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子宮内または出生後の慢性暴露後、チェルノブイリ放射性降下物のセシウム137によって精巣ステロイド産生は変化しない。

タイトル:子宮内または出生後の慢性暴露後、チェルノブイリ放射性降下物のセシウム137によって精巣ステロイド産生は変化しない。

著者:グリニャールE., ゲゲンY., グリソンS., ドゥブリヌI., グミロンP., ソウイディM.

典拠:Comptes Rendus Biologies、333巻、5号、2010年5月、416-423頁。

doi: http://dx.doi.org/10.1016/j.crvi.2010.02.003

キーワード:ステロイド産生、セシウム、慢性汚染、チェルノブイリ、子宮内曝露、出生後の慢性暴露

概要:精巣は放射性核種を含む汚染物質に特に敏感である。チェルノブイリ原発事故後、こうした放射性核種のいくつかが放出され、環境中に広がった。その後、子どもたちの内分泌系においてある種の障害が見られるようになった。これらの障害がセシウム137(137Cs)暴露によるものかどうかを検証するため、子宮内もしくは出生後における低線量の137Csによる慢性汚染の精巣ステロイド産生への影響をラットで調べた。汚染は9ヶ月間継続した。子宮内または出生後の汚染後では、ホルモン(17βエストラジオール、テストステロン、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン)の循環レベルにおいては何の変化も見られなかった。精巣ステロイド産生におけるものを含むいくつかの遺伝子の発現が影響を受けたが(cyp19a1, fxr, sf-1)、タンパク質の発現または活性の変更はなかった。これらの結果は、偶発的な放射線量を受けた後、成長中の生物は分子レベルにおいてセシウム137汚染による影響を受ける可能性があることを示している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1631069110000466

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