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チェルノブイリ事故に関する考察

タイトル:チェルノブイリ事故に関する考察

著者:村主 進

所収雑誌名:日本原子力学会誌, Vol. 38 (1996) No. 4 P 279-286

DOI: http://dx.doi.org/10.3327/jaesj.38.279

キーワード:安全, チェルノブイリ事故 (1986)

概要:チェルノブイリ原子力発電所4号炉が1986年に史上最大の事故を起こしてから本年(1996年)4月で満10年に なる。チェルノブイリ4号炉では,原子炉の安全性の欠陥と運転員の重大な規則違反のいくつかが重複して事故の原因になったものであるが,この事故によって,原子力発電所の安全性に疑問を抱く人が増えたことは否めない。そこで,安全性に疑問を抱く人々に,正しい理解をしていただくために,事故10年目に当 たり,チェルノブイリ事故の考察を行った。
原子力発電所は潜在的な危険性を顕在化しないために,深層防護の考え方で事故防止対策を実施している。この深層防護という多重な防護対策のどれか1つが破られなければ,チェルノブイリ4号炉のような事故が起こらないことを実例でもって示した。
次 に,我々は日常の生活において,事故,災害などによって不慮の被害を受けている。この不慮の被害による寿命の損失について,チェルノブイリ事故と一般の事 故,災害とを対比して考察を行った。その結果は,チェルノブイリ事故は一般の災害と比較してもそれほど大きい被害を及ぼすものではない。

URLhttps://www.jstage.jst.go.jp/article/jaesj1959/38/4/38_4_279/_article

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