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カテゴリー「生態・環境」

モンテネグロの土壌中のプルトニウム238およびプルトニウム238/セシウム137放射能比の最初の測定

タイトル:モンテネグロの土壌中のプルトニウム238およびプルトニウム238/セシウム137放射能比の最初の測定

著者:アントヴィチN. M., ヴコチッチP., スヴルコタN., アンドルホヴィチS. K.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2012年7月、293巻、1号、299-302頁。

DOI: 10.1007/s10967-012-1661-x

キーワード:プルトニウム238の放射能、プルトニウム238/セシウム137比、土壌、モンテネグロ

概要:モンテネグロの土壌サンプル(3ヶ所から6サンプル)中のプルトニウム238(238Pu)の放射能濃度が初めて測定された。プルトニウム238/セシウム137放射能比はアルファおよびガンマ分光測定に基づいて測定され、平均値0.0006および標準偏差0.0003であることが判明した。本研究で測定された放射能比を使用して、中央部、すなわちモンテネグロの北部ひとつ、東部2つの3ヶ所のプルトニウム238の放射能濃度を推定した。

URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-012-1661-x

ルブリン地域(ポーランド東部)の様々な土壌タイプにおけるプルトニウム垂直移動速度に関する研究

タイトル:ルブリン地域(ポーランド東部)の様々な土壌タイプにおけるプルトニウム垂直移動速度に関する研究

著者:オルジェルJ., コモサA.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2014年1月、299巻、1号、643-649頁。

DOI: 10.1007/s10967-013-2774-6

キーワード:プルトニウムの同位体、アルファ分析、移行率、土壌プロファイル

概要:ルブリン地域のプルトニウム239+240Puの土壌汚染レベルをアルファ分光法を用いて決定した。それらの結果を15年前に行われた研究の同様のデータと比較した。トータルの239+240Pu濃度の減少およびチェルノブイリ画分の削減(1%というほぼ無視できる値まで)が土壌の上層内に観察された。土壌断面層におけるプルトニウム239+240濃度の測定によって、コンパートメント移行モデルを適用してプルトニウムの垂直移動速度を計算することができる。その結果、プルトニウム239+240の移動速度は、フルヴィソルで0.58cm year-1にポドソルで0.29cm year-1と土壌の種類によって異なることがわかったが、平均値は0.5 cm year−1だった。

URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2774-6

プルトニウム239,240、プルトニウム238とセシウム137の放射能濃度の鉛直分布および、湖沼堆積物と土壌中におけるそれらの割合の特殊性

タイトル:プルトニウム239,240、プルトニウム238とセシウム137の放射能濃度の鉛直分布および、湖沼堆積物と土壌中におけるそれらの割合の特殊性

著者:ルクシエネB., マチェイカE., タラシュクN., コヴャジナE., フィリストヴィチV.,ブイヴィダスŠ., プザスA.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2014年2月。

DOI: 10.1007/s10967-014-3026-0

キーワード:プルトニウム238、プルトニウム239,240、セシウム137、原産地、湖の堆積物、畑作や浸水土壌、鉛直分布

概要:ビリニュス市付近で採取された浅い湖の堆積物、浸水した高地の森林土壌のコアにおけるプルトニウム239,240、プルトニウム238とセシウム137の放射能濃度の分布を分析した。放射化学的な、α-分析および質量分析法がプルトニウム評価に使用され、γ-分析が放射性セシウム評価に使用された。湖底堆積物については高まった放射性核種の放射能濃度のピークのみ測定したが、浸水した高地の森林土壌コアにおける放射性核種の放射能濃度の鉛直分布は二つのピークに分けた。238Pu/239,240Pu放射能濃度比と240Pu/239Pu同位体比の得られた値によって示されたのは、調査した環境におけるプルトニウムの源はグローバルフォールアウトだということだった。チェルノブイリ由来の放射性セシウムは調査されたサンプルコアの表面層 (2–11 cm) にのみ検出された。チェルノブイリによる沈殿物の割合は湖底堆積物、高地土壌および浸水土壌中でそれぞれ2.26、6.11そして20.9 %に達した。

URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-014-3026-0

きのこのセシウム汚染の進化と収集後の処理の影響

タイトル:きのこのセシウム汚染の進化と収集後の処理の影響

著者:デイラントO., ボイリーD., ジョセットM., ヘドウィグB., フィッシャーW.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry September 2013、297巻、3号、437-441頁。

DOI: 10.1007/s10967-012-2411-9

キーワード: 放射性セシウム汚染、キノコ、処理radiocaesium, contamination, mushrooms, preparation

概要:文献ではキノコ中の放射性セシウムの取り込みに関してはかなり大量のデータが提供されている。子実体中の濃度の進化、および数年後の子実体から直接的な環境への放射性セシウムの「アウトバウンド」移行、すなわち調理技術に応じての希薄化に関しては比較的入手しにくい。福島における最近の事故によって、食品中の放射性核種に関して疑問が起こり、また続く消費者の被ばくは重要な課題となっている。本稿の目的は以下の2点である。(1)菌によるセシウムの取り込み時間の変化を調べるため、過去25年間に同じ場所で異なる間隔で成長した同種の分析を実施する。(2)放射線防護の観点から最重要事は、消費者によって取り込まれる放射能および未加工製品の汚染防止である。下処理は放射能濃度に多大な影響を与えうる。様々種類の食用キノコをヨーロッパおよび日本の汚染地域でサンプリングし、菌糸を抑制する(乾燥、低温凍結等)様々な下処理技術および加工(ボイル、塩水、酸および塩基性媒体中で浸軟)を加えた。異なる媒体のpHに調整され測定された。サンプルおよび媒体はガンマ線スペクトロメトリーで別々に分析した。

URLhttp://link.springer.com/article/10.1007/s10967-012-2411-9

野生の食用キノコの現在の放射能含有量:環境基準物質候補

タイトル:野生の食用キノコの現在の放射能含有量:環境基準物質候補

著者:サーントーZs., フルトM., ヴェッチェンU., アルジツォグロウT.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2007年7月、273巻、1号、167-170頁。

DOI: 10.1007/s10967-007-0730-z

キーワード:野生キノコ、ヨーロッパ

概要:本論文では、ヨーロッパのさまざまな部分で2004年秋に採集されたキノコサンプルの放射線調査の結果を示した、この調査は、環境試料中の放射性核種測定の品質保証の認証標準物質を開発およびプロデュースするための意思決定を支援するために実施された。キノコ中の137Csレベルは乾燥質量基準で0.6~4300Bq/kg の広い範囲で様々だったが、天然の40Kのレベルは比較的安定していた。ひとつのサンプルで未知の起源の60Coのサンプルが検出された(乾燥質量で25±2 Bq/kg)が、90Sr濃度は通常、検出限界以下だった(乾燥質量で<150 mBq/kg)。 URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-007-0730-z

チェルノブイリ放射性降下物後のキノコの長期的セシウム137汚染

タイトル:チェルノブイリ放射性降下物後のキノコの長期的セシウム137汚染

著者:マスカンゾニD.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2001年7月、249巻、1号、245-249頁。

DOI: 10.1023/A:1013263114576

キーワード:セシウム137、汚染、キノコ、ヨーロッパ、スウェーデン

概要:チェルノブイリ事故の余波で高濃度セシウム137がいくつかのヨーロッパ諸国とスウェーデンで観測された。長期的なセシウム137汚染評価のため、二種の食用キノコを長期的調査のために選択した。1986年から1998年の間にSuillus variegatusとCantharellus spp.が収集され、そのセシウム137内容が評価された。その結果、セシウム137の放射能がSuillus variegatusには多かれ少なかれ一定量が残る一方、Cantharellus spp.では増加していることが分かった。このことは、低栄養基質、有機物の豊富さ、高いphによって摂取可能なセシウム137が維持されているキノコがいる森林環境システムを反映している。時間分布の減衰補正によって示されたのは、少なくとも中期的には、キノコのセシウム137量に影響を与える主な要因となるのは放射性崩壊だということである。

URL:http://link.springer.com/article/10.1023/A%3A1013263114576

チェルノブイリ事故後ブラチスラバ(チェコスロバキア)におけるドライ、ウェットおよび蓄積性放射性降下物とミルク汚染

タイトル:チェルノブイリ事故後ブラチスラバ(チェコスロバキア)におけるドライ、ウェットおよび蓄積性放射性降下物とミルク汚染

著者:コプルダV.

典拠: Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、1990年11月19日、146巻、5巻、323-331頁。

DOI: 10.1007/BF02164235

キーワード:ミルク汚染、スロヴァキア

概要:チェルノブイリ事故後一か月間のブラチスラバにおけるドライ、ウェットおよび蓄積性放射性降下物と牛乳の放射能の総ガンマ放射能が計測された。得られた結果はスロバキアにおけるモニタリング・ネットの結果とよく一致していた。

URL:http://link.springer.com/article/10.1007/BF02164235

チェルノブイリ事故1年後のトルコの生物相の放射能汚染

タイトル:チェルノブイリ事故1年後のトルコの生物相の放射能汚染

著者:アッチャイH., アルディソンG.

典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、1988年11月1日、128巻、4号、273-281頁。

DOI: 10.1007/BF02166951

キーワード:放射能汚染、トルコ、生物相

概要:1987年6月15日~9月15日の間、トルコの黒海およびエーゲ海沿岸で採取されたサンプルにおけるチェルノブイリ事故後に広がった分裂した長寿命放射性核種を測定した。非破壊分析は高分解能γ分光法を用いて行った。事故後16ヶ月の残存放射能は針葉樹の針葉ならび地衣類に強く見られたが、食料品はあまり汚染を示さなかった。南ヨーロッパからの類似サンプルにおけるものと比較すると高めの106Ru/134Csおよび144Ce/134Cs比は、無反応性および不安定要素間の分画による可能性がある。

URLhttp://link.springer.com/article/10.1007/BF02166951

ベラルーシ住民の食品中におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の内容

タイトル:ベラルーシ住民の食品中におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の内容

著者:マツコV. P., 今中哲二

典拠:原子炉実験所、京都大学、2002年7月。

キーワード:ベラルーシ、食品、住民、放射性核種

概要:ベラルーシの住民の食品や飲料水中のチェルノブイリ由来の放射性核種内容に関する最近のデータを報告する。ストロンチウム90とセシウム137が住民の内部照射の原因なる主な放射性核種である。社会的農業グループ(集団農場、農業協同組合)が生産した食品中の汚染レベルは、住民の内部線量を1mSv/yr以下とするよう定義されたRAL-99の現在の法的許容レベルを概ね下回っていた。一方RAL-99の超過は、特にベラルーシ内で汚染が最も深刻なゴメリ州の村落における民間グループからの食品においてしばしば見られた。特に注意すべきは汚染地域における非農業製品、つまりキノコ、ベリー、魚および野獣肉である。たとえば、ゴメリ州の村落では生キノコにおいて、RAL-99値の100倍に当たる約37,000Bq/kgのセシウム137が検出された。飲料水に関しては、状況は極めて良好で、過去10年間いかなる超過も記録されていない。

URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm

1992年と2001年のウクライナ、ジトームィル州ステパニフカ村における食品の放射能汚染

タイトル:1992年と2001年のウクライナ、ジトームィル州ステパニフカ村における食品の放射能汚染

著者:ティーヒーV.

典拠:原子炉実験所、京都大学、2002年7月。

キーワード:汚染、食品、ジトームィル州、ウクライナ

概要:チェルノブイリ事故で汚染された村において食品サンプル中の放射性汚染測定が1992年と2001年の2度に渡って行われた。ステパニフカ村はチェルノブイリ原発の西120キロに位置し、その周辺地域はセシウム137の表面汚染の典型的レベル(3 – 5 Ci/km2)にえる。調査は、ウクライナのNGO「グリーンワールド」、グリーンピース・インターナショナルおよび国際ルネサンス財団が合同設立したキエフの独立環境研究所によって実施された。2001年のミルクにおけるセシウム137汚染は1992年よりも9倍低かったが、野生のキノコとベリーにおけるセシウム137汚染は同レベルにとどまっていた。食品や水を介したステパニフカ村の人々のセシウム137の年間摂取量は、2001年は1992年よりも3倍低かった。セシウム137の傾向とは逆に、ミルクと乾燥ベリー中のストロンチウム90の放射能は1992年と比べて2001年は有意に高かった。

URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm

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