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中央ロシアの小規模農業流域チェルノブイリ由来のセシウム137インベントリの空間的変動

タイトル:中央ロシアの小規模農業流域チェルノブイリ由来のセシウム137インベントリの空間的変動

著者:ゴロソフV. N., ウォーリングD. E., パニンA. V., ストゥキンE. D., クヴァスニコヴァE. V., イヴァノヴァN. N.

典拠:Applied Radiation and Isotopes、51巻、3号、1999年9月、341-352頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0969-8043(99)00050-0

キーワード:チェルノブイリ、放射性核種、フォールアウト、セシウム137、フォールアウト後の再分配

概要:チェルノブイリ放射性セシウムのフォールアウトおよび関連するインベントリの小規模での空間変動に関する報告は現在ほとんどない。本レポートでは、中央ロシアのトゥーラ近郊にある2.18平方kmのラプキ・バルカ集水域内のインベントリの変動調査の結果を報告する。チェルノブイリ事故直後、このローカルエリアは200kBqm -2を越えるインベントリによって特徴付けられたが、元々あった原爆由来のインベントリはきわめて低かったことから考慮の対象外とすることができる。フィールドサンプリングと測定には、その後の実験室分析用の土壌のコアの収集およびCORADポータブル検出器を用いたin situフィールド測定が含まれる。その結果、流域全体の基準インベントリにおける系統的な南北の増加が明らかとなったが、それは流域内のその後の放射性セシウムの再分配を解釈する際に考慮する必要がある。報告された爆弾由来のフォールアウトと同規模のインベントリのランダムな空間変動についても報告されている。ランダムな空間変動の程度は異なる地形単位によってさまざまである。最大変動は20%までの変動係数を伴い、バルカ低地内の堆積物の蓄積エリアに関連していた。実質的変動(一般的な変動係数が約15%)は河間地およびバルカ側部双方の平らな耕作地と未耕作地内で見られ、それら全てが参照場所であった。最小変動(一般的な変動係数が約12%)は堆積物の蓄積の証拠が無い栽培斜面と関連していた。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804399000500

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