タイトル:マン島で見つかったチェルノブイリの放射性降下物の残留物とセラフィールドの汚染物質
著者:マッケンナP., ロングワースR. D.
典拠:全体環境科学、173-174、7-14頁、1995年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/0048-9697(95)04743-3
キーワード:チェルノブイリ、セラフィールド、放射性セシウム、放射能、マン島
概要:マン島はセラフィールド核施設からわずか55キロのアイリッシュ海の真ん中に位置しており、放射能汚染を特に受けやすい。逆説的なことに、チェルノブイリ事故からの放射性降下物が島で唯一の大きな放射能汚染であり、羊の放牧の法的規制が求められている。本論文で取り上げ概観するのは、1987年8月以来島の丘陵のライブモニタリング結果、また1990年から1993年の間に1000以上の食料と環境物質サンプルの実験分析結果から選択されたデータから得られた、マン島における放射能汚染の発生とその規模についてである。放射能汚染は、地元の農産物では深刻ではないが、島の丘の放牧地の約1/6はいまだ規制の対象である。セラフィールドの汚染物質は海洋環境からのサンプルにのみ見られた。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795047433
タイトル:チェルノブイリの帯水層試験サイトにおける廃棄物トレンチ22T号の地球化学的影響:長期的傾向、管理プロセス、放射性核種の移行の推断
著者:ブガイD., トカチェンコE., ヴァン・メイアN., シモヌッチC., マーティン・ガリンA., ルーC., ルガル・ラサールC., クプコYu.
典拠:応用地球化学、27(7)、1320-1338頁、2012年7月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apgeochem.2011.09.021
キーワード:
概要:►チェルノブイリエリア内の廃棄物のトレンチに設定された地下水の地球化学データを分析した。►トレンチから浸出する損失量は埋もれた有機物の分解によって影響を受ける。►地球化学的影響は有機物腐植化によって時間内に減少する。►浸出する損失量を制御する追加の要因として、植生による栄養要素の取り込みがある。►地球化学的レジームの進化はストロンチウム90の地下水への移行の減衰を支えている。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883292711004112
タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシにおけるネズミ齧歯類集団の放射性核種の被ばくの長期的発展
著者:リャボコンN. I., スモリッチI. I., クドリャショフV. P., ゴンチェロヴァR. I.
典拠:放射線と環境生物物理学、44(3)、169-181頁、2005年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s00411-005-0015-2
キーワード:
概要:健康リスクの決定要因として、自然生態系における放射性核種の挙動をよりよく理解する必要がある。そこで、チェルノブイリ事故によって放出された様々な長寿命放射性核種の放射能濃度、全身線量率に対応する寄与について、ベラルーシの自然の森林生態系に生息する哺乳類であるヨーロッパヤチネズミ(Clethrionomys glareolus)およびキクビネズミ(Apodemus flavicollus)の指標種における時間の関数として調査が実施された。破壊された原子炉から異なる距離にあり、放射性核種の地上沈着状態が異なる5つのモニタリングサイトで、土壌および動物におけるセシウム137、セシウム134、ストロンチウム90、プルトニウム238、プルトニウム239,240、プルトニウム241とアメリシウム241の放射能濃度を測定した。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00411-005-0015-2
タイトル:一般的環境および停止した原子力発電所付近におけるウラン236の初の利用
著者:クイントF., シュタイアーP., ウォルナーG., ウォルナーA., スルンチクM., ビッヒラーM., クチェラW., (…) サッバレスC.
典拠:放射線とアイソトープの応用、67(10)、1775-1780頁、2009年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apradiso.2009.05.007
キーワード:AMS、ウラン同位体比、ウラン236
概要:高度に汚染された地点から離れた、停止した原子力発電所付近の環境におけるウラン236を、加速器質量分析によって調査するという初の試みを行った。ウラン236の検出限界が約1pgであるため 原子力発電所の下流にある堆積物におけるセシウム137のピークと相関するウラン236/ウラン238同位体比の最小限の増加を識別し、また発電所とは関係なくグローバルフォールアウトによるものと思われるが、上流においても人工的ウラン236を検出することができた。ウラン236の内容物が、堆積物の化学的·物理的特性と関連する236U/238U同位体比の変動を促したといえる。このことは、環境トレーサーとして、また原子力施設からの放出物の指標としてのウラン236の可能性を示している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804309004072
タイトル:増幅断片長多型(AFLPs)およびマイクロサテライトマーカーを用いて評価されたチェルノブイリ立入禁止区域のスコットパイン(ヨーロッパアカマツ)における突然変異率
著者:クチマO., ヴォルナムB., フィンケルデーR.
典拠:変異研究/遺伝毒性と環境変異導入、725(1-2)、29-35頁、2011年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.mrgentox.2011.07.003
キーワード:突然変異率、放射線、ヨーロッパアカマツ、マイクロサテライト、AFLP、チェルノブイリ
概要:►高放射線に晒されたマツの体細胞変異を調べた。►チェルノブイリ・ゾーンから来た松を同種の対照資料と比較した。►SSRとAFLPマーカーを突然変異率の変化を明らかにするために使用した。►SSRの突然変異率にはいかなる有意差も観察されなかった。►変異数の3倍増加はAFLPマーカーの使用によって発見された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1383571811002130
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域の環境放射線モニタリング─25年の歴史と結果
著者:ファルファンE., ジャンニクT.
典拠:保健物理ジャーナル、2011年10月。
キーワード:チェルノブイリ、環境放射能、環境アセスメント、環境、モニタリング
概要:本稿で論じているのは、1986年のチェルノブイリ原発事故以来チェルノブイリ立入禁止区域 (ChEZ) で行われてきた放射線環境モニタリングの結果である。本稿が提供するのは、契約番号DE-AC09-96SR18500(ワシントン、サバンナリバー社 LLC、下請番号AC55559N、SOW No. ON8778)の下で作成された5本の包括的なレポートの概要で、ChEZとその事故後の状況の特徴の総括およびChEZにおける放射線モニタリング研究の発展の歴史について述べている。本稿では、ChNPP事故の影響の緩和の段階に対応した課題によりつつ、ChEZにおける放射線モニタリングの特性、その主な目標と目的、時間の経過に伴うその目標と目的の変化について取り上げた。過去25年間のChEZにおける放射線モニタリングの結果も提供している。
URL:http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=1024197
タイトル:2000年-2010年のスラヴィティチ(ウクライナ)のチェルノブイリ・センター付属国際放射生態学研究所と米国研究センター間の協力の概要
著者:ボンダルコフM. D., ガスチャクS. P., オスコルコフB. Ya., マクシメンコA. M., ファルファンE. B., ジャンニクG. T., ラボーンE. D.
典拠:保健物理、101巻、4号、338-348頁、2011年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1097/HP.0b013e318220784a
キーワード:
概要:Slavutych、ウクライナのスラヴィティチにある国際放射生態学研究所(IRL)は、1999年に米国政府とウクライナ政府主導の下、チェルノブイリ原子力発電所(ChNPP)事故の影響の評価と最小化に関する国際協力の枠組みの中で設立された。
URL:http://journals.lww.com/health-physics/pages/articleviewer.aspx?year=2011&issue=10000&article=00003&type=abstract
タイトル:福島第一原発事故以後のチェルノブイリにおける放射性エアロゾルの観測
著者:カリノフスキーA. K., クラスノフV. A., オゴロドニコフB. I., シチェルビンV. N.
典拠:原子力、112(3)、199-206頁、2012年7月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s10512-012-9543-4
キーワード:
概要:カバーのローカルゾーンにおける放射性エアロゾルの濃度と分散度の測定結果が提供された。1986年のチェルノブイリ原発事故の所産であるエアロゾルの他に、福島第1原発の損傷を受けたユニットから排出され北半球に広まった、人工的な131,132I、132Te、および134,136Csが発見された。人工的な131Iと134Csと自然発生の7Beと210Pbは類似の放射能中央径1μmのキャリアー上に存在していたと結論された。福島第一原発事故の所産である放射性エアロゾルのコンテンツは、人口に対する空気中の放射性核種の許容濃度を超えず、カバー現場の作業員に対する線量負荷を有意に増やさないことが示された。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10512-012-9543-4
タイトル:チェルノブイリ事故後のクロアチアのジャガイモにおける放射性セシウム濃度と線量評価
著者:フラニッチZ., ペトリネッチB., マロヴィッチG., フラニッチZ.
典拠:ザグレブ大学医学部、ザグレブ、クロアチア、2007年。
キーワード:ジャガイモ、セシウム137、セシウム134、転送要因、チェルノブイリ事故、数学的モデル、用量
概要:クロアチア共和国のチェルノブイリ事故後の期間(1986年~2005年)のジャガイモにおけるセシウム137とセシウム134の放射能濃度の系統的な調査がまとめられた。放射性降下物とジャガイモにおけるセシウム137の放射能濃度の相関関係は、相関係数r2=0.88 with P(t) < 0.001 自由18度ときわめて良好だった。ジャガイモにおける放射性セシウムの濃度が指数関数的に減少すると、ジャガイモにおけるセシウム137の平均滞留時間は、指数曲線に測定された活性濃度を当てはめることによって推定した。平均滞留時間は6.8 +/- 1.1 年、モンテカルロ・シミュレーションによって推定された標準偏差であることが分かった。
URL:http://arxiv.org/abs/physics/0701205
タイトル:ウクライナ、ジトミル州、コロステン市におけるチェルノブイリ事故によるセシウム137の体内負荷のスクリーニング:1996年―2008年
著者:林田直美、関谷悠以、コズロフスキーA., ラファルスキーR., グテヴィチA., ダニリュクV., 山下俊一、高村昇
典拠:放射線リサーチジャーナル、52巻、5号、2011年。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1269/jrr.11017
キーワード:チェルノブイリ原子力発電所、内部照射線量、全身カウンタ、セシウム137
概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発 (CNPP) 事故の間、放射性核種の大量放出され広大な地域に広がった。CNPP周囲の住民はの長い半減期(30年)のセシウム137によって外部および内部照射にさらされた。本研究では、ウクライナのジトミル州で、全身カウンターを用いて体内すべてのセシウム137濃度についてスクリーニングを実施した。全参加者は14万4972名(女性9万6149名、男性4万8823名)だった。体重あたりの137Csの平均身体負荷は1996年から2008年にかけて減少した。特に2003年以降は、被験者の半分以上の内部被ばく線量は検出可能なレベル以下だった。
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrr/52/5/52_11017/_article