チェルノブイリ近隣住民に見られる原子炉事故期間中およびその後の構造的染色体異常の頻度の増加。放射線起因性か否か。
著者: G. Stephan, U. Oestreicher
典拠: Mutation Research/Genetic Toxicology(変異研究/遺伝毒性学),第223巻,1号,1989,頁7–12
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0165-1218(89)90057-8
Keywords: 染色体異常
概要:チェルノブイリ事故の一週間後にソ連各地からドイツへ帰国したドイツ国民達において、研究所コントロールと比較して染色体異常の頻度の驚くべき増加が見られた。無動原体の頻度は二動原体の約2倍である。染色分体切断は一居住地を除いて、コントロールと大幅には異ならない。
染色体異常の頻度は、物理的およびモデル化技法によって計算された吸収線量が誘発したものとしては高すぎる。現時点では、計算された吸収線量と測定された生物学的効果との間における不一致(約100倍)の原因は解明されていない。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0165121889900578