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タグ「放射性核種」

チェルノブイリフォールアウトの一時的変異のインジケーターとしてのプランクトン

タイトル:チェルノブイリフォールアウトの一時的変異のインジケーターとしてのプランクトン

著者:ラヴェラO., ジアンノニL.

典拠:全体環境科学、172巻、2-3号、1995年11月30日、119-125頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04821-9

キーワード:プランクトン、放射性核種、チェルノブイリ、モナーテ湖、イタリア、コマッビオ湖、イタリア

概要:本稿では、チェルノブイリ事故による放射性雲の存在時からその後の期間(1986年4月30日から9月3日)に北イタリアの二つの湖(モナーテ湖、コマッビオ湖)で採集されたネットプランクトンや水サンプルにおける放射性核種(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ルテニウム106)の活動のパターンを取り上げた。その結果、短期寿命のため、プランクトンは環境汚染の日々の変化の良好な指標であることが分かった。プランクトンの汚染レベルは、放射性核種のスペシエーションや生物学的役割、水のコミュニティ構造や化学的特性といった様々な要因に依存している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795048219

セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の特質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

タイトル:セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の性質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

著者:サンジャロヴァN. I., フェセンコS. V., アレクサヒンR. M., アニシモフV. S., クズネツォフV. K., チェルニャイェヴァL. G.

典拠:全体環境科学、154巻、1号、1994年9月1日、9-22頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90609-2

キーワード:チェルノブイリ原子力発電所、放射性核種、土壌中のフォーム、アベイラビリティー、移行係数、生態学的半減期

概要:土壌中の交換性および酸可溶性セシウム137の含有量のダイナミクス、および自然植生に対するセシウム137の移行係数について、1986年の事故後のチェルノブイリ原子力発電所周辺50Kmゾーン内のさまざまな場所で調査した。偶発的な放射性物質放出後6年に渡る土壌中のセシウム137の形態変化、およびその時のこの放射性核種の植物に対するアベイラビリティーは放射性降下物(燃料粒子、さまざまに分散したエアロゾル)の性質と土壌タイプに依存していた。事故後の土壌中のセシウム137のさまざまな異なる種の時間的な形質転換が観察された(燃料粒子の破壊、セシウム137の老化および土壌固相のセシウム137の吸着強度の変化)。「近辺」および「遠隔」ゾーン内のセシウム137の挙動は異なっていた。土壌中の交換性セシウム137の含有量は事故後減少した。草の群落中に含まれるセシウム137の平均半減期は「遠隔」ゾーンの乾燥した草原では3.5年だが、事故後の第2(より緩慢な)期間ではセシウム137の半減期は約17年に達すると考えられる。泥炭沼沢土壌のセシウム137の移行係数は、一連の自形の土壌のものより3.7から6.6倍高い。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906092

EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

タイトル:EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

著者;ハスH., メンメシャイマーM., ゲイスH., ヤコブスH. J., ローベM., エベルA.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、24巻、3号、1990年、673-692頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(90)90022-F

キーワード:予測、偶発的放出、チェルノブイリ、長距離輸送、堆積、放射性核種

概要:EURADはチェルノブイリ事故後1週目のヨーロッパにおける放射性物質の長距離輸送(LRT)と堆積を研究するために使用されている。重点は、おそらくこうした出来事の後すぐなされるであろう予測モードにおけるモデルシステム使用に置かれている。こうして、気象分野がPSU/ NCARのメソスケールモデルMM4で予測される。予測気象分野を使いつつ、多層オイラーモデルCTM(化学輸送)がセシウム137とヨウ素131の輸送および堆積を計算するために適用されている。しかし、事故シナリオは公表されたデータを用いて推定された。モデルの結果とパフォーマンスについて、観測との比較によって議論されている。モデルは放射性雲の観察された一定の特性、すなわち、表面の空気中濃度の推移、到着時間と湿性沈着パターンを再現することができることが実証された。このことは、EURADシステムの予測能力は、いくつかの単純なアプローチが使用されたという事実を考慮すると比較的高いレベルを有していることを示している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869090022F

ギリシャにおけるチェルノブイリ放射性降下物による長寿命放射性核種の地理的マッピングと関連するフラクタル解析

タイトル:ギリシャにおけるチェルノブイリ放射性降下物による長寿命放射性核種の地理的マッピングと関連するフラクタル解析

著者:ペトロプロスN. P., アナグノスタキスM. J., ヒニスE. P., シモポウロスS. E.

典拠:環境放射能ジャーナル、53巻、1号、2001年、59-66頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(00)00111-9

キーワード:チェルノブイリ放射性降下物、マッピング、フラクタル解析、堆積パターン

概要:チェルノブイリ事故直後、土壌のサンプリング・プログラムが、チェルノブイリ放射性降下物中の長寿命放射性核種を検出し定量的に分析するために実施された。ギリシャにおいて1986年の5月~11月の間に表土から1㎝の土壌サンプル(1242種)が集められた。それらのサンプルはをGe検出器セットアップを使用して計数、分析された。放射性降下物のデータは既に解析、マッピングされ公開されている。この分析を改善し、他の放射性降下物の放射性核種にも適応する試みにおいて、社内のUNIXベースのデータベース/地理情報システム(DBGIS)が開発された。堆積パターンのマルチフラクタルも実施された。本研究では、…の堆積の結果の分析…関連フラクタル解析と3つの特徴的な等高線マップとともに提示されている。上記の放射性核種の検出値の最大値は、それぞれ149.5±0.1, 76.1±0.1, 32.9±0.2, 46±2, 4.56±0.02, 7.98±0.02, 79.1±0.4, 337±2, 20.1±0.2、および3.02±0.02 kBq m −2 であった。さらに、等高線マップを比較するための統計的手法が導入され、上記の放射性核種マップに出てきた差を説明するために適用された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X00001119

チェルノブイリ立入禁止区域における草原地帯の土壌中の放射性核種の鉛直分布

タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域における草原地帯の土壌中の放射性核種の鉛直分布

著者:ボッセP., ガストベルガーM., ゴーラH., ホーファーP., ハブマーA.

典拠:環境放射能ジャーナル、73巻、1号、87-99頁、2004年。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.08.004

キーワード:チェルノブイリ、放射性核種、土壌中の垂直移動

概要:チェルノブイリ原発の南東約8キロ地点の5つの土壌断面で放射性核種の鉛直分布について調査した。その地点の137Csの平均インベントリーは約2.6 MBq/m 2であった(参照日1986年5月1日)。137Cs以外では、以下のような放射性核種が同定されている(括弧内はCs137に対する放射線比率)、すなわち134Cs (0.537)、125Sb (0.068)、60Co (0.0022)、154Eu (0.016)、155Eu (0.020)、94gNb (9.5E-5)、239/240Pu (0.0088)、238Pu (0.040)、90Sr (0.30)および241Am (0.011)である。明白な垂直移動速度は0.14~0.26cm/aの間で、明白な分散係数の範囲は0.02~0.13cm2/aであった。さまざまな放射性核種の速度のランキングは(Sr, Cs, Sb, Co, Pu)

チェルノブイリの主要放射性廃棄物埋設施設からの放射性核種の移行に対する地質の影響(レビュー)

タイトル:チェルノブイリの主要放射性廃棄物埋設施設からの放射性核種の移行に対する地質の影響(レビュー)

著者:ジェポS. P., スカルスキーA. S., ブガイD. A., マルチュクV. V.[地質科学研究所、キエフ(ウクライナ)], ウォーターズR. D.[サンディア国立研究所、ニューメキシコ州アルバカーキ(米国)]

典拠:1994年3月。

デジタルオブジェクト識別子:10.2172/10135061

キーワード:放射性廃棄物処理、ウクライナ、放射性核種、地質

概要:本論文は、チェルノブイリ原子力発電所(Ch. NPP)に隣接する主要な放射性廃棄物(RW)埋設施設における廃棄物の閉じ込めに関するいくつかの研究機関の最近の水文地質調査を要約したものである。地質条件や放射線学地下水の汚染レベルについて取り上げられている。継続中の地下水監視の実践が評価されている。埋設現場内の放射性核種の化学的および物理的特性について検証されている。RWの処分場の問題に関連する地下水と放射性核種の輸送モデリング研究についても見直された。水文環境上のRW埋設サイトおよびCh.NPPエリアの水資源の将来的影響に関する現在の懸念について検討されている。

URL:http://www.osti.gov/bridge/product.biblio.jsp?query_id=2&page=0&osti_id=10135061

河川底質におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と潜在的な溶解

タイトル:河川底質におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と潜在的な溶解

著者: 真田幸尚、松永武、柳瀬信之、長尾誠也、天野光、高田秀重、トカチェンコYu.

典拠:応用放射線・同位体:農業、工業、医学で使用するためのデータ、器具、メソッドを含む、56(5)、751-760頁、2002年5月。

キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90

概要:チェルノブイリ原発事故による放射性核種で汚染された地域がチェルノブイリ原発付近のプリピャチ川において確認された。その河川底質コアにはセシウム137(10(5)-10(6) Bq/m2)が0-30㎝の深さ内で含まれ、その濃度は原子力発電所付近(立入禁止区域)の地上土壌中に匹敵する。堆積物コアにも事故によって分散されたストロンチウム90(10(5) Bq/m2)、プルトニウム239/240(10(4) Bq/m2)、アメリシウム(10(4)Bq/m2)が蓄積されている。核燃料パーティクルのいくらかは20〜25センチの深さにおいて保存されており、そこは放射性核種濃度の最も高いエリアである。底質におけるそれらのインベントリは事故中に放出された放射性核種のそれに匹敵する。選択的連続抽出法を用いた解析が底質の放射線核種に応用された。その結果、底質からセシウム137、プルトニウム239/240が放出される可能性は、ストロンチウム90と比較すると低いことが分かった。河川底質からのストロンチウム90の潜在的な溶解およびそれに続く輸送はストロンチウム90のその後の輸送は水域環境に対する長期放射線影響と関連して考慮されるべきである。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11993951?dopt=Abstract

山腹斜面森林環境における表面土壌浸食期間における土壌有機炭素と過剰鉛210およびセシウム137との関係

タイトル:山腹斜面森林環境における表面土壌浸食期間における土壌有機炭素と過剰鉛210およびセシウム137との関係

著者:テラマゲM. T., 恩田裕一、加藤弘亮、脇山義史、水垣滋、平松晋也

典拠:Geoderma、192、59-67頁、2013年1月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.geoderma.2012.08.030

キーワード:セシウム137、過剰鉛210、分布、放射性核種、土壌。 SOC

概要: ►我々は森林環境におけるSOCと過剰鉛210およびセシウム137との相関を評価を行った。►SOCは、セシウム137に対するよりも過剰鉛210に対して強力かつ持続的な親和性を示した。►森林土壌においてはSOCと過剰鉛は天然の源から連続的に補充されている。►過剰鉛210のモデルは、世界中の森林でSOCをトレースするのに役立つ。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016706112003254

欧州広域拡散実験、チェルノブイリ、アルヘシラスのケースにおけるポリュフェモスプラットフォームの検証

タイトル: 欧州広域拡散実験、チェルノブイリ、アルヘシラスのケースにおけるポリュフェモスプラットフォームの検証

著者:クゥエロD., クリスタM., ブケットM., イスナルドO., ミニエルY., スポルティセB.

典拠:大気環境、41(26)、5300-5315頁、2007年8月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.atmosenv.2007.02.035

キーワード:放射性核種、チェルノブイリ、アルヘシラス、欧州広域拡散実験、大気質モデリング、ポリュフェモス、Polair3D、長距離移動

概要:本稿の目的は大気拡散を予測するために開発されたモデリングシステムである、放射性核種に特に焦点を当てたポリュフェモスプラットフォームの有効性を調査することである。プラットフォームを簡単に説明した上で、モデルとデータの比較を3つのケース、すなわち欧州広域拡散実験、チェルノブイリ事故、アルヘシラスにおける放出に基づいて報告した。結果は、最先端のモデルによって得られた文献上の結果と同様であった。予備的な感度分析によって不確定要素としての主要な放射線源が示された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231007001677

チェルノブイリ事故起因の溶存態放射性核種と表面水中コロイドとの結合

タイトル:チェルノブイリ事故起因の溶存態放射性核種と表面水中コロイドとの結合

著者:松永武、長尾誠也、上野隆、武田聖司、天野光、トカチェンコYu.

典拠:応用地球化学、19(10)、1581-1599頁、2004年10月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apgeochem.2004.02.002

キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム、コロイド

概要:チェルノブイリ事故地域の表面水中において、溶存態のストロンチウム90、プルトニウム239,240、アメリシウム241と水中のコロイドとの結びつきを調査した。4段階の限外ろ過(UF)で調査した結果、チェルノブイリ原発(ChNPP)周辺の高度に汚染された地域のサハン川において、プルトニウム239,240、アメリシウム241の76%が10kDa(分画分子量、NMWL)より2サイズ分画大きいコロイドに偏在する一方、ストロンチウム90の大部分(85-88%)は1kDa(NMWL)以下の最も小さい分子サイズ分画内に見いだされた。一貫した結果は、ChNPPから約30㎞以内の他の地点を含む河川水、湖沼水の2段階(10kDa(NMWL)以上および以下)の分別によって得られた。プルトニウムおよびアメリシウムの同位体は高い分子サイズの溶存有機物と優先的に関連しており、それは、(i)少数の無機元素(Mg、Ca、Sr、Si、Mn、Al)のみがコロイドのサイズの範囲で見いだされた、(ii)280nmにおける溶存有機炭素(DOC)濃度およびUV吸光度間の正の相関、腐植物質(HS)の広い吸収ピーク特性が見られた、といった事実によって示されたとおりである。プルトニウムおよびアメリシウムの有機配位子としてのHSとの錯体形成におけるモデル計算が示しているのは、複合体化形態は1mgC L −1の低いDOC濃度で支配的であり得るということであり、そのことは内水面内の下限として一般的に検出された。本研究の結果、表面水系におけるアクチニドの化学形態を定める上での天然有機コロイドの一般的な重要性が示された。

URL:http://www.experts.scival.com/kanazawa/pubDetail.asp?id=2942700456&o_id=36

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