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タグ「ストロンチウム90」

チェルノブイリ冷却池の燃料粒子:修復オプションの現在の状態と予測

タイトル:チェルノブイリ冷却池の燃料粒子:修復オプションの現在の状態と予測

著者:ブルガコフA., コノプレフA., スミスJ., ラプテフG., ヴォイツェホヴィチO.

典拠:環境放射能ジャーナル、100巻、4号、2009年4月、329-332頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2008.12.012

キーワード:チェルノブイリ、冷却池、燃料粒子、ストロンチウム90、分解、修正

概要:今後数年間、チェルノブイリ冷却池(CP)の管理と修復戦略が実行される。修復オプションには冷却池の表面水位の制御の減少と露出した堆積物の安定化が含まれる。地上土壌中のチェルノブイリ事故の際に付着した燃料粒子は現在ではほぼ消滅した。しかしCPの堆積物中のストロンチウム90の放射能の大部分は燃料粒子の形態のままである。低い溶存酸素濃度および高いpHにより、CPの堆積物中の燃料粒子の分解は土壌におけるよりも大幅に遅い。プリピャチ川から池への水の汲み上げ計画停止後、堆積物の深刻な領域は排水され、空気に晒されることになる。これによって分解速度はかなり増し、それに従い、放射性核種の移動性および生物学的利用能は時間の経過とともに増加する。露出した底質の酸性化速度は、同質の土壌の石灰化後の酸性化に基づいて予測した。土壌や堆積物への燃料粒子の分解速度に関連する経験式を使用して、phによって燃料粒子の分解および別の修復シナリオによるストロンチウム90の行動を予測することができた。露出した堆積物においては燃料粒子は15~25年でほぼ完全に分解するが、浸水したままの冷却池の一部においては、燃料粒子の分解には約1世紀かかるだろう。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X08002324

チェルノブイリ立入禁止区域の廃棄物処分から地圏へのストロンチウム90の移行

タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域の廃棄物処分から地圏へのストロンチウム90の移行

著者:ドゥヴィエールL., ブガイD., グルニエC., カシュパロフV., アハムダッチN.

典拠:環境放射能ジャーナル、74巻、1-3号、2004年、139-150頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2004.01.019

キーワード:チェルノブイリ、ストロンチウム90、燃料粒子、地下水、レターデーション、収着、ハイドロ分散

概要:核燃料粒子を含むシャロートレンチからのストロンチウム90のリリースを制御するプロセス、および底にある砂の帯水層内のその後の放射性核種の輸送の特性評価を目的とする現在進行中のフィールドスケール実験的研究(すなわちチェルノブイリ・パイロットサイト・プロジェクト)から結果が得られた。廃棄物の顕微鏡分析と浸出実験により、放射性インベントリの10〜30%が化学的に特に安定しているZr-U-O粒子と関連していることが示された。トレンチ内のストロンチウム90の活動の最大の割合(≈30–60%)は現在比較的ゆっくり溶解している非酸化UO 2 マトリックス燃料粒子と関連している。風成砂の帯水層におけるストロンチウム90の移動速度は地下水流速≈9%に吸着することによって遅くなっている(K d ≈ 2 ml/g)。地球統計学によって予測された帯水層における非反応性溶質輸送のための分散性値(すなわち0.8 6 cm)が36Clを用いた自然勾配トレーサー試験によって確認された。透水係数と帯水層の堆積物のKdとの間で観察された負の相関が示しているのは、36Clと比較するとストロンチウム90は地下においてより広く分散するということである。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X04000244

チェルノブイリ原発事故後のドニエプル川流域の成分および黒海の生態系におけるストロンチウム90の分布と移行

タイトル:チェルノブイリ原発事故後のドニエプル川流域の成分および黒海の生態系におけるストロンチウム90の分布と移行

著者:ミルゾイェヴァN. Yu., エゴロフV. N., ポリカルポフG. G.

典拠:環境放射能ジャーナル、印刷中、校正済、オンライン閲覧可、2013年3月21日。

デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2013.02.011

キーワード:チェルノブイリ事故、ドニエプル川流域、黒海、90Sr、再分布、予測、査定線量

概要:►水界生態系におけるストロンチウム90の濃度の変化の規則性について検討した。►事故前のレベルまでのストロンチウム90濃度減少のための時間について予測した。►水生生物個体にとってのストロンチウム90 CF値は事故エリアからの距離に依存していなかった。►ストロンチウム90は底質の年代特定のための放射性トレーサーとして有用である。►事故期間後にストロンチウム90から水生生物個体が受けた線量を測定した。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X13000489

自然条件での土壌におけるチェルノブイリ燃料粒子の溶解動力学

タイトル:自然条件での土壌におけるチェルノブイリ燃料粒子の溶解動力学

著者:カシュパロフV. A., アハムダッチN., ズヴァリッチS. I., ヨシチェンコV. I., マロシタンI. M., デヴィアL.

典拠:環境放射能ジャーナル、72巻、3号、335-353頁、2004年。

デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.08.002

キーワード:チェルノブイリ、燃料粒子、溶解動力学、ストロンチウム90、モビリティ、土壌

概要:自然環境条件下での燃料粒子の溶解速度論について、1995年から1997年の間にチェルノブイリ原子力発電所50キロゾーン内で採取された土壌中のストロンチウム90のスペシエーションのデータを使用して研究されている。土壌の酸性度(pH=4–7)に対する燃料粒子の溶解定数の依存性が、膨大で統計的に信頼できる実験データに基づいて得られた。それらの結果、ストロンチウム90のアクティビティの2~21%は耐性燃料粒子の風化と関連付けられている。したがって、それらの粒子が近い将来放射線状況に影響を与えることはない。主要農薬特性マップおよび燃料粒子の溶解定数のマップが30キロゾーンの地域において作成されている。調査したゾーン内における燃料粒子の溶解のダイナミクスの予後によれば、現時点での放射性降下物の燃料経路に沿った放射線状況は安定状態に達している。ニュートラルな土壌におけるストロンチウム90のモバイルフォームの絶対的内容の増加は今後10〜20年の間に観察されるであろう。しかし、モバイルフォーム内容の最大レベルとそれらの既存の内容の差が20%を超えることはない。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X03002340

グリーンランドの環境における放射性汚染物質のレベルと傾向

タイトル:グリーンランドの環境における放射性汚染物質のレベルと傾向

著者:ヘニングD., マットE., スヴェンP. N., ハンスP. J.

典拠:全体環境科学、331巻、1-3号、53-67頁、2004年9月。

デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.scitotenv.2004.03.023

キーワード:セシウム137、ストロンチウム90、テクネチウム99、プルトニウム239-240、ポロニウム210、グリーンランド環境放射能

概要:グリーンランドの諸環境中の放射性汚染物質のレベルが1999-2001年の間に評価された。地上波および淡水環境におけるセシウム137、ストロンチウム90とプルトニウム239,240の発生源は主にグローバルフォールアウトだった。その他にセシウム137についてはチェルノブイリ事故が多少関わっていた。トナカイと子羊に地上環境で観測された最大のセシウム137濃度が含まれており、生体重当たり最高80Bq kg −1がトナカイにおいて観測された。特別な環境条件により、セシウム137はグリーンランド南部では極めて高い効率で淡水に生息するホッキョクイワナに転送されており、最大生体重当たり100Bq kg−1の濃度に至った。これらのケースでは非常に長い生物学的半減期が見られた。海水中および海洋生物相中におけるテクネチウム99、セシウム137およびストロンチウム90の濃度は、グリーンランド北東およびグリーンランド東部沿岸の水流>グリーンランド南西>グリーンランド中西部およびグリーンランド北西>イルミンガー海流〜フェロー諸島の順番で減少した。ヨーロッパ沿岸における排出と以前の北極海汚染が一般的な大規模な海洋循環が結びついたことによって、それは発生した。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969704002025

河川底質におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と潜在的な溶解

タイトル:河川底質におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と潜在的な溶解

著者: 真田幸尚、松永武、柳瀬信之、長尾誠也、天野光、高田秀重、トカチェンコYu.

典拠:応用放射線・同位体:農業、工業、医学で使用するためのデータ、器具、メソッドを含む、56(5)、751-760頁、2002年5月。

キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90

概要:チェルノブイリ原発事故による放射性核種で汚染された地域がチェルノブイリ原発付近のプリピャチ川において確認された。その河川底質コアにはセシウム137(10(5)-10(6) Bq/m2)が0-30㎝の深さ内で含まれ、その濃度は原子力発電所付近(立入禁止区域)の地上土壌中に匹敵する。堆積物コアにも事故によって分散されたストロンチウム90(10(5) Bq/m2)、プルトニウム239/240(10(4) Bq/m2)、アメリシウム(10(4)Bq/m2)が蓄積されている。核燃料パーティクルのいくらかは20〜25センチの深さにおいて保存されており、そこは放射性核種濃度の最も高いエリアである。底質におけるそれらのインベントリは事故中に放出された放射性核種のそれに匹敵する。選択的連続抽出法を用いた解析が底質の放射線核種に応用された。その結果、底質からセシウム137、プルトニウム239/240が放出される可能性は、ストロンチウム90と比較すると低いことが分かった。河川底質からのストロンチウム90の潜在的な溶解およびそれに続く輸送はストロンチウム90のその後の輸送は水域環境に対する長期放射線影響と関連して考慮されるべきである。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11993951?dopt=Abstract

チェルノブイリ原発事故後の放射能汚染とクロアチアの住人が受けた実効線量

タイトル:チェルノブイリ原発事故後の放射能汚染とクロアチアの住人が受けた実効線量

著者:ロコバウエルN., フラニッチZ., バウマンA., マラチッチM., セザールD., センチャルJ.

典拠:環境放射能ジャーナル、41(2)、137-146頁、1998年11月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0265-931X(97)00006-4

キーワード:放射能汚染、クロアチア、ヒト、セシウム137、ストロンチウム90

概要:あらゆる核分裂生成物の沈着を促したチェルノブイリ原発事故によって、クロアチア共和国の人々をめぐる環境の汚染はそれ以前の20年間よりもきわめて深刻化した。本論は、特に人間の食物連鎖内における沈着の調査および核分裂生成物の放射性核種による汚染(特にセシウム137、ストロンチウム90)を扱っている。目的は、チェルノブイリ事故および大規模大気圏内核兵器テストによる汚染レベルの相違を確定することである。チェルノブイリ事故後の翌年、1歳の乳幼児、10歳の小児および成年における外部および内部被ばくによる放射線量が測定された。それぞれの年間実効線量は1.49、0.93、0.83mSvだった。本論は、核兵器テストとチェルノブイリ事故後のグローバルフォールアウトから数年間に渡る食品内へのセシウム137およびストロンチウム90の年間摂取量、またそれによってクロアチアの住人達が受けた実行線量に関するデータも提供する。

URL:http://www.franic.info/radovi/NLokobauer_Radiation_Contamination_after_Chernobyl.pdf

チェルノブイリ事故起因の溶存態放射性核種と表面水中コロイドとの結合

タイトル:チェルノブイリ事故起因の溶存態放射性核種と表面水中コロイドとの結合

著者:松永武、長尾誠也、上野隆、武田聖司、天野光、トカチェンコYu.

典拠:応用地球化学、19(10)、1581-1599頁、2004年10月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apgeochem.2004.02.002

キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム、コロイド

概要:チェルノブイリ事故地域の表面水中において、溶存態のストロンチウム90、プルトニウム239,240、アメリシウム241と水中のコロイドとの結びつきを調査した。4段階の限外ろ過(UF)で調査した結果、チェルノブイリ原発(ChNPP)周辺の高度に汚染された地域のサハン川において、プルトニウム239,240、アメリシウム241の76%が10kDa(分画分子量、NMWL)より2サイズ分画大きいコロイドに偏在する一方、ストロンチウム90の大部分(85-88%)は1kDa(NMWL)以下の最も小さい分子サイズ分画内に見いだされた。一貫した結果は、ChNPPから約30㎞以内の他の地点を含む河川水、湖沼水の2段階(10kDa(NMWL)以上および以下)の分別によって得られた。プルトニウムおよびアメリシウムの同位体は高い分子サイズの溶存有機物と優先的に関連しており、それは、(i)少数の無機元素(Mg、Ca、Sr、Si、Mn、Al)のみがコロイドのサイズの範囲で見いだされた、(ii)280nmにおける溶存有機炭素(DOC)濃度およびUV吸光度間の正の相関、腐植物質(HS)の広い吸収ピーク特性が見られた、といった事実によって示されたとおりである。プルトニウムおよびアメリシウムの有機配位子としてのHSとの錯体形成におけるモデル計算が示しているのは、複合体化形態は1mgC L −1の低いDOC濃度で支配的であり得るということであり、そのことは内水面内の下限として一般的に検出された。本研究の結果、表面水系におけるアクチニドの化学形態を定める上での天然有機コロイドの一般的な重要性が示された。

URL:http://www.experts.scival.com/kanazawa/pubDetail.asp?id=2942700456&o_id=36

2,4-Dの分解と土壌マイクロコズム中の微生物集団に対する放射線誘発影響

タイトル:2,4-Dの分解と土壌マイクロコズム中の微生物集団に対する放射線誘発影響

著者:B. ニドレ、H. フェレケン、P. ブラウル

典拠:環境放射能誌、115、168‐174頁、2013年1月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.08.008

キーワード:鉱化作用、2,4-D、ジクロロ酸、セシウム137、ストロンチウム90、炭素14、チェルノブイリ

概要:土壌の機能に対するセシウム137及びストロンチウム90による汚染の影響を観察した。汚染はチェルノブイリの30㎞立入禁止区域の30倍に上った。放射能汚染は2,4-Dの鉱化作用を一時的に抑制した。細菌および真菌類群集構造も影響を受けた。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12002159

チェルノブイリによって汚染された2地域における植物内への3経路によるストロンチウム90とセシウム137の摂取の比較

タイトル:チェルノブイリによって汚染された2地域における植物内への3経路によるストロンチウム90とセシウム137の摂取の比較

著者:M. A. マレク、T. G. ヒントン、S. B. ウェブ

典拠:環境放射能誌、58(2‐3)、129‐141頁、2002年1月。

デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00062-5

キーワード:葉面吸収、再懸濁、土壌負荷、セシウム137、ストロンチウム90、根接種、リスク

概要:再懸濁したストロンチウム90の葉面吸収、根接種、葉の表面に付着した汚染(すなわち土壌負荷)について、チェルノブイリによって汚染された2地域、チストガロフカとポレスコエにおいて比較が行われた。再懸濁したストロンチウム90の葉面吸収は数量化できたが、それは植物全体の10%近くまで達し、地上汚染を上回った。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01000625

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