タイトル:ベラルーシ、ゴメリ州における甲状腺疾患の医学的スクリーニング
著者:ヴォロベイV. S., マシャキンV. B., アルヒペンコV. N., パナシュクG. D., ヂェルジツカヤY. V., バタォロヴァY. N.
典拠:国際会議シリーズ、1234、49-55頁、2002年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0531-5131(01)00594-5
キーワード:医学的スクリーニング、甲状腺疾患、ベラルーシ
概要:…子どもたちの甲状腺がんに観察される…チェルノブイリ笹川プロジェクト…子どもたちにおける甲状腺がんの診断…チェルノブイリ笹川国際…の期間…子どもたちにおける甲状腺がんケースの約16%…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0531513101005945
タイトル:チェルノブイリ後の甲状腺がん
著者:ウィリアムスD.
典拠:ヨーロッパがんジャーナル、37(別冊6)、S136頁、2001年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0959-8049(01)80990-4
キーワード:
概要:…がん患者の管理の違い…。本研究の目的は…がん患者の臨床管理…定義することである。方法:アンケートを開発…がんの管理における意思決定プロセス…。各アンケートは模擬…を提供…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0959804901809904
タイトル:長期にわたる健康影響の評価
著者:カーディスF.[がん研究国際機関、リヨン(フランス)]、オケアノフA. E.[白ロシア・ソビエト社会主義共和国科学アカデミー、ミンスク(白ロシア)]、リクタリエフI., プリシャジニュク
典拠:会議:チェルノブイリから10年の国際会議:事故の放射線影響の総括、ウィーン、1996年4月。
キーワード:長期健康影響
概要:子どもの頃に被ばくした人々における甲状腺がんの劇的な増加を除くと、被害を受けた3国において原発事故による放射線被ばくが公衆衛生に大きな影響を与えたという証拠はこれまでひとつもない。被ばく者における癌の頻度の増加が報告されているが、被ばく者のフォローアップの度合いと方法の差、また比較の対照となる一般集団の違いにより、それらの結果を解釈することは困難である。もし原爆被爆者あるいは他の被ばく者の体験を適用できるならば、事故による放射性物質の主な結果は癌であり、過剰に発生した癌による死者の数は汚染地域におけるリクビダートルと住民の間で最大となり、2000~2500倍となろう。そこから推定される4万1500人および43万3000人 (推定被ばく者数は20万人および370万人)を対象にして、増加を疫学的に検出することは困難であろう。しかし注目されるのは、チェルノブイリによって被ばくした人々が受けた被ばくは、原爆被爆者のそれとは(タイプとパターンにおいて)異なるということである。したがって後者から得られた予測は不確実である。実際、子どもの頃に被ばくした人々における甲状腺がんの発生率の増加は予測されていなかった。さらに事故からまだ10年しか経っていない。したがって、たとえリクビダートルにおける白血病の他には、チェルノブイリ事故によるがんの増加の検出が期待されないとしても、人々の健康状態のモニタリングを、事故の公衆衛生への影響を評価するために継続することは不可欠である。
URL:http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=273753
Title: Microsoft Word – imanaka-1.docチェルノブイリ原発事故:何がおきたのか
Author: 今中 哲二
Reference: [PDF-956K]Apr 2009京都大学原子炉実験所
Keywords: 小児甲状腺ガン
Abstract:…子どもの甲状腺ガンは非常に珍しい病気で、事故前は人口1000 万人のベラルーシで年平均1件程度の発生率だったが、両国ともに1990 年頃より急激に増加している。ベラルーシで1995 年をピークに子どもの甲状腺ガンが減っているのは、事故当時に子どもだった人々が、青年・大人の年齢グループに移ったという見かけだけの現象である。ウクライナのデータは、被曝を受けた人々の間で甲状腺ガン発生が今後も続くことを示しており、両者の比較は甲状腺ガンの増加がチェルノブイリ事故の影響であることを間接的に証明している。ベラルーシ、ウクライナ、ロシアを合わせて2002 年までに約4000 件の甲状腺ガンが発生したと報告である。ウクライナのデータは、被曝を受けた人々の間で甲状腺ガン発生が今後も続くことを示しており、両者の比較は甲状腺ガンの増加がチェルノブイリ事故の影響であることを間接的に証明している。…
URL: http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/kek07-1.pdf
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所周囲の住民に対する安定ヨウ素の投与
著者:メトラーF. A. Jr., ロイヤルH. D., ハーレーJ. R., ハファギF., シェパードM. C., ベラルV., リーブスG., (…) チェバンA.
典拠:放射線防護ジャーナル、12(3)、159-165頁、1992年9月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0952-4746/12/3/005
キーワード:放射性ヨウ素
概要:1986年のチェルノブイリ事故によって膨大な量(2.5 × 1017 Bq)の放射性ヨウ素が放出された。深刻な原子炉事故後における甲状腺の潜在的な放射線量を低減するのに効果があると考えられる防御措置として、ヨウ化カリウム(KI)の形での安定ヨウ素の投与がある。伝えられているところによれば、チェルノブイリ事故後550万人にヨウ化カリウムが与えられた。国際チェルノブイリプロジェクトの間、医療研究者達が、高度に汚染された集落と対照集落双方の一般住人に対して甲状腺予防に関して尋ねた。最も汚染された地域に現住する人々の25%のみがヨウ化カリウムを服用していると報告した。66%がヨウ化カリウムを服用していないと述べ、9パーセントが分からないと述べた。予防的に安定ヨウ素を服用した人の内、44%が溶液、44%が錠剤の形だったと述べ、12%がどのように服用したか覚えていないと答えた。約3分の1の人々のみが、その薬物療法を行った期間を述べることができた。その平均は6.2日だった。ヨウ素の投与は、チェルノブイリ原子力発電所周囲の住民において見積もられた集団甲状腺線量に対して大きな影響を与えないということが分かった。KIの分布の植物や緊急事故作業者に対する影響については不明のままである。
URL:http://iopscience.iop.org/0952-4746/12/3/005/
タイトル:チェルノブイリ事故後遠隔期のヨーロッパアカマツに対する放射能汚染の影響
著者:ゲラスキンS., オウダロヴァA., ヂカレヴァN., スピリドノフS., ヒントンT., チェルノノグE., ガルニエ – ラプラスJ.
典拠:生態毒性学、20(6)、1195-1208頁、2011年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s10646-011-0664-7
キーワード:チェルノブイリ事故、放射能汚染、ヨーロッパアカマツ、吸収線量、細胞遺伝学的効果、生殖能力、放射能適応
概要:チェルノブイリ事故によって放射能汚染されたロシアのブリャンスク州に生息するヨーロッパアカマツ群の6年に渡る調査について紹介する。6つの調査地点において、セシウム137の放射能濃度と土壌中の重金属含有量、またトウモロコシ中のセシウム137、ストロンチウム90および重金属濃度を測定した。マツの木の再生器官に吸収された放射線量は線量測定モデルを使用して計算した。最も汚染された地点において吸収された最大年間線量は約 130 mGyだった。放射能汚染地域で20年以上に渡って成育したマツの木から収集した発芽種子の根分裂組織における異常細胞の発生は、6年間に渡る研究の基準レベルを大幅に上回った。このデータが示しているのは、放射能汚染のためにヨーロッパアカマツ群において細胞遺伝学的影響が発生しているということである。しかし、不稔種子の頻度による測定では、影響を受けた集団と参照集団の間で生殖能力において一貫した違いは検出されなかった。ヨーロッパアカマツ群は20年に渡って放射性汚染地域を占めていたにも拘らず、追加的な放射能の急性線量に被ばくした種子の根の分裂組織における異常細胞の数からみると、放射線への適応の明確な兆候はみられなかった。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10646-011-0664-7
タイトル:げっ歯類組織における脂質過酸化状態の年齢変化に対する放射性環境汚染の作用
著者:シシキナL. N., ザゴルスカヤN. G., シェフチェンコO. G.
典拠:老年学の進化、ロシア科学アカデミー、老年学協会、23(3)、424-426頁、2010年1月。
キーワード:放射能汚染、脂質過酸化、げっ歯類
概要:ハタネズミのエコノムス組織における脂質過酸化状態の年齢変化に対する環境放射能汚染の影響(コミ共和国内およびチェルノブイリ事故ゾーンで捕獲されたげっ歯類)について調査した。影響の範囲はトラッピング領域における外部のガンマ放射線レベル、動物の性別、そして抗酸化物質による組織脂質の供給に依存していることが、データによって示された。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21137215?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリの放射性降下物以降のイタリアのデータによる授乳中の母親によるセシウム摂取のICRPモデルの検証
著者:ジュッサーニA., リシカS.
典拠:国際環境、39(1)、122-127頁、2012年2月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.envint.2011.10.010
キーワード:セシウム、母乳、尿、ICRPモデル、母乳栄養
概要:►ヒトの母乳の摂取による放射性セシウムの移動を検討した。►チェルノブイリの放射性降下物以降に行った測定をICRPのモデル予測と比較した。►ICRPモデルは母乳のセシウム濃度およびそのパターンをよく表していた。►尿中排泄に関する説明はそれには及ばなかった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412011002558
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所4号炉でサンプリングされた「ホット・パーティクル」の放射性核種の組成の評価
著者:ファルファンE., ジャンニクT., マッラJ.
典拠:保健物理ジャーナル、2011年10月。
キーワード:21の特定の原子炉および関連する植物、アメリシウム、燃焼度、セシウム、セシウムの同位体、閉じ込め、キュリウム、ユーロピウム、原子力発電所、プルトニウム、放射性同位元素、シェルター
概要:チェルノブイリ原子力発電所(ChNPP)4号炉の閉じ込め施設内でサンプリングされた燃料含有物質のガンマ線とアルファ線の内容について分光学的に調査した。セシウム、ユーロピウム、プルトニウム、アメリシウム、キュリウムの同位体比を同定し、これらのサンプル中の燃料燃焼度を測定した。セシウムの同位体に基づく燃焼度値の系統的な偏差を、他の放射性核種と比較しながら観察した。実施された調査は、キュリウム242およびキュリウム243のかなりの量の実在を示す初めてのものとなった。理論上の計算と比較してみると、アメリシウム241から始まる(そしてより高くなっていく)、ChNPP内部からの燃料サンプル中における超ウラン放射性核種の放射能の強さに対する体系的な過小評価があったことは決定的である。
URL:http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=1024191
タイトル:放射性汚染地域における生態系の修復:チェルノブイリの経験
著者:ダヴィドチュクV.
典拠:生態工学、8(4)、325-336頁、1997年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0925-8574(97)00026-8
キーワード:原発事故、放射線障害、対策、生態系の修復、メンテナンス、植林、自己修復、放射性核種の再配布、安定化、放射生態学状況、ウクライナ。チェルノブイリ。森林再生
概要:チェルノブイリ原発事故ゾーンの生態系は通常の長期間の農業および林業活動によってかなり変化していたが、1986年の原発事故後の被ばくによって被害を蒙り、その後事故後の対策の影響を受けた。森林、人工造林、自然の自己修復プロセスの管理といった、生態系の修復がこの地域では行われている。放棄されていた地域の景観や生態系の自然修復と人工修復の双方により、その放射性核種を維持する能力は高まり、また放射性核種の再分配プロセスと環境におけるその伝播を安定化させる能力が向上した。チェルノブイリ・ゾーンは生態系の修復プロセスを研究し、放射性核種の放出に起因する深刻な環境問題を解決する生態工学技術を開発するにおいて、きわめて重要な意味を持つ地域である。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0925857497000268