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チェルノブイリ事故後のウクライナにおける甲状腺がん発生率の時間的推移

タイトル:チェルノブイリ事故後のウクライナにおける甲状腺がん発生率の時間的推移

著者:W. F. ハイデンライヒ、T. I. ボグダノヴァ、A. G. ビリュコフ、N. D. トロンコ

典拠:放射線防護学会誌、24(3)、283-293頁、2004年9月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0952-4746/24/3/007

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概要:1986年から1998年の期間に北部ウクライナで観察された幼年期の甲状腺がんの発生率を、被ばく後の時間、被ばく時の年齢、性別との関わりから検討した。結論として線量あたりの過剰絶対リスクが導き出され、約3年の最短潜伏期間後、少なくとも被ばく後9年間は直線的な増加を示し、被ばく年齢が15歳までの場合、それはほぼ一定であることが分かった。きわめて年少時に被ばくした女子においては、それは男子の約₂倍に上った。16歳から18歳までの間に被ばくした子どもにおいては、その比率はおよそ₅に上った。現在使用されているデータセット内の北部ウクライナの絶対リスクにおいては、幼い子どもの甲状腺が年上の者たちのそれと比べて放射線量に対してより敏感であるということはない。バックグラウンドが年とともに増加するに従い、一定の絶対リスクは相対リスクの減少を伴う。

URL: http://iopscience.iop.org/0952-4746/24/3/007/

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