自然条件での土壌におけるチェルノブイリ燃料粒子の溶解動力学
タイトル:自然条件での土壌におけるチェルノブイリ燃料粒子の溶解動力学
著者:カシュパロフV. A., アハムダッチN., ズヴァリッチS. I., ヨシチェンコV. I., マロシタンI. M., デヴィアL.
典拠:環境放射能ジャーナル、72巻、3号、335-353頁、2004年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.08.002
キーワード:チェルノブイリ、燃料粒子、溶解動力学、ストロンチウム90、モビリティ、土壌
概要:自然環境条件下での燃料粒子の溶解速度論について、1995年から1997年の間にチェルノブイリ原子力発電所50キロゾーン内で採取された土壌中のストロンチウム90のスペシエーションのデータを使用して研究されている。土壌の酸性度(pH=4–7)に対する燃料粒子の溶解定数の依存性が、膨大で統計的に信頼できる実験データに基づいて得られた。それらの結果、ストロンチウム90のアクティビティの2~21%は耐性燃料粒子の風化と関連付けられている。したがって、それらの粒子が近い将来放射線状況に影響を与えることはない。主要農薬特性マップおよび燃料粒子の溶解定数のマップが30キロゾーンの地域において作成されている。調査したゾーン内における燃料粒子の溶解のダイナミクスの予後によれば、現時点での放射性降下物の燃料経路に沿った放射線状況は安定状態に達している。ニュートラルな土壌におけるストロンチウム90のモバイルフォームの絶対的内容の増加は今後10〜20年の間に観察されるであろう。しかし、モバイルフォーム内容の最大レベルとそれらの既存の内容の差が20%を超えることはない。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X03002340
コメント