ、放射性核種の生態系における移動を記述。市民の被曝に焦点を当てて、放射能汚染が自然界に与えた影響の重大さを記述。
著者:S.I.スピリドノフ、R.M.アレクサーキン、S.V.フェセンコ、N.I.サンジャロヴァ
典拠:雑誌“放射能生物学、放射能生態学”、2007
doi:10.1134/S0869803107020099
キーワード:放射性核種の移動、生物相への影響、生態系、市民の被曝
概要:生物相への影響を分析しつつ、放射性核種の生態系における移動を記述。市民の被曝に焦点を当てて、放射能汚染が自然界に与えた影響の重大さを記述。
タイトル:チェルノブイリ から採取された土壌の放射線量の有効性を評価するための、サヴァンナ川の高度土壌に於ける放射線核種の生物学的利用能データの利用
著者:チャング O.U, エリクソン クリスティー M.
所収雑誌名:所収雑誌名:リスク分析の問題点、2006 3(2) 145~161
キーワード:セシウム137、ストロンチウム90、土壌、生物学的利用能、線量、評価、サバンナ川、チェルノブイリ
概要:高い放射性の土壌における放射性核種の経口生物学的利用能を評価するための方法が開発され、セシウム137とストロンチウム90の生物学的利用能が測定された。
タイトル:核爆発やチェルノブイリ事故後、環境の放射能汚染の形成と特にその放射性核種含有量
著者:スツキン・エフゲニー・ダニロヴィチ
所収雑誌名:モスクワ、2001
キーワード:放射性核種、農業気象学
概要:本論文の主な目的は、大気中、地表、ならびに地質構造の放射能汚染に見られる核種組成の実験的データの理解と指向性合成である。データは最近40年来に起きた主要な事故や核爆発から得られている。
タイトル:中央ロシアの小規模農業流域チェルノブイリ由来のセシウム137インベントリの空間的変動
著者:ゴロソフV. N., ウォーリングD. E., パニンA. V., ストゥキンE. D., クヴァスニコヴァE. V., イヴァノヴァN. N.
典拠:Applied Radiation and Isotopes、51巻、3号、1999年9月、341-352頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0969-8043(99)00050-0
キーワード:チェルノブイリ、放射性核種、フォールアウト、セシウム137、フォールアウト後の再分配
概要:チェルノブイリ放射性セシウムのフォールアウトおよび関連するインベントリの小規模での空間変動に関する報告は現在ほとんどない。本レポートでは、中央ロシアのトゥーラ近郊にある2.18平方kmのラプキ・バルカ集水域内のインベントリの変動調査の結果を報告する。チェルノブイリ事故直後、このローカルエリアは200kBqm -2を越えるインベントリによって特徴付けられたが、元々あった原爆由来のインベントリはきわめて低かったことから考慮の対象外とすることができる。フィールドサンプリングと測定には、その後の実験室分析用の土壌のコアの収集およびCORADポータブル検出器を用いたin situフィールド測定が含まれる。その結果、流域全体の基準インベントリにおける系統的な南北の増加が明らかとなったが、それは流域内のその後の放射性セシウムの再分配を解釈する際に考慮する必要がある。報告された爆弾由来のフォールアウトと同規模のインベントリのランダムな空間変動についても報告されている。ランダムな空間変動の程度は異なる地形単位によってさまざまである。最大変動は20%までの変動係数を伴い、バルカ低地内の堆積物の蓄積エリアに関連していた。実質的変動(一般的な変動係数が約15%)は河間地およびバルカ側部双方の平らな耕作地と未耕作地内で見られ、それら全てが参照場所であった。最小変動(一般的な変動係数が約12%)は堆積物の蓄積の証拠が無い栽培斜面と関連していた。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804399000500
タイトル:チェルノブイリ事故後汚染された多様な樹種の年輪におけるセシウム137の分布
著者:ソウホヴァN. V., フェセンコS. V., クレインD., スピリドノフS. I., サンジャノヴァN. I., バボトP. M.
典拠:環境放射能ジャーナル、65巻、1号、2003年、19-28頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(02)00061-9
キーワード:チェルノブイリ、放射能、放射性核種、ヨーロッパシラカンバ、ヨーロッパアカマツ、放射性セシウム、年輪、径方向分布
概要:1986年チェルノブイリ事故後ロシア内の最汚染地域にある4つの実験サイトでヨーロッパシラカンバ、ヨーロッパアカマツの年輪におけるセシウム137の分布について調査した。さまざまな樹齢の樹木が多様な木の組成と土壌特性を持つ4つの森林サイトからサンプリングされた。データ分析によればセシウム137は樹木内できわめて可動性が高く、1986年の年輪が最も高い汚染地を示してはいなかった。マツとシラカンバのセシウム137の径方向分布のパターンの違いは、その放射線の組成の違いによって十分に説明できるものである。木材中のセシウム137放射分布は両種の2つの指数関数の和として解釈できる。関数のパラメータは、高さ、樹齢および種依存性である。シラカンバ木材におけるセシウム137の分布は、マツよりもサイトの特性および/もしくは木の年齢への依存性を明白に示している。取得データは木材中のセシウム137の内容評価にも利用できる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X07000252
タイトル: 放射性核種を土壌から摘出する方法。特許 RU 2388084 (2008)
著者: S.A.ドミトリエフ、A.S.バリノフ、V.M.クプツォフ
所収雑誌名:国立総合企業MosNPOラドン、22.09.2008
キーワード:特許, 汚染除去、砂質土壌、放射性核種
概要:試薬による土壌の除染。濾過。除染ファクター(DF)の上限は8-10以下。溶解による土壌の損失は12%以下。1-5M硫酸(H2SO4)。細かく分散したフラクションの除染には、特に分散した物質の含量が高い場合には、試薬による除染と、水中での重力沈降による分離のメソッドを組み合わせることができる。
URL:http://elibrary.ru/item.asp?id=18536553
URL: http://www.findpatent.ru/patent/238/2388085.html (patent)
タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシの土壌被・植被における放射性核種の移行能力
著者:ソコリクG. A., イヴァノヴァT. G., レイノヴァS. L., オヴシャンニコヴァS. V., キムレンコI. M.
典拠:国際環境、26巻、3号、2001年1月、183-187頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0160-4120(00)00104-5
キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240、アメリシウム241、「ホット」粒子、物理化学的状態、チェルノブイリ事故、移行パラメータ、バイオアクセシビリティ
概要:本報告では、放射能に汚染された自然の生態系の自己修復調査で成し遂げた実験的経験について説明を行う。主な研究対象は以下のとおりである。すなわち、チェルノブイリ事故によるフォールアウト中の「ホット」粒子の含有量および地球化学的安定性、きわめて多様な土壌におけるセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240およびアメリシウム241の物理化学的形態(水溶性、交換性、可動性および固定性)、放射性核種のバイオアクセシビリティおよび土壌細孔溶液中の内容、そして異なる景観条件における放射性核種の垂直再分配のダイナミクスと移行パラメータである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412000001045
タイトル:チェルノブイリ原子力事故地方の土壌サンプルのα粒子軌道調査
著者:カシカロフL. L., カリニナG. V., ペレリギンV. P.
典拠:放射線測定、36巻、1-6号、2003年6号、529-532頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S1350-4487(03)00199-9
キーワード:α軌道、CZプラスチックトラック検出器、高放射性のホットパーティクル、チェルノブイリ事故領域、放射性核種土壌汚染
概要:α粒子の軌道研究(放射線測定、25(1-4)、1995年、413; 環境中の放射性核種と重金属、5巻、2001年、クルーワー学術出版社、ドルドレヒト)の結果示されたのは、チェルノブイリ原発(NPP)事故領域の土壌表面層
は薄く分散した放射性核種と高放射性のホットパーティクル(HPs)で構成されているということである。後者は汚染土壌のα放射能全体の約2/3近くを含んでいる。本レポートでは、続くHPのα放射能の新たな結果が提示されている。主な試みは粒径頻度対10–以下の粒径画分のHPのα放射能分布を調査することであった。∼100–の径のHP集合体においてα放射能核種の不均一性が確立されていた。これはおそらく原発事故処理の第2段階におけるHP凝集体形成の結果である。これらのHPにおいてUおよび「燃料」起源の核分裂生成物の存在のみならず、地上の物質成分も明らかにされる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1350448703001999
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所に隣接した土壌中のγ放射性核種の化学形態
著者:クリャストリンA. L., シチェグロフA. I., ティホミロフF. A.
典拠:全体環境科学、164巻、3号、1995年3月30日、177-184頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04464-C
キーワード:放射性核種、チェルノブイリ原子力発電所、セシウム、土壌
概要:砂を含む森林土壌、砂を含む泥炭土牧草地、砂を含むローム牧草地のサンプルが、チェルノブイリ原子力発電所(ChNPP)周辺30Kmゾーン内の異なる地点で採取された。サンプルは水と0.1 Nの酢酸アンモニウム溶液で抽出した。抽出物のγ放射性核種と安定した陽イオン含有量を測定した。0-10 cmの土壌層に存在する移行性放射性核種の全コンテンツは、放射性核種と土壌の種類にもよるが、この層の全放射性核種含有量の0.5〜5%を占めた。水溶性放射性核種は0-5 cmの層でのみ見られた。置換性の放射性核種としては、概して0-5cmおよび-5-10cmの層における放射性セシウムが挙げられる。有機ミネラル層中の置換性のセシウム137のコンテンツは安定した交換可能な陽イオンと有機物含有量の合計にほぼ反比例していた。森林植生が土壌から移行した放射性セシウムの大きな割合を占めている。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979504464C
タイトル:対流圏と下部成層圏における核兵器とチェルノブイリ・デブリ
著者:コヴナツカL., ヤオロウスキZ.
典拠:全体環境科学、144巻、1-3号、1994年4月29日、201-215頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90439-1
キーワード:放射性核種、対流圏、成層圏、核実験、チェルノブイリ放射性核種、ストロンチウム90、セシウム137、対流圏、成層圏、セシウム134、核実験
概要:高高度における航空機によるエアロゾルのサンプリングが、ポーランド上空15Km以下の4-7段階において実施された。1973-1991年で102のストロンチウム90、セシウム134およびセシウム137の垂直濃度プロファイルと、83のセリウム144の83のプロファイルが測定された。1980年のサブメガトン級の核実験の1年間後、セシウム137はほぼ完全に成層圏から削除されていた。チェルノブイリ・デブリは事故後3日目から1991年末まで成層圏で見られた。1986年5月においては、成層圏の高度におけるセシウム134とセシウム137の濃度は、地上レベルと3キロの間の約0.5%に達した。1987年から1991年の間に、下部成層圏におけるチェルノブイリ放射性セシウムの滞留時間は核実験によるデブリのそれとは異なり段階的に増加した。放射性セシウムの垂直濃度分布と長い滞留時間は、穏やかな気象経過がチェルノブイリ・デブリを事故後直ちにまた長時間に渡って下部成層圏に運んだことを示している。同様の静止性のプロセスが陸海の表面から高高度まで膨大な量の再懸濁した粒子状の有機物を運び込み、成層圏の化学的作用と関わっている可能性があると仮定される。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794904391