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カテゴリー「脳神経学」

セシウム137に恒常被曝したラットにおける神経炎症反応

著者:P.レスタエヴェル、L.グランドコラス、F.パケット 他

典拠:Neurotoxicology. ― 2008. ― Vol. 29, № 2. ― P. 343–348.

キーワード:CNS、セシウム137、炎症性サイトカイン、電気生理学的変化

本研究は、事故後のセシウム137被曝を伴った亜慢性的被曝は脳の炎症性および抗炎症性サイトカインとNO作動性の分子の変形を引き起こすことを初めて解明。この神経炎症性反応はセシウム137被曝後に見られる電気生理学的および生物化学的変化に関連すると考えられる。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18295892

低線量被曝後の慢性疲労症候群における神経免疫発現と遺伝子表現の変化

著者:D.バズィカ、K.ロガノフスキー、I.イリエンコ 他

典拠:8th International LOWRAD Conference «The Effects of Low Doses and Very Low Doses of Ionizing Radiation on Human Health and Biotopes», 28–30 September 2009, Rio de Janeiro, Brazil. — P. 117

チェルノブイリ事故によって低線量被曝した子供たちにおける神経行動性および認知性のふるまい:イスラエルにおけるチェルノブイリの健康被害の研究

著者:N.バル・ジョセフ、D.ライスフェルド、E.ティロシュ 他

典拠:N. Bar Joseph, D. Reisfeld, E. Tirosh et al.

典拠:Am. J. Epidemiol. — 2004. — № 160. — P. 453–459.

キーワード:イスラエル在住のウクライナ系移民、神経行動的特徴、認知的特徴、妊娠中の母親

概要:イスラエルに避難したウクライナ系人(高程度汚染地域、低程度汚染地域、非汚染地域の元住民)を調査。高レベルの学歴を持つ両親の元に生まれた子供は全員レーヴン漸進的マトリックステストで最高位の成績を得た。認知機能における異常は確認されなかった。一方、コナーズの注意欠陥や多動性障害のテストでは、チェルノブイリ事故当時に胎内にいた子供達において高い欠陥と障害を確認。妊娠中の母親および非常に若い子供の母親の子孫においては、行動性の影響の徴候(可能性)が見られる。

URL: http://aje.oxfordjournals.org/content/160/5/453.long

イオン化放射線被曝後における非腫瘍性疾患による死亡例:15カ国の原子力産業作業員の調査結果

著者:M.ヴリヘイド、E.カルディス、P.アシュモア 他

典拠:Int. J. Epidemiol. — 2007. — Vol. 36, № 5. — P. 1126–1135.

キーワード:原子力作業員、社会経済的ステータス、非腫瘍性疾患

概要:社会経済的ステータスを十分に把握できている275312人の作業員を含めた、平均被曝線量20.7μSvの計400万人を調査し、低線量外部被曝と癌以外の疾患との関係を研究。11255人が非腫瘍性疾患によって死亡。低線量被曝と非腫瘍性疾患による死亡を関連付けるには、既存の研究結果は乏しい情報しか提供できない。しかし、低線量に範囲に見られる線量とリスクの関係は軽視されるべきではない。(英語による全文ウェブ上に公開)

URL: http://ije.oxfordjournals.org/content/36/5/1126.long

マヤク原子力科学施設男性作業員における心臓血管疾患による死亡例

著者:M.G.ボロトニコヴァ、N.A.コシュルニコヴァ、N.S.コムレヴァ 他

典拠:Sci. Total. Environ. — 1994. — 142: — 29–31.

キーワード:心臓血管疾患、虚血性疾患、脳血管疾患

概要:マヤクで1948~1972年に働いた男性作業員9373人を調査。心臓血管疾患による死亡例の内、63.7%を虚血性疾患が占め、21.5%が脳血管疾患によるものであった。一般男性人口のデータ:各57%と30%。心臓血管疾患による死亡率は、一般人口における方が作業員よりも高い。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8178133

放射線傷害と神経発生

著者:M.L.モニエ、T.パルマー

典拠:Curr. Opin. Neurol. ― 2003. ― Vol. 16, № 2. ― P. 129–134.

キーワード:神経欠損、海馬機能障害

概要:被曝後における学習能力の低下および記憶力の欠損は長期に及ぶ幹細胞/前駆細胞の正常な機能の欠損によって起きる海馬機能障害の蓄積の産物であるかも知れない。本著では、幹細胞の機能障害を研究し、実験モデルおよび臨床を通じて幹細胞/前駆細胞の機能の修復方法を検証する。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12644738

核戦争の心理作用

著者:G.A.ミックリー

典拠:Military radiobiology / J.J. Conklin, R.I. Walker (Eds.). ― San-Diego: Academic Press, Inc., 1987. ― P. 303–319.

概要:戦争時において発生する損傷の一部は常に心理学的なものである。英語による全文ウェブ上に公開。

URL: http://books.google.co.jp/books?id=q_JEJrG-Gq8C&pg=PA303&lpg=PA303&dq=Psychological+effects+of+nuclear+warfare+mickley&source=bl&ots=EgcZNezYJk&sig=kD3Qr1qm7a8yW5b_WOk8FhN0TH0&hl=ja&sa=X&ei=RSTzUemjAs3hkAWy-4CYBw&ved=0CDgQ6AEwAg#v=onepage&q=Psychological%20effects%20of%20nuclear%20warfare%20mickley&f=false

幼少期における頭皮被曝後の精神的機能

著者:E.ロン、B.モダン、S.フロラ 他

典拠:Am. J. Epidemiol. — 1982. — Vol. 116. — P. 149–160.

キーワード:頭部白癬放射線治療、神経学的余波

概要。1950~1960にイスラエルの子供達約20000人が頭部白癬放射線治療を受けた。平均被曝線量は130ラドであった。およそ20年後、この内約11000人の中枢神経系において被曝によるとものと見られる精神および脳機能の影響を研究。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7102650

低線量イオン化放射線被曝と循環器疾患:既存の疫学的証拠の体系的評価

著者:P.マックゲール、S.C.ダービ

典拠:Radiat. Res. — 2005. — Vol. 163, № 3. — P. 247–257.

キーワード:循環器、原爆生存者

概要:原爆生存者死亡例の最新の分析は、被曝線量範囲0-4Svにおけるイオン化放射線と循環器疾患の線形容量関係を提議している。この研究結果を検証するために既存の疫学データを包括的に評価。

URL: http://www.bioone.org/doi/abs/10.1667/RR3314

アルツハイマー病と関連疾患における神経変性へのROSの影響:イオン化放射線の環境ストレス

著者:K.G.マントン、S.ヴォロヴィク、A.クルミンスキー

典拠:Curr Alzheimer Res. — 2004. — Vol. 1, № 4. — 277–293.

キーワード:アルツハイマー病、CNS、ROS、広島、長崎、チェルノブイリ、電離放射線、両親媒性、ミトコンドリア、放射性核種、ニューロン、アストロサイト、ミクログリア

概要:神経変性の過程はアルツハイマー病と関係があり、中枢神経系の異なるタイプの組織や構造、および生物化学的な過程を巻き込む。広島、長崎、チェルノブイリ、チェリャビンスク(ウラル核惨事)の例を比較研究。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15975057

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