ヘッダー画像

ポスト・チェルノブイリ甲状腺腫瘍の染色体不均衡

タイトル:ポスト・チェルノブイリ甲状腺腫瘍の染色体不均衡

著者:リヒターH., ブラセルマンH., ヒーバーL., トマスG., ボグダノヴァT.

典拠:甲状腺 14、1061-1064頁、2004年。

キーワード:幼年期の甲状腺腫瘍

概要:60のポスト・チェルノブイリ幼少期甲状腺腫瘍からの組織サンプルを調べた。腫瘍DNA内の染色体損益を検出するのに比較ゲノムハイブリダイゼーション(CGH)を使用した。これは幼年期の甲状腺腫瘍における初のCGH研究である。ポスト・チェルノブイリ腫瘍は腫瘍の30%において染色体不均衡を示した。ポスト・チェルノブイリ腫瘍における最も頻度の高いDNAのコピー数の変化は染色体2、7q11.2-21、13q21-22、21(DNA増加)、染色体16p/q, 20q, 22q (DNA喪失)を含んでいる。ポスト・チェルノブイリ甲状腺腫瘍で検出されたこれらの具体的な変化(染色体16p/qおよび22q上の欠損)は甲状腺腫瘍における攻撃的な生物学的行動に関連するものとして以前に報告されており、したがってポスト・チェルノブイリ腫瘍における甲状腺乳頭癌(PTC)のより攻撃的な表現型を説明できる可能性がある。RET再配列を示すポスト・チェルノブイリPTCの18%もまた、追加の遺伝的事象が腫瘍のこのサブセットに関与している、もしくは腫瘍内の遺伝的異質性がそれらの腫瘍に存在することを示す染色体不均衡を見せており、腫瘍の発生にたいするオリゴクローナルのパターンを示唆している。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15650359

キーワードタグ

前後へのリンク

コメント




▲ページの先頭へ戻る